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やり直した人生は変えてくれる  作者: あるかり
105/307

105 決断と追跡

「リーダー、早く行くよ!いつも2人を待たせてるでしょ」


俺は悩んでいた。冒険者になろうかどうかを。


「分かったよ。あとで行く。先行って、クエスト選んでてくれ」


「分かった!」


一度学校に戻って、プルガさんと話をつけてこようかな。


俺はこっそりと宿を抜け出し、ヘイディア学園に足を運ぶことにした。



*****



「おっそいわね!いっつも、何時間待たせんのよ!」


「まあ、今まで2人でやってきたから、時間決めて動くってことがなかったんだと思うよ?」


「とは言っても、人気のクエスト取られてから来るってどう言う神経してんのよ!」


「でも、確か、尾行している時は、朝方に来て、「今日はいいのがあるな!やっぱりくるのは朝一番がいいな」なんて言ってたはず…」


「お姉ちゃん、リーダーなんだから、ビシッと言ってやってよ!」


「まあ、確かにそうね…」


そこにサーラがやってくる。


「いつも遅くてごめんなさい…いつもはこんな人では無いんですが…」


「ナユタはどうしたのよ」


「なんだか、「先に行ってクエスト決めとけ」って言ってました」


「それで素直に来たってわけね」


「そうですが…」


ユカは頭を抱えて、しゃがみこんだ。


「ああ、もう!これだから信用しまくってるコンビは嫌気がさすのよ!」


ユカがサーラの肩を掴んで揺らしながら言った。


「いい?ナユタは絶対に騙してる。絶対どこかへ行ってるわ。ここ最近、いつものアイツと違うじゃない!獲物見つけて、端から端まで殺しまくって、換金するような金への執着しかなかった男が、最近では私たちが言わないとモンスターを狩らなくなったやつよ!絶対何か、裏があるわ」


「わかりました…わかりましたからぁ…揺らさないでください…クラクラしちゃいます…」


ユカがいきなり揺らすのを止め、サーラは地面に座り込む。


「決めた!宿に突撃よ!居なかったら捜索するわ!」


「あの、一応私、リーダーなんだけど…」


そっちのけでユカはナユタとサーラが止まっている宿へ向かった。


「居ない…居ないじゃない!」


「宿主にも聞いたところ、出てないって…」


「これは黒ね!何かしらやってるわ!探すのよ!」


「クエストは…?」


「そんなことどうでもいいわよ!アイツの行きそうなことろ、全て探すわよ!」


それから手分けしてから探したところ、どこにも居なかった。


「なんで居ないのよ!まさか…」


「ちょっと、ユカ、待ちなさい!…全く…これだから…ごめんね、サーラちゃん」


「いえ、全然平気です。むしろ、このくらいが楽しいくらいです。リーダーにもこのくらいの行動力があればなぁ…ほんと、どこ行ったんだろ」


2人はユカの後を追った。


「やっぱり居たわ!お姉ちゃん、サーラちゃん行くわよ!」


「行くってどこに…」


「決まってるわ!ナユタのある場所によ!」


「わかんないから探してるんでしょうが…」


「居たわ!アイツは学校。方角が王都方面だから、恐らく、あの名門、ヘイディア学園にいるわ!じゃないとあの力は出せないでしょ!」


「今から行くんですか?」


「あったりまえよ!サーラちゃんもアイツのこと心配でしょ?」


「それはそうですけど…」


「じゃあ、決まりね!お兄さん、ヘイディア学園までお願いできませんか?」


「お兄さんなんて、お嬢ちゃんも上手いねぇ。少々値が張るが、それでもいいならいいよ」


「わかったわ!それではよろしくね。ほら2人とも乗って!」


2人が馬車に乗ってからすぐに馬車は走り出した。


「待ってなさいよ、あの生意気野郎。取っ捕まえて説教してやるんだから!」


ユカがとても楽しそうだった。

読んで下さりありがとうございます(`・ω・´)


よければ、ポイント評価や感想を書いていただけると嬉しいです(o^^o)


ブックマークを付けてくださると、私が凄く喜びます。続きが読みたいな、気になるな、と思ったら是非、ブックマークをお願いします(*^ω^*)


今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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