なぜ?
次の日は珍しく早く学校についた。
ちょうどいい温度に調節されたクラスで寝そうになっていた時に、いきなり人が大声で笑いながら入ってきた。
見ると、龍と健太だった。
二人は昨日の僕のそっけない態度から怒っていると誤解しているらしい…
一瞬困ったような顔をした。
「お…はよう」
ぎこちない笑みで健太が機嫌を伺うように見てきた。
健太は龍から昨日の話を聞いてるのだろう。
僕が普通に返事をすると、顔を見合わせている。
「昨日怒ってたのかと思ったぜ」
溜め息をつきながら龍が苦笑した
僕はその時やっと、二人の後ろに人がいるのに気がついた。
「こいつ、高木 駿平っていうんだ。さっき来るとき道で会ったんだよ。なっ」
龍はその駿平というやつに先を促した。
「よろしく。1Bの高木 駿平。まぁ、クラスは違うけど時々話そうな。」
駿平は軽い感じで言った。
「強、昨日女子と体育館の裏でなにやら話してたんだぜ、入学早々彼女作ってしまいそうだぜ。あ~ぁ~俺達は仲間外れか~。俺は彼女いない歴でギネスブックにのることにするぜ」
わけのわからない事を言って龍は開き直ったらしい。
ついこの間まで早くあの明るい世界に行きたいとか言っていたはずたが…
相変わらず変な奴だ。
「本当に驚いたよ」
健太まで大袈裟に肩をすくめている。
「誰といたんだ?」
駿平が龍と健太に問いかける。
「花園美麗だよ。あの美人がな~強にはもったいないくらいだぜ」
悪気はないんだろうが、酷いことをサラリと本人に言う奴だ。
「もったいないってなんだ、僕を馬鹿にするのか?」
わざと言い返してみる。
「花園美麗?」
その瞬間駿平の顔色が変わった。
龍の発言を遮るように言う。
怪訝な顔をあからさまにした。
「何の話を?」
探るように聞いてきた。
「別に…」
美麗の忠告通り余分なことを言わないようにした。
「特別なことは言ってないんだな…」
「は?」
それから、数秒の間沈黙が来た。
その沈黙のさなか、一人の女子が教室に入ってきた。
体育館の前で美麗と話している時に見た、あの赤川緑だった。
駿平はいきなり赤川の隣まで行くと、何かを言うと、そのまま教室から出ていった。
赤川は僕を一瞬見た、そして制服の襟元に向かって何かを言ったようなきがした。
この時点からだんだん僕の人生の歯車は狂い始めていた。
この時に気づいていれば、そう思うことがある。
でも、このときの僕は何もわからなかったのだ。
そう、なにも。
お読みいただきありがとうございました(≧∇≦*)
評価感想よろしくね(*^▽^*)