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やり直した人生は変えてくれる  作者: あるかり
73/307

73 自殺と助け

クルムが言っていたこと。「クローンを作ろうとした」俺はそのことがずっと気になっていた。


「クローンを作る技術があるということか。技術を持っているということは、もう誰かが…」


俺はそれから考えることをやめた。


「俺は、今からどうすればいい…?」


地球で味わった死ぬ前の孤独感と似ている感覚がした。


俺は、1人で今から何をして生きていけばいいのか、分からなくなっていた。


「もう、死んじゃおうかな」


死後で声に言われたことなんて、もうどうでもよくなっていた。


俺は鉄の牢の中で魔法を使った。


無数の鎖(カデナ)


上に出した鎖を首に当て、そのまま吊るす。


俺は目を瞑り、記憶が遠のくのを待った。


どんどん力が抜けていく。どちらかというと、喜びの方が強かった。


(父さんと母さんと同じところへ行ける)


一度死んでいるから、恐怖心はなかった。


自分でわかる。もうすぐ逝けるな、と。


その時、俺はかすかに言葉が聞こえた。


もうじき死ぬから関係ないか。



*****



「…君、…ユタ君、ナユタ君!」


そこは変わらない世界だった。


「なんで、死んでないの?ねえ?なんで…?」


結論から言うと、俺は死んでいなかった。一命を取り留められたらしい。


声が聞こえて魔法が切れて、鎖が消滅したのか。


「なんでじゃないよ、なんでそんなことするの?家族の人や周りの人に迷惑かけるでしょ!」


クルムの足元にはご飯があった。わざわざ持ってきたのか。


「迷惑かけてんのはそっちだろ!考えてわかんねえのかよ!俺を助ける?馬鹿馬鹿しい!どいつもこいつも家族、家族さぁ!わかんないだろうねぇ!家族が居なくて、どういう思いで過ごしてるかなんてさ!家族がいるのが当たり前だと思うなよ」


クルムは「すいません」と何回も言い、ご飯を置いてその場を去って行った。


去り際に「必ず助けますから…」と、言っていたが。


「必ずとか、絶対とか、軽々しく使うなよ。俺はそれに何回も騙されてたんだ」


俺は置かれた食べ物は何も口にせず、独り言をその場で言っていた。

今回、少々短くなって、申し訳ありません。


読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)


よければ、ポイント評価や感想を書いていただけると嬉しいです(o^^o)


今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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