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やり直した人生は変えてくれる  作者: あるかり
36/307

36 制御

「何言ってんだ?坊主。そうか、怖くなったのか」


いちばん前に座っていた、大柄な男は豪快に笑い、「まあ、おとなしく見ときな」といい、隣に座らせてくれた。


「シオンさん、頑張れ!」


「坊主は、あのねーちゃん応援しに来たんか?姉弟か?」


俺は「いえ、違います。強いて言うなら知り合いでしょうか」と答えると、


「そうか、あのねーちゃんちょっと今日は危ないな、ちょいと焦ってる。全試合見てるから分かるよ」


「ナユタ!人の迷惑にはならないようにって言ってたでしょ!」


母が上から降りてきて、そう言った。父も、


「うちの息子がすいません。おそらく、少しばかり興奮していただけだと思うんです」


そう言うと大柄な男は、


「おう!ラグ、来てたのか!母校が恋しくなったか?」


「ガインか?装備外してると、わかんなかった」


どうやら父の知り合いのようだ。


「この坊主は任せとけ。お前もこの坊主くらいの頃は前で観たかっただろ?」


父は少しの間を開け、


「すまんが、よろしく頼むよ」


そう言って、もといた席に戻っていった。


「昨日まで初手の一発で決勝進めたが、あれは相手がよかっただけだ。今回、初手で当てられなくて、焦っている。周りの奴らは気づいてないかもしれないが、魔法の操作も難しくなってきてるな」


「ガインさん、魔法の操作ができなくなったらどうなるんですか」


「さあ、わからん。最近わかったんだ、魔法操作ができなくなることに。確か三年前くらいだったな」


「それって何かをもとに出たデータなんですか?」


「いや、急に出てきたデータなんだ。そのため、本当に数人しか知らないことだ。お前もその一員になったな!どうだ?嬉しいか?」


そんなデータを易々と子供に話しているのはどうかと思うが、そんなことよりシオンさんが心配だった。


三年前という言葉が出すぎじゃないか?もしかすると、そのデータはシオンさんのお兄さんからとったデータなんじゃないか。


そう考えていると、シオンさんは攻撃を受けていた。


「…ゔっ…」


シオンさんは距離を取り、魔法を使った。


《エクリクシス》


今までと違う魔法を見たようだった。


「なんだ⁈今までと雰囲気が違うぞ!これならねーちゃんが勝てるかもな!坊主って、あれ?坊主〜!」


シオンさんがだんだん威力を強くしているのではなくて、だんだん弱体化できなくなっていると俺は見た。


俺はシオンさんの近くに行き、叫んだ。


「止めてください!シオンさん!このまま続けると死んじゃいます!」


シオンはその声が聞こえていた。

だけれども魔法を打つ手を止めなかった。


いや、シオンはその手を止めれなかった。

読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)


よければ、ポイント評価や感想を書いていただけると嬉しいです(o^^o)


今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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