曇った空にね。
初めて小説を書くので右も左もわかりません。
暇つぶしですがどうぞ見ていってください。
雲はいつか無くなる
無くなって、太陽が眩しいくらいに顔を出す
私もあんなに眩しくて、明るい太陽のような存在になれたら
どれだけ良かっただろうか?
望むだけなら、口に出すだけなら、書くだけなら、きっと簡単だ。
過去は戻ってこない、戻らない。
私は人生の負組だと思う
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「それで?また飛び出して来たんだ?」
「ん…」
「あんたも大変だねぇ……」
「別に……」
「……じゃあ問題ないね、ドア閉めまーす」
思わずゆっくり閉じるその扉を抑えつける
「ま…まってよ!」
「あははっ冗談冗談。いいよ上がって?」
「ありがとう」
"いつものように"、コトッとテーブルの上に麦茶が置かれる
「暑いね〜…」
彼女はそう言っておもむろに麦茶の入ったコップを持ち私に押し付けた
「ほら、飲みなよ。冷えてて美味しいよ」
「…うん、ありがとう」
意識したつもりはないが、ゴクッと喉の音が鳴ったと同時に、冷たいものが胃に伝わるのが分かった。
「なーんか面白い番組やってないかなぁ…」
丁度正午。やってる番組はきっと料理番組とかそんなもの。
…お腹が鳴りそうだ
「―ね、栞はさ、いつまでこんなこと続けてる気なの?」
さっきまで面白い番組を探していた彼女が急に真顔になり、不覚にも嫌な意味で心臓がはねた
「…ごめん、本当にごめん、梨紗。」
「いや、そういうわけじゃないんだ。ごめんね、言い方が悪かった。
"あんたはこれからどうしていくの?"」
今まで一番言われたくないことを言われてしまった。
「………」
「…あたしも出来ることがあるならしてやりたいけど、うちらあと1年で受験だよ?…悪いけど、夏休み期間はそろそろ勉強にあてたいかも」
「…そっか、ごめん」
「謝ってばっか。」
「…うん、ごめ…………。あ…」
「ぷっ………はははっ…」
言ったそばから私がやらかしたからなのか、梨紗は軽く声をあげて笑った
「ごめんごめん、栞ってほんとサイコーだね。勉強にあてたいのは半分嘘。時間が空いてるときならいくらでも相手するよ。つーか、心配だし!!」
なんて私の肩をバシバシと叩く
「うん、ありがとう…。私も勉強しなくちゃいけないんだけど…」
言葉が詰まる
「良いよ、わかってる。何ができるってわけでもないけどさ
”来てくれたら助けるよ。だから、逃げておいで”」
私は、大きく頷いたのだ。
読んでくださってありがとうございました。
続くと思うので是非、よろしくお願いします。