171 真意
「よく分かったな。ナイスタイミング」
「流石にカウントダウンまでしてもらったら外すことはないよ。でも、まだ魔法の特性が分かっていない状態でよくあの指示ができるね…僕には無理だよ」
「誘導したのはしたけど、あんなに綺麗に引っかかるとは思わなかったよ…」
あの時…ナユタの父が殺された時、ガインは指を弾いて炎を出した。その妖術なら出している場所がわかると思い、ナユタは「父さんと同じ…」と言った。
それと、下を覗き込んだ時に手を振った。それがちゃんと伝わったからだろう。
「妖術なんていう力を使うにあたってその中に何かが介入したら使用者なんて、とんでもないことになるでしょうに、ナユタもナユタで考えることが凄いわね…一歩間違えてたら死んじゃってたのに…」
「まあ、長い付き合いだし、これくらい分かっていて欲しいよ。俺の人生なんて、もう十分すぎるほど楽しんでいるからね」
「…もし万が一、とかは考えてなかったの?」
「ああ。父さんと同じ死に方なら別に今死んでもよかっ…」
その時に綺麗な音がなった。
「痛っ…何すんだよ」
ユカがナユタのほおを叩いた。
「それを本気で言っているなら今ここで私が燃やしてあげるよ」
「ちょっと、ユカ、幾ら何でも言い過ぎ…」
「ナユタならもっとしっかりと考えていると思ってた。「父さんと同じ死に方なら…」って何?ふざけるのも大概にして」
「あのなぁ、もうちょっと落ち着けよ」
「ナユタのお父さんは、あの死を望んで死んだの?」
「それは…違うけど…」
「じゃあなんでそんなこと言うのよ。絶対。100パーセント、いや、120パーセントの確率でナユタのお父さんはナユタに死んでほしくないと思っているわよ。なのに、なんでそんなこと言うの?」
「なんでって…」
「それに…私が見ていて辛いから、もう、やめて…」
ユカは泣いていた。
ナユタは、どこかで言われたことのあるような言葉を言われたような気がした。
(これって、自殺と一緒だな)
ナユタは座り込んで泣いているユカの横に行き、同じように座って、声をかける。
「俺が悪かったよ。もう少し、考えるべきだったな」
ユカは涙を履かずに、こう言った。
「今回は許さないから」
酷く冷たい声で。
それからのこと、街に戻るまで、ナユタとユカは口を利かなかった。
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