200 休憩での話
予定よりも早く終わったため、休憩を取ることになった。
「ナユタは普段はどんな戦い方をしてるんだ?」
「俺はほぼ剣ですね。これなんですけど、持ってみます?」
ナユタが意地悪そうに言う。
「重っ!こんなのよく持って振り回せるね」
「別に剣は振り回すものではないんですが…いい奴がいたら、戦い方を軽く見せたいですね」
「体調の方は大丈夫なのか?ダメなら落ち着いて散歩がてら歩いていた方がいいぞ?」
体調が悪かったら歩いてもダメな気がしてならなかったが、幸いナユタはもう大丈夫そうだった。
「ナユタはあんなにも魔法の知識があっても、魔法を使わないのか?」
「使うことはあるんですが、完全にサポートの方で使いますね。自分の魔法は攻撃はほぼできないので…」
「何だろう…攻撃がほぼできないサポート…次の実戦で交えてくれないか?」
「いいですよ。ただ、無詠唱ができないのも欠点なんですよね。ウチのパーティーに魔法師が2人いるので、魔法を使うこともないですし…」
「何人パーティー?」
「4人です。剣1、魔法2、弓1の意外っていう人もいるんですけど、安定はしていますよ」
「弓が珍しいね。武具店でもあまり見かけないしな」
「みんな腕がいいんです。俺が先にBになってから、必死に追いつこうとしてくれて、今はみんなCまでなってくれています。なんだかもっと頑張らなきゃいけないな、と思いますね」
「ナユタはAの試験を受けないのか?」
「みんなで受けたいんです。パーティー全員で受けてこそかなと思って。なんだか気持ちもそっちの方がいいと思います。まあ、受けるのにも、時間の問題だと思うんですけどね」
その時に、違う路線の質問が飛んできた。
「そのパーティーの男女比はどうなの?」
「男が俺だけで、あとは女ですけど、どうかしました?」
「その中で誰が一番好み?」
ナユタがあからさまに照れる。
「な、ななな、な何聞いてるんですか⁈いないですよ!いたら集中できませんし…」
「ほんと?横目でチラッと見たりしないの?」
「なんだかいかにも自分がしてるみたいな言い方になってますけど大丈夫ですか?」
「話をそらさなーい、好きな子はいるの?女の子とひとつ屋根の下でしょ?なんか、こう、ないの?」
「何もないですよ!そっちは何かあるんですか?」
「まぁ、色々と…ね。あの時は…」
「何もねーよ!アイナ、なんつーデタラメ言ってんだ⁈」
「あら〜2人とも照れちゃって、可愛いですね〜」
なんだか手のひらで転がされている感覚がすごかった…
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