191 ナユタの風邪の日
「おはよう。起きたわね」
ナユタが目を覚ますとユカが顔をのぞかせていた。
「ナユタは寝るときには可愛い顔をするのね。昨日の料理で疲れたのかしら?」
「ここで寝てた?」
「しっかりとね。ここで寝るくらいだったら布団に入れてあげたのに」
「またそう言って…ほら、朝食の準備しに行くぞ」
ナユタが立ったとき、フラッとしてからそこに膝をついた。
「あれ?何だが頭が…」
ナユタがまた立ち上がるが、またフラついて倒れてしまう。
「何してんのよ…ほら、行くわよ」
ユカがベッドからスッと立ち上がって歩いていく。
「何だか、体が震えてきたんだが…」
「はぁ、手、貸してあげるから早く立ちなさい…って」
ユカがナユタの手首を握った瞬間、反応を変えた。
「アンタ、熱出てない?体、熱いわよ…?」
ナユタはそれからすぐにナユタの部屋に運ばれた。
「アンタは無理せずにここで大人しくしてなさい。看病は交代でしていくから」
「看病なんていらないから。寝てたら治るから…」
「そう言ってからナユタは寝ないでしょうが…今日は大人しくしてなさい。じゃないと、こっちも落ち着かないわ」
ナユタが寝るまで他のみんなはその場にいて、寝てからは交代でナユタの様子を見ていくことになった。
「全く、風邪を引いたらこんなにも弱るなんてね…」
ナユタの様子を見てみんな驚いていたが、一番驚いていたのがユカだった。
「昨日イタズラをかけるくらいの元気があったのに、今日はこんなにも元気がないなんてね…」
いつもはすごく言い合っているナユタとユカだが、今日は言い合う相手がいなくて、ユカは何だが変な気持ちになっていた。
「早く治りなさいよ。バカ」
交代の時間は何だかユカはちょっとだけ寂しそうにしていた。
「初めて風邪引いたところを見たような気がする」
サーラが物珍しそうに見る。
「リーダーでもこんな顔する顔があるんですね…」
サーラから見たナユタの顔はいつもより優しくて意外にも可愛らしい顔だった。
「意外な一面だなぁ…」
ちょっと得をした気持ちになれた。
「早く元気になって下さい。元気な方が僕は好きですから」
そう言ってユナに交代する。
「ここはお姉ちゃんの出番ね!」
ユナはユカにやっている事をしていった。
「お姉ちゃんに任せておけば大丈夫ですからね〜」
こうやってみんなで交代して看病を続けていった。
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