表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

私の幼馴染の話をしよう

 私の幼馴染は、いつも明るくてみんなの中心で笑っているそんな男の子だった。

 不思議なことにそんな彼とは記憶がないくらいの昔からずっと一緒。保育園、小学校、中学校、高校とずっと同じで、クラスまで一緒だった。


 そして、今もまた同じマンションに住んでいる。

 男女の幼馴染にありがちな思春期に意識しだして離れるということもなく、私たちは毎日一緒にいた。

 さすがに、学校でもずっと一緒ということはなかったけど、一緒に登校して下校して、どちらかの家で宿題をしたり、ゲームをしたりした。


 兄妹のようなものだったと思う。よく、付き合っているか聞かれたし、からかわれたけど私たち二人にそんな感情は微塵もなかった。

 今でも本当に不思議だけど、彼に対して本当に何もどうも思わないのだ。

 社会人になった今でさえ時間さえ合えば一緒にご飯を食べているのだから。


 そうそう、私たちは何もずっと二人でいるわけではない。もう一人、小学校の高学年あたりから一緒にいる男の子がいる。

 その男の子は、彼と真逆の子だった。むしろ私に近かったと思う。

 学校では、私はその子と一緒にいた。

 だから、結果的には三人でいたことになるかな。

 今だって、その交友関係は続いている。


 でも、最近彼がつらそうに笑うから、もう終わってもいいかなって思うよ。


 正直にいえばいい年した大人が異性の身内でもないやつにべったりしていたら恋人もできないし、実際できてもそれが原因で終わるなんて事よくあったし。

 だけど、前はそれでもいいと思ってた。私にできた彼氏がそれで離れていったって、彼の彼女に浮気相手と間違って殴られたって。私が彼ともう一人の男の子に二股かけてるとうわさされたって。

 私はなんとも思わなかったからどうでもよかった。


 けど、彼がもう限界なら、壊れてしまいそうなら、終わらせてもいいと思うんだ。

 

 約束を破ることを許してほしい――





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ