34 家族
学園祭のとある一日。
「最近のナユタがかまってくれない気がする」
ラグは1人つぶやいた。
「いいじゃないですか、勉強に励んでいるんですし」
マリカがそう答える。
「マリカ、ナユタ、本当は十数歳ってことあるか?」
「確かに年齢詐称を疑う位の頭をしていますがまだ、れっきとした4歳ですよ」
そうだよなー、とラグは頭を抱える。
「親として何かしてあげたいんだけどな」
ラグはそういうと、マリカは
「親だからこそ、見守るんじゃないですか」
と答える。
そういうもんなのかなー、とまたラグが頭を抱える。
「多分ラグさんは考えすぎなんですよ。何かあれば、ナユタから言ってきますよ」
「そうだといいんだけど、あの性格だと1人で抱えそうなんだよな」
「そんなに心配なら、また、剣を教えるって誘ってみたらどうですか?ナユタなら喜ぶと思いますよ」
「よし、明日も休みだから剣を教えるよう誘ってみよう」
*****
次の日
ナユタはシオンの魔法を見てから魔法に没頭していた。
「ナユタ、今日は俺が空いてる。剣でも教えようか」
ラグは笑顔でこう言ったが、
「今日はいいや!んじゃ、外に行ってくるね」
そうやってナユタに断られた。
「なんか色々と自信なくしそう…」
ラグはひどく落ち込んだ。
そのことをマリカに言って、昼ご飯を食べるまで、
「4歳で反抗期…もう来たのか、反抗期…」
と、ボソボソ言っていた。
「反抗期ではないと思いますが…」
マリカの声はラグに届いていない様子だった。
*****
昼ご飯を食べ終わって、ラグはまた落ち込み始めようとすると、ナユタが
「父さん、やっぱり、剣を教えて!」
と言ってきた。
ラグはとても嬉しそうな様子だった。
「よし、やるか!」
ラグは素早く立ち上がった。
「もうちょっと子供っぽくてもいいんだぞ?」
「まだ俺、子供だよ?」
と、たわいもない話をする。
そして、いつもと同じように。いや、いつもよりラグは力を入れてナユタに教えていた。
暗くなってきてそろそろ稽古を終わろうとすると、
「やっぱり父さんはすごいや」
と、ナユタが笑顔で言ってきた。
ラグはとてつもなく嬉しかった。
「ナユタ、剣ならいつでも教えるからな」
「ほんと⁈その言葉、絶対だからね!!」
こうしてまた新たな親子の絆が生まれた。
今まで暗い感じのばかりだったので、今回はほっこりするようなのを書いてみました(^ ^)
読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)
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今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m




