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やり直した人生は変えてくれる  作者: あるかり
35/307

35 決勝

ヘイディア学園のトーナメント。シオンは順調に勝ち進んでいった。


「明日、決勝ですね。頑張ってください」


「見てくれてたの?ありがとう、頑張るね」


「1つお願いがあるんですけど、いいですか?」


シオンは「何?」と笑顔で聞いてくる。


「シオンさんの決勝、学校で見てもいいですか?」


「いいよ、今度は助けてあげられないのを忘れないでね」


俺は笑って「はい」と答えた。


「今度は私が質問していい?」


いいですよ、と答えると、


「ナユタ君は、将来学校に行くの?」


俺は父に剣を教わり、シオンさんに魔法を教わっているが、学校に行くかどうかはまだ決めてなかった。


「正直なところまだ決めてないんですよ。強くなるなら行くほうがいいと思うんですけど、まだ人に慣れてなくて…」


俺はそう言った。そうしたらシオンさんは


「ヘイディア学園は学園祭の後の1週間、普通の授業の一般公開がある珍しい学校なんですよ。よかったら来てみてはいかがですか?学校の雰囲気はつかめると思います。ただ、人が多いですけどね」


俺は少し考えて、


「行ってみようと思います。人にも慣れていかなきゃ、ですもんね」


そう言って、今日の練習を終えた。


*****



決勝当日、俺は闘技場に来ていた。


初日、俺が投げられているのを知っている人も多く、

「坊主、大丈夫か」「傷が浅くてよかったわね」

と、声をかけてくれる人も多かった。


この世界では、地球より人と人の会話が多い。


それで俺は人に拒絶することはなくなっていた。


そろそろシオンさんの試合が始まる。


*****


予定時刻を過ぎても試合は始まらなかった。


シオンさんが闘技場に現れなかった。


俺は心配になって立ち上がったが、立ち上がった時にシオンさんが現れた。


俺はシオンさんに手を振ると、シオンさんは手を振り返してくれた。


ついに、試合の開始の合図がなる。


シオンさんは先手の魔法を使うが、相手はそれを簡単に避ける。


その時、俺は違和感を感じた。いつもと違う魔法を使っている感じがしたのだ。


俺は立ち上がり前の方の席へ行く。


シオンさんは同じ魔法を連発していた。だが、その魔法はだんだん威力が強くなっていくようだった。


「今年の決勝は見応えがあるなぁ」


そう言って周りの人々は応援に力が入る。


だが、俺の見るシオンさんは、いつもと違うシオンさんに見えた。


(魔法に飲み込まれる)


ちょっと前の日にシオンさんと話したことを思い出した。


「みなさん!今すぐここから離れて!!」


俺は訳もわからず叫んでいた。


ただただ、その言葉が頭にあった。

読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)


よければ、ポイント評価や感想を書いていただけると嬉しいです(o^^o)


今度ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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