49 情報
俺が部屋から出て、俺とプルガさんとシオンさん、三人で今の状況を共有することになった。
「頭の回転が速いナユタ君が今回はリーダーですので、よく話を聞いていてください」
ん?リーダー?
「今起こっている「大量」殺人は決して許されない行為です。なので!私たちの手で犯人を捕まえるのです!」
「捕まえるって、簡単に言ってますけど、できるんですか?学園長」
捕まえるのは決定らしい。
「今わかる、相手の情報を教えてください。なんの情報でも結構ですので」
シオンさんは手を上げて、
「私はトーナメントの一件であれから外には出てないんですよ。話をしにきてくれる人も限られていますし、生徒会の方の仕事ばかりしていましたから、情報がありません。すいません」
そう言って一礼する。
「いえ、大丈夫ですよ、シオンさん。ナユタ君は何かありますか」
俺は思い出したくなかった。殺された時の感覚をまだ覚えている。だから、思い出したくなかった。
「学園長、まだ少ししか経ってないんですよ。ナユタ君のことも考えてあげてください…」
シオンさんは、俺のことを気遣ってくれくれる。
でも、このまま俺が何も話さなかったら、何も始まらない。
「お気遣いありがとうございます。俺の知っている、情報を話します」
俺は父が殺された時の情景を思い出した、そうしたら、涙が出てきた。
「その人は家の中にいました…彼は自分のことをマジシャンと名乗っていました…指を鳴らすといきなり父が現れました…父は怯えている様子でした…父が俺の手をとるとその瞬間、父は腕を鎖で縛られていました…そして鎖で吊るされ、青い炎に焼かれました…おそらく焼かれ始めてから十数秒もかからない間に、父は灰になっていました…」
プルガさんは「よく言ってくれました。ありがとう」と言ってくれた。
「私もひとつ、この街でもう十数人殺されてる。おそらく数日前に出た殺人予告を出した人と同一人物と見てもいいわね。私はいろいろな情報をもらっているけど、ナユタ君の情報と共通点と相違点が一つずつあるの。共通点は自分のことをマジシャンと名乗っていたこと。相違点はその人その人の殺し方が違うこと」
プルガさんは少し時間を開けてこう言った。
「おそらく相手は…妖術を使ってるわ…力をただ使いたいのか、それとも、他の目的があるのかはわからないけれど…」
どうやって戦っていけばいいのか、得体も知れない相手に。
その場の空気が重くなるのを感じていた。
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