148 にゃんこ
「まずはフーシャを捕まえたいわよね!名前をつけて飼いましょう」
先ほどから言っているフーシャとは、炎魔法を使うネコのモンスター。多分、モンスターと言われなければ普通のネコとして扱われるだろう。
「だから、さっきから言ってるだろ!モンスターにはちゃんとした理由があって俺らが討伐しているんだ!あ飼うなんてことはできない」
「モンスターだから討伐するなんてルール、誰が作ったのよ。どうしようと、私たちの勝手じゃない」
「じゃあどうやって育てようと考えてんだ?言ってみろよ」
「そんなの飼ってみないと分からないじゃない!あんなの優しくて可愛いニャンコじゃない」
こんな言い合いをしていたらそこにフーシャが茂みから出てきた。
「ほら、向こうから出てきてくれたわよ〜」
ユカがフーシャのもとに行く。
『シャーー!』
フーシャがユカに向かって魔法を撃った。
対してユカがその炎魔法に自分の炎魔法をぶつける。
「挨拶でちゅもんね〜」
「絶対に威嚇だとしか思えないんですけど…」
ユカは何も気にせずにフーシャを捕まえる。
「よちよち、良い子でちゅね〜」
「なんとかならないかな…」
「今はどうすることもできなさそうですね…」
「ユカは2日ぐらいしたらもとに戻るのだけれども、今回は厄介そうだなぁ」
「と、いうと?」
「実際にフーシャと会ってあんな風に捕まえてしまっては…長くなるかもしれないわね…」
俺とサーラとユナが話している間にユカはフーシャとじゃれ合っていた。
「ナユタ、アンタもモフモフする?この子、素直で可愛いわよ〜」
フーシャはユカの膝の上で丸まっている。
「そいつは殺さなくてもいいが、ちゃんと仕事をしてくれ…」
「いや、持って帰る」
「いや、だから、それはできない。飼い方なんて分かんないだろ。街にモンスターが出たって恐怖に怯える人もいると思うぞ。だから、やめておいたほうがいいぞ」
「これでモンスターの見方が変わってくれたらそれこそいいことじゃない!」
「今、何言っても無駄よ…痛い目見ないとこれは治ってくれなさそうだわ…」
「ひとまず、街に入るときに止められると思うから、それで別れてもらおうか」
「門番の人がわからなくても、ギルドで引き取られるわね」
フーシャを抱えてユカが立ち上がる。
「よし!クエストをささっと終わらせて帰ってモフモフするわよ!」
変なところで気合を入れてしまった…
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