護身用
目の前に出された見慣れない物に驚いた。
「それは…」
「見慣れないものかもね、これは光線銃。中に変電機が入ってて、ここから強い光線を作り出す。普通の拳銃は球を入れる必要があるけど、光線銃は電池も切れないから、便利。」
そう言いながら、光線銃の蓋を開け変電機を見せる。
様々なエネルギーを電気に換えるためいくら使っても電源が落ちる心配はない。
「そして、これはナイフ。ここのボタンを押すと、刃が出てくる仕組み。」
「へぇ…」
僕は始めて見たので圧倒された。
平和を唱えてきたこの国は武器を見せることもなかったし基本的にはたくさん作ってはいけないことになっている。
「これは、障害物感知装置で、自分の近くに危ないものが落ちてきたとか、敵が来たときに感知する装置。空に飛ばして、映像をとり、危険だと判断されると、腕時計式機器が鳴り、画面に危険物の場所もでるの。」
「今は、使ってないんだよな?」
「えぇ、基本的に学校みたいな人が沢山いる場所は安全だから。」
美麗は再び、上着に手を入れると、ナイフと光線銃を取り出した。
「護身用にどうぞ。」
「え?」
僕は驚いて声を上げてしまった。
「やっぱり持ってた方がいいと思って。」
僕の手にナイフと光線銃をのせた。 光線銃は重く、僕の心までがずしりと重くなった気がした。
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