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番外編:呪術部ラジオ!(その一)

こんばんは、甘味です。

いつもならば後書きで挨拶をさせて頂いておりますが、今日は前書きにて。

とりあえず※注意を!

これは本編とはまったく関係ありません!

急なテンションの変化に驚かれるかもしれませんが、

頑張って次の話を見るときまでにテンションを前話のものに戻していただけるとありがたいです!


それを注意してご覧ください!

シリアス感はゼロでお送りしていきます。

「さて、こんにちは、呪術部二年の吉野緋澪です!」

「何故か同じく一年の神崎夜音です」

「そんな私たち二人がお送りするラジオ! 名付けて……?」

「……いや、僕に振らないでください」

何故僕たちがラジオなんかをやっているのかというと、それはうちの学校の生徒会が行っている活動として、『部活リレーラジオ』というものがあるからです。

部活リレーラジオというのは、要するに、各部活ごとに日替わりで昼休みにラジオ番組を放送するのです。

「残念ながら呪術部のラジオは三人でお送りすることになっていますわ」

……誰?

「生徒会二年のマーガレットと申します」

あー、何か痛いキャラが……

「呪術などと言う、訳のわからない部活を作るものですから、かなりの危ない方々だと認知させて頂いておりますわ。ですから、生徒会長様から放送事故など起こさないよう監視するよう仰せ付かりましたの」

「……ね、ね、それ、偽名?」

あー、確かにそっち気になる。突っ込みどころが他にあるけど。

「ぎぎ、偽名じゃありませんわ! フルネームは諸事情からお教えできませんが……」

どこからどう見ても日本人でしょう……ま、綺麗な人ではあるけど……

「そっかー。あ、フルネーム思いついたら言ってね?」

「本当に偽名じゃありませんわっ!」

……このままだと本当にマーガレット先輩(仮)の名前の話で終わってしまいそうなので、話を変えましょうか。

「そんなことより、ラジオしましょうか! とりあえず……何話しましょうか?」

「呪術について皆に詳しく解説……かな」

「そんなこと言ってますから、緋澪さんは昨年の『近寄りたくない生徒』のグランプリに輝きますのよ?」

「えへへー」

いや、照れるとこじゃないでしょう。

「……あれ? そういえば貴女、私の受賞のとき隣にいなかった?」

マーガレット先輩がギクゥ! と仰け反った。……この人たぶん準グランプリだ……

学校一近寄りたくない生徒二人に挟まれてる僕って一体……

「えっと、やっぱり趣味の話でもしましょうか……?」

この話なら、一番面倒にならなそうだし……

マーガレット先輩が、赤くなった頬を両手で押さえながら言った。

「趣味ですの? ……私まだ貴方と今日始めて会ったばかりですのに急にそんな……」

……お見合いじゃないです。

「あぁ、趣味? 私の趣味は、人を呪うことかなー」

……真顔で気持ち悪いこと言わないでください。

「はぁ……何かグダグダですね……」

「そういう夜音クンの趣味は何なの?」

「僕ですか? まぁ、テディベア作りとか、お菓子作りとか、パッチワークとかですね。結構まともでしょう?」

「……え?」

「……は?」

……あれ、何だか空気が凍った?

緋澪先輩が、軽く頭を抑えながら言った。

「あー、ごめん、ちょっとよく聞こえなかった気がするから、もう一度言ってくれる?」

「だから、テディベア作りとか「あはははは!」

僕の言葉は緋澪先輩の笑い声で遮られました。……何で?

「テディベア……ふふ……いくつ持ってるの?」

「……そんなに無いですよ? せいぜい二十「あはははは!」

再び緋澪先輩の笑い声が響きました。

マーガレット先輩がブツブツと呟き始めてます。

「……えー、何このキャラ、ショタ顔で趣味が女性的……ありがちだけど、かなり萌えるし……もしかして大発見じゃない? 一年にこんないい素材がいるなんて……私が磨けばかなり光る……女装、スク水、メイド服……そして私にご奉仕! 『お姉さまぁ……こ、こんな格好……恥ずかしい……です……』みたいな?! あー、萌え死ぬ! 最高すぎる!」

よく聞こえなかったけど、今、奉仕とかって言ったような。どういう意味?

「……夜音さん……貴方いいですわね!」

……凄く嫌な笑顔なんですけど。

「ひひ……うんうん……いいよ……かなり……ぶふっ!」

それにしても腹立つな緋澪先輩……

「……僕、変でしょうか?」

「全然変じゃありませんわ! むしろ今度私の家でじっくりと語り合いたいくらいですわ!」

「いや、全力で遠慮します」

何だか危険な匂いがするし。

「ふふ……あー、いい。かなりいい……ふふ……」

緋澪先輩はその場に撃沈しました。……だから……何で?

「そんなこと言わずに! 今日! 早速! いや、今!」

そして、現在二人きり状態なんですが、逃げてもいいですか?

「あの……これ、ラジオなんですけど……」

「知りませんわ! 視聴者なんて死」「ちょっと待った! 先輩何しに来たんですか?! 放送事故起こしに来たんですか?!」

「いやいやいや、もうラジオとか全然どうでもいいし、むしろ全て消えてなくなればいい夜音さんを除いて!」

「さっきから口調変わってるし、言ってることも意味不明ですよ!?」

「知らねーよ口調とか、今はお嬢様系が流行りかなって思っただけだよバーロー! もういい!さっさと来い私の部屋までカムオンヒア!」

「いやいやいや! ちょっとそんな……」

この人……正気じゃない……


結局僕は放送室から逃げ出し、昼休みの時間中ずっと走ってマーガレット先輩から逃げ続けましたとさ。めでたしめでたし。いや、めでたくないけど。


ちなみにラジオは、途中で放送委員が慌てて止めていたそうな。まぁ、当然の話だけど。



緋澪「結局まともなラジオにならなかったねー」

夜音「緋澪先輩のせいでしょうが……まぁ、一番は……」

マーガレット「ふふ……夜音さん萌え……」

緋澪「大丈夫、この子、番外編にしか登場しないから」

夜音「『しか』って……つまり番外編には毎回出てくるんですか……」

緋澪「あ、第二章ではキーパーソンとして出るらしいわ」

夜音「出まくりじゃないですか! 何ですかこの主人公いじめは!」

緋澪「需要なんだって。つるぺたお嬢様が」

夜音「……」

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