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やり直した人生は変えてくれる  作者: あるかり
61/307

61 筆記試験

「うわぁ、まじで見られてる…」


試験が始まるまで教室の外ではたくさんの大人(主に親)が見ていた。


俺が外の様子を見ていると、声をかけられた。


「筆記試験を隣で受ける、ケイだ!よろしくな!」


急に声をかけられてビックリした。同い年か少し上くらいの少年がいた。俺はすぐに対応出来ず、お辞儀だけした。


「なんだよ、もっと緊張ほぐせって!リラックス、リラックス!お前の名前は?」


俺がそいつの勢いにやられそうになっていたとき、


「こら、ケイ。相手が驚いてるでしょうが。ケイが待ちに待った試験ってことはわかるから、もう少し落ち着きなさい」


少年の頭を叩いた、これまた同い年か少し上くらいの少女が言った。


「ごめんなさい。今、こいつ、興奮していて…」


俺は、「いえ、大丈夫ですよ」と、だけ答えて試験を受ける席に着いた。


教室の扉が開いて試験監督が入ってくる。


「それでは冊子を配ります」


一つの教室で50人ほどが受け、それが四つの教室で行われる。倍率で言えば約4倍ほど。入学にはかなり厳しい。「ナユタ君なら大丈夫よ」と、プルガさんは言ってくれたが、変に緊張してしまう。


冊子が配り終わり、教室に緊張が走る。


「…………始め!」


一斉に試験に取りかかる音がする。


俺はゆっくり深呼吸をして始めた。


(あれ?これ、見たことある問題しかない…)


プルガさん特製問題からほとんどの問題が出ていた。


五分ほどで問題を全て解いてしまった。


(暇だな〜、トイレに逃げて他の勉強しようかな)


そう思っていた俺だが、問題用紙に無意識で、自分の知識を書いていた。


試験が終わる3分前、俺は問題用紙に無駄なことをたくさん書いていることに気づく。


(ヤベェ、消さなきゃ!)


俺は3分間、必死に書いた字を消していた。


そのことは教室の外でも話題になって、話し声が聞こえた。


「あの奥の少年、何しているんだ⁈」

「少し前からずっと何かを書いていたけど、おもむろに消し始めたぞ」

「問題がわからなくて、落書きでもしていたんじゃないですか」

「あの少年、すげぇ必死だ…」

「あそこまで必死だと、何書いていたか気になるな」

「消し疲れて息が上がってるぞ」

「すげぇ気になる…」


「………やめ!」


俺はギリギリ全部消すことができた。


「はぁ、はぁ、疲れた…」


「後ろで見ていたけど、何かあったの?」


さっき、あの少年の呪縛を解いてくれた少女が話しかけてくる。


「いや、落書きしまくってて、必死に消していただけで…」


「そうなの。まあ、全部消せたならよかったわね。


そう言われた。


一方、隣に座っていた少年は、「楽勝だったわ」と言っていた。

読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)


よければ、ポイント評価や感想を書いていただけると嬉しいです(o^^o)


今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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