184 ハンデルからの出発
「ただいまー」
「お帰り…ってどんだけ買い物したんだよ…」
帰ってきた3人は大きな袋を1人2つづつくらいもって帰ってきたから、ナユタはちょっと呆れていた。
「ユカ、お前は家の時もそうだけど、もうちょっと節約とかした方がいいんじゃないか?」
「大丈夫よ。これだけお金があれば、一生食っていけるわ!」
「そう思ってるのはお前だけだからな」
こんな風に育てたのはどこの親だか…見てみたい。
「あら、お帰り。重かったでしょう?こっちに置いておいて。あら、みんな服を買ってたの?可愛いのがいっぱいじゃない!ユカはネックレスも買ったの?似合ってるわよ〜大丈夫。みんなはすぐに立派になって凄腕になるんだから」
こんな人だったわ。
「ところで、あとどれくらいで馬車出るか知ってるか?」
「いや、まだでしょ?昼って言ってたし…」
「今、丁度昼なんですけどね。誰が「昼には終わってくるのよ」だ。言った本人が遅れていてどうするんですか?」
「お姉ちゃんが、「やっぱり防具買いに行く!」なんて言ったから遅れたんです〜悪いのはお姉ちゃんだから」
「遅れてるのは遅れてるの!早く行くよ。待ってもらってるんだから」
「荷物まとめてない…」
「親に感謝しろよ。俺が手伝いを申し出たら快く引き受けてくれたんだからな」
ナユタがそれぞれの荷物を渡す。
「はい、短い間でしたけれども、すごくお世話になりました。ありがとうございました。また来ますね」
「気をつけてね。みんな、たまには顔を出しに来てね」
それからは走って馬車に乗った。
馬術師の方がとても優しくて助かった。
「じゃあ、タグラムまで、1日弱だ。酔ったら言ってくれ。平坦な道が続くと思うが、何かあったらすぐに知らせるからな」
「はい、わかりました。お願いします」
この時、今までいた街がタグラムということに気がついた。
「うわっ…!」
馬車の揺れでユカがナユタに倒れかかった。
「大丈夫か?」
「うん、別になんの問題もない…」
「あっ…」
この時、ナユタは1つのことを思い出した。
(ユカからもらった手紙、どこにしまったっけ…)
まだ、あの夜ユカが手渡してきた紙を読まずにいた。それをナユタはなくしている可能性が高く感じた。
(やばい…これはまずい…どうにかして思い出さなきゃ…殺される…!)
ナユタとユカとの関係はこの時から少しずつズレが生じていくこととなった。
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