175 バルコニー
これまた午前の投稿ができなくてすいません。
1〜2時の投稿を4〜5時の投稿に変更します。
すいません。明日からは頑張って起きて、9時台に投稿できたらなと思います。
「いきなり連れ出してきてなんだよ…」
そこは風当たりの良いバルコニー。ユカの髪がなびいている。後ろの家の光が当たるせいで、顔が影になっているが、ユカはナユタに向けて必死に目を合わせていた。
ただ、そこからユカは何も喋らない。
ちょっとした緊張感から沈黙が続く。
「何もないなら帰るぞ。俺は料理を作ってくれた人にお礼を言うのと作り方を聞きに行きたいんだ。ユカもそんなところにいたら、風邪引くぞ…」
ナユタが少し照れて、理由をつけてからその場を離れようとする。
「ちょっと待って…」
ユカが何が紙を渡してくる。
「仲間、だよね?」
そう言ってユカは笑顔を浮かべる。
「そう…だけど」
「それじゃ、やだ」
ユカは背伸びをしてから唇をナユタの頰に近づける。
心臓の鼓動が聞こえてくる。ユカが背伸びをするため、支えている手がナユタの胸部に当たっているため、余計にその鼓動は加速する。
ユカが背伸びをやめてから紙を指差して言う。
「それ、ちゃんと読んでよね」
それから家の中からバルコニーを覗き見していた2人に気づかず、ナユタとユカは、それぞれ自分の部屋に戻っていった。
ナユタは厨房に行くことも忘れて、「子供だから…子供だから…」と、地球ではされたことがなかったこのことに動揺を隠しきれず、しっかりと寝ることができたかった。
「おはよう。いつも目覚めいいのに…昨日の夜は何をしていたのかしら?早く起きてご飯にするわよ」
起こしに来たのがユカでナユタはその時、心臓が飛び出そうになるくらいびっくりしていた。
「そんなにびっくりさせることした?最近やっぱり変よ。もうちょっと周りのことも考えてよね」
ナユタは「ああ、悪い」と、簡単に済ませる。
いつも通りのユカ。やっぱり昨日はちょっとテンションがおかしくなっていたのだと自己暗示をしているナユタに、ユカが「手紙、読んだ?」と、昨日のことを呼び覚ますことを言ってきた。
「今日、出発するまでに読んで。馬車だとみんなに見られるから…」
ナユタはその手紙の存在すらも忘れていた。紙のデザインを見たらしっかりとした手紙そうだったということで、読んでからご飯に行くか、ご飯を食べてから手紙を読むか、これまた迷っていたが、早くしなさい」と、怒られたので、それからすぐに朝食に行った。
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