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やり直した人生は変えてくれる  作者: あるかり
160/307

160 洞穴

「ユカが居ないと灯りがなくて困るな」


1人で洞穴を歩いていると、いつものパーティーが大事なことがよくわかる。


「何も居ないな…」


焦げ跡を追ってこの洞穴にたどり着いたものの、何も火の発生源は分からなかった。


これにより、ナユタが持つ恐怖感がほとんどなくなっていて、どんどん奥に奥にへと歩いて行った。


「お?灯りがあるな…」


洞穴を進んで数分、松明か何かの灯りが見えた。


ナユタはそこに向かって走っていった。


「敵は…居ないか」


その灯りがあるところがその洞穴の最深部だった。


「特に何もなかったか…?」


ナユタはその灯りがあるところを見渡してみたが、本当に何もなかった。


「…帰るか」


ナユタが振り返った瞬間、声が聞こえた。


…こんにちは、お久しぶりですね。


ナユタの知っている声だった。


…どうですか?今、そちらで楽しんでいますか?


「ええ。おかげさまで、楽しく過ごせています」


…懐かしいですね。名越さん、前は人は誰も信じれないなんて、言っていたんですよ?


「そんなこと、言ってたんですか…」


…他にも、いろんなことを言っていましたね。人を信じれたら〜とか、汚い大人は〜とか。


「今聞くと恥ずかしいですね…」


…でも、それほど思いつめられていたんでしょう。


「恥ずかしく思えるほど、今が楽しいんでしょうね。


…これから色々と辛いことがあるかもしれません。名越さんも小さい頃はちゃんと可愛がられていたでしょう?


「そう…ですね」


…その時、仲間を大切に、昔のことも思い出してみて下さいね。地球でのことがあなただけでなく、周りの人も助けることができると思いますよ。


「俺に出来るでしょうか?」


…出来るかどうかを悩むなら、先にやった方がいいですよ。行動は早めにですよ。


「分かりました…」


…私はいつでも見ていますからね。苦しい時には話しかけてくださいよ。


「…ありがとうございます」


洞穴を抜けた時にはもう、洞穴は無くなっていて、あたりは暗くなっていた。


「早く戻ろう」


ナユタは足早にギルドに帰っていった。


*****


「どこ行ってたのよ」


「ヴィーパーが弱すぎてな、何かあるんじゃないかと思ってユカらを探していたんだよ」


「お姉ちゃん、弓撃ってないんだから、何もないってことわかってよ」


「…俺が悪かった」


「なんかやけに素直ね…何かあった?」


「いや、何も」


ナユタは嬉しそうにしていたが、パーティーのみんなは静かに黙って見ていた。

読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)


よければ、ポイント評価や感想を書いていただけると嬉しいです(o^^o)


ブックマークを付けてくださると、私が凄く喜びます。続きが読みたいな、気になるな、と思ったら是非、ブックマークをお願いします(*^ω^*)


今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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