131 しばらくしてから…
「はあぁぁぁぁ!!」
こっちの街に戻ってきてからだいぶ日にちが経った。
俺は6歳になった。
他の3人はDランクにまで上がっていた。
「ユカもユナも戦えるようになったな」
「ちょっと前までは戦えなかったみたいな言い方、やめてくれる?」
俺を含めた4人はだいぶ打ち解け合うことができ、今では呼び捨てで話し合うほどだ。
「まあ、お世辞にもナユ君にはまだかなわないからな〜」
「ユナはもう少し力を抜いてみたら?まあ、弓のことなんて何もわかんないけど…ちょっと持ち手に力が入りすぎてると思う」
「わかった。気をつけてみるよ」
皆が成長している中で、少しだけ、問題があった。
「サーラ、もうちょっと戦いに参加してもいいんじゃないのか?」
サーラが前と比べれば戦うようにはなったが、あまり成長が見られなかった。
「いや、僕が参加しても、邪魔になるだけだし…」
「そう言わずに、もっと積極的に攻撃してもいいのよ」
「魔法耐性が低いモンスターと戦うことにする?」
ユナが呼びかけるけれども、「いや、僕は戦力にならないし…」と、断る。
「何かあったのか?」
「え?ううん。なにもないよ」
サーラはそう言うが、その顔には、何かを隠しているような顔をしていた。
「サーラ、後で俺の部屋に来てくれないか?」
「うん、わかった。行くよ」
詳しく話を聞いてみよう。
「それじゃあ、クエストを続けるわよ」
それから無事、安全にクエストをこなすことができ、ギルドで解散とした。
「すいません。部屋を借りることってできますか?」
「ええ。可能ですよ」
「それでは、これから少し借りていいですか?」
「わかりました。一応使用用途を聞いてもいいですか?」
「まあ、少し話し合いをしようと思いまして…」
「会議です?」
「まあ、そんな感じですね」
「分かりました。くれぐれも魔法の使用など、破損はしないで下さいね」
俺はどんな感じで見られているのか…
「分かりました。サーラ。行くよ」
「うん…」
この時、あの姉妹が付いてきているのは見て見ぬ振りをした。
「最近どうかしたか?」
「いや、なにもないよ。強いて言うならみんなに迷惑かけてるかなぁって思ってるだけで…」
「いや、その他に何かあるな?」
サーラは少しだけ黙って、答え始めた。
「リーダーに隠し事は出来ない…か。ごめん。相談に乗ってくれないかな…」
弱々しい声で俺に話しかけてきた。
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