123 森
遅れてすいません!!
「本当に来ないの?」
「ああ。したいことがあるからな」
「最終日で、しかもリーダーの師匠の人の決勝があるのよ?」
「外せない用事なんだ。すまないな」
「ちゃんとどうだったか説明できるようにしっかりと見てくるわよ」
「じゃあ、行ってくるわ」
「気をつけて」
見送ってから俺は外に出る。そのまま森に行ってモンスター狩りをする。
「魔剣、ザプリェットの性質をしっかりと知っておきたい」
あれから調べていくうちに、魔剣の名前が判明した。
ザプリェット。どんなものなのか、まだわからない。
俺は、早めに効果を知っておきたい。
だから、森に来て、モンスターを斬っていこうと思った。
「どいつでもいいんだが、出来るだけデカイやつがいいな」
そういうと、大きな影が自分覆いかかった。
上を見ると影の正体があった。
「なんでこんなとこに…まあ、ちょうどいいか」
竜の姿があった。その竜はナユタを見つけた途端に火を吐く。
「ちょっ!それは聞いてないよ」
周りは火が移りやすい木がたくさんある森だ。
こんな所で火を吐かれたら…
「うわっ!木が倒れてくるっ…早く広いところに出なきゃ…」
竜は悠々と空を飛んでいる。
「くそっ、もう少し低く飛んでくれたら魔法で捕まえれるんだが…」
竜はそんなこと構わず、また火を吐く。
「ああ"あ"、ちょっと待てよ!」
倒れてくる木も多くなり、避けづらくなってきた。
「うぐっ…どうすればいいんだよ…」
俺は必死に避け続ける。
先に開けているような場所を見つける。
「間に合えば、可能性は…」
もう引き返すことができない。まずはあそこにいくところから…
その時、竜が飛ぶスピードを上げ、俺の目の前に来る。そしてその竜が口を広げる。
それを見たときにはもう遅かった。目の前が真っ赤に染まっていた。
「もう、ダメ…」
俺は無意識に手で顔を隠す。
何が起こったか分からない。ただ、何にもならなかった。
「なにが…あっ!」
握っていた魔剣によって守られたものだと思われる。
その魔剣が竜が吐いた火を断ち切っていた。
「今なら…」
《無限の鎖》
竜はまた高くまで飛ぼうとしていたが、ギリギリで竜の尾を鎖が捕らえた。
鎖が竜を捕らえる間に俺は倒れかけていた木の上を走る。
「ここから跳べば…」
その大きな体を一つの剣で斬った。
『グウゥゥゥゥ!!』
竜が悲痛の叫びを上げる。
「これでもダメか…」
しばらくして、無抵抗になった竜がその場に墜ちる。
安心して後ろを振り向くと…
「あ…」
後ろの景色が火の海だった。
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