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新科学怪機≪ギルソード≫ 〜兵器宿りし少年少女〜  作者: Tassy
1. 少年ユウキと闇社会の楽園 編
1/111

序章 〜生体兵器と平和論〜


===============



 ___【兵器】とは、恐怖の象徴。



 持ってはならない。存在してはならない。


 人を狂気に駆り立てる。無数の血が流れる。



 そんな根絶論を我々は嫌と言う程聞かされた。


 だが、無情にも現実は、それ等を間近に見て生きる者と、無縁の者とでは、その持論や価値観はまるで正反対であろう。



 人の血を流すだけが兵器なのか__



 武力と暴力の象徴だが、時に愛する者を一切守りはしないのだろうか__



 いや、そういった疑問や思想を隠し持つ私こそが、最も狂気に近づいた人間なのだろう。



 無論、それ等の危険思想、戦争論、暴力論を無謀に唱えて生きられる程、この世界は甘くない。



 しかし__


 


 これだけ世に蔓延る紛争、虐殺、圧政__



 それ等を根絶しようものなら、誰もがその疑問と理論を保持し、掲げ、訴えなければ、一向に前へ進めはしない。


 兵器を持たざる者と、持たざるを得ない者__



 彼等の価値観の対立と蟠りは、永久に平行線を辿るだろう。そして過ちを繰り返し殺し合う。



 __だから私は、人を【兵器】へと変えた。



 物理的な鋼鉄を埋めた訳では無い。


 科学技術の極限なる進化という恩恵に肖(あやか)り、その構成粒子を生み出した。



 それを《ナノマシン》と名付けよう__


 そして、それを人体に植え付けよう、戦わざる者も、戦火に見を動じる者も。


同じ人間に【破壊兵器】を身に染み込ませよう。


 


 武力や暴力、軍事兵器など他人事ではない。


 それは、人体に植え付けられてこそ自覚する。



 それを人類の見に宿し、宿りし本人に気づかせる【破壊兵器】、私はこう名付けよう。



 《Guilty(ギルティ)Sword(ソード)》【有罪の剣】__


 その略称として、《ギルソード》と___



================


 

 ※アルスダート=ギルソード教授の手記。

 『生体兵器の新定義』より。

 マリューレイズ軍本部 機密書庫 保管___

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