95 昇格試験当日
「おはよう」
「ああ、今日からだね」
「うん、最初は人任せだったけれど…迷惑にならないように頑張ってみるよ」
俺とサーラはギルドに足を運んだ。
「早いな、まだ30分もあるんだぞ?」
「平気に見えて、正直なところとても緊張してるんです」
「2人が緊張することがあるんだな」
「対策練ったのは俺ですし、これで不合格だったりしたら、なんて声をかければいいか…」
「なるほどな。あ、もう1つのパーティーも来たぞ」
「すいません!遅れました!」
あれ?まさか相手って…
「お姉ちゃん、急ぎすぎ…まだ時間には余裕あるでしょ」
茂み姉妹が来た。
「よし、全部のパーティーが揃ったところでしっかりとしたルールを説明しようか」
「相手のパーティーってどこにいますか?」
「ここだが…」
マスターが俺らのことを示す。
それでやっと俺らが試験を受けるパーティーだと認識したらしい。
「終わった…もう無理や…」
おい、妹の方…心の声が聞こえるぞ
「よろしくお願いしますね」
姉の方は笑顔で挨拶してくれる。
「よ、よろしくお願いします!」
サーラが挨拶している。ちょっと前だとありえない光景だな…
「挨拶とかは後で済ませてくれ。済まんな。これから説明する。受ける前にあったように、Dランクモンスターの討伐が合格条件だ。期間は三日間。討伐する場所はどこでもいいが、命だけは落とさないでくれ」
これで、皆が危険なことをすると認識する。
「後、今回ナユタ君は護衛役だ。討伐に参加することはできない。この少年の強さはギルドマスターである私が保証する」
また、冒険者じゃないからな。
「本当に大丈夫なんですか?こんなちっちゃくて細いこんな少年に任せて」
「ああ、冒険者じゃないが、ひとまずCランクくらいの実力はもうあるはずだ」
姉妹が驚く。
「マジで?こんなちっちゃいのが?信じらんないわ」
妹の方がさっきから失礼な気がします。この先が心配です。
「まあ、そういうことだ。行ってもいいぞ。あ、2人はもうちょっとだけ残っていてくれ」
姉妹の方が残されて、数分したら帰ってきた。
「改めてよろしくね?」
「ああ、よろしく」
「そうそう、冒険者らしく、タメ語で行こうよー」
「わかりました。あっ、オッケー?そうするよ?」
「あはは、君たち面白いねー。私はユナあなたたちは?」
「僕がサーラで、リーダーがナユタです」
「いい名だね!こっちは妹のユカだよー。なんだかわかんないけど拗ねちゃってるの…」
ユナの後ろにずっと隠れて歩いている。
「よろしくね」
サーラがそう言っても知らんぷりしたままだ。
「あはは、いつもの人と関わらないからこんな感じなのかな…2人はどうやって出会ったの?」
2人が黙りこむ。
「そ、そうだね!まだわかんないことだらけだから、今日の野営とかで話してくれると嬉しいな」
どうやらユカはだいぶ社交的な感じだな。こちらとしてはありがたいが。
しっかりと合格してやる!
俺は気合を入れた。
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