殺人現場と香水（未公開作品）
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです（BGMのみ）。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル：（仮）殺人現場と香水
▼登場人物
●川上義人：男性。20歳。大学生。
●長谷部里穂：女性。20歳。義人の彼女。同じ大学に通う。
●川尾佳子：女性。20歳。義人と里穂の共通の友達。
●片瀬優香：女性。20歳。義人と里穂の共通の友達。
●奥野祐樹：男性。20歳。義人と里穂の共通の友達。
▼場所設定
●A大学：義人達が通う大学。一般的な私立大学のイメージで。
●殺人現場：里穂のアパートの部屋も含め一般的なイメージでOKです。
●高層マンション：義人と優香が住んでいる。中にはエレベーター付き。
●街中：公園など全て一般的なイメージでよろしくお願いいたします。
NAは川上義人でよろしくお願いいたします。
（イントロ＋メインシナリオ＋解説：ト書き・記号含む＝3099字）
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは殺人現場に遭遇した事はありますか？
できたら遭遇なんてしたくないですよね。
今回はそんな殺人現場に残された
あるキッカケから展開される意味怖エピソードです。
メインシナリオ〜
ト書き〈殺人現場に遭遇〉
義人「う、うわぁ〜！！」
俺の名前は川上義人。
20歳になる大学生。
俺には彼女がいた。
名前は里穂。
でも里穂は
俺と付き合い始めてから僅か数カ月後に殺された。
里穂が殺されていたのは自宅アパート。
滅多刺しにされており、狂気は刃物と断定された。
俺は彼氏と言う事で警察に呼び出され、
その現場で事情聴取を受けていた。
でもほとんど放心状態。
ただ記憶に残っているのは、
里穂が生前使っていた香水の匂い。
その匂いが部屋の中に漂っていた事だった。
義人「里穂…里穂ぉ…」
俺はそれから暫く立ち直れなかった。
ただそんな俺を友達だけが慰めてくれた。
佳子「大丈夫？」
義人「…」
優香「どうしても辛い時はいつでも電話してきて」
祐樹「大丈夫、里穂は俺達の中でまだ生きてるから。俺達のそばにずっと居て、お前の事を見守ってるよ…」
俺と里穂の共通の友達だった、佳子、優香、
そして祐樹は俺のそばにずっと居てくれて、
俺の事を慰め続けてくれていた。
みんな大学で知り合った友達だ。
義人「有難う…有難う」
俺はすっかり落胆し人生絶望の淵に立たされていたが、
そんな彼らの優しさだけには感謝し、
皆と出会って本当に良かった…
そう思っていた。
警察は血眼になって犯人を追い駆けている。
でもその後暫く捕まる事はなかった。
ト書き〈数日後〉
それから少し時が経ち、俺も少しずつ立ち直れていた。
でも最愛の彼女を亡くした悲しみはずっと消えないものだ。
俺はこの先もしかしたら誰とも付き合わない…
結婚もしない…
もし付き合う事があっても当面は恋愛から離れたい…
そんな思いに暮れていた。
でもそんな時、少し信じられない事があった。
なんと、佳子と優香が俺に告白してきたのだ。
無論、俺はどちらとも断った。
「里穂が死んでまだ間もないって言うのに、一体あの2人は何を考えて…」
そう正直に思う所もあった。
でもまぁ2人にしても、
前からそんな様子があったのは知っていたから、
俺の悲しみの元に身を寄せ合うそんな流れの中で、
ふとそんな展開になるのは納得できる所ではある。
実際、里穂と付き合う前にも、
佳子と優香は俺に好意を持ってくれていた。
それでも俺は里穂の事だけを本気で愛していたから、
その後も2人と付き合う事はなかった。
ト書き〈事件〉
それから事件はここ界隈で頻繁に起きていた。
共通していたのはターゲットが女性である事。
そして香水の匂いが現場に漂っていた事。
その香水は里穂が使っていたあの香水と同じ物だ。
徐々に立ち直る事が出来ていた俺の心に、
その時もう1つの目的が芽生えていた。
それは自力で犯人を見つけこの手で復讐を果たす事。
そんなある夜…
義人「ど、どうした！優香！？」
自宅マンションに帰ろうとしていた時、
優香から電話がかかってきた。
優香はその犯人に襲われかけたらしいのだ。
優香「た…助けて…！」
俺が住んでるのは都内の高層マンション。
実は優香もこのマンションに住んでいた。
そんな優香はこのマンションへ帰る道すがら、
ひとけの無い公園横を歩いていた。
そこで襲われたらしい。
その公園は俺も知っており、
このマンションからすぐ近くにある公園。
優香は腕を切られそうになりながらも全力で逃げ、
何とか犯人の目をくらまし、
今公園の茂みの中にずっと隠れたままだと言う。
「ショックで動けないから迎えに来て！」
と言われ、俺はすぐに向かった。
公園に着くと、優香は茂みの中でブルブル震えていた。
義人「だ、大丈夫か？！」
優香「お、お願い、一緒に帰って」
優香はすっかり恐怖に怯えていた。
腕を見ると、確かに犯人に切り付けられたような跡がある。
でも血は出ていない事から怪我はしてないようだ。
「警察に行くか？」と言ったが優香は、
「早く家に帰りたい」と言い、
とりあえずその日は家に帰る事にした。
マンションに着き一緒にエレベーターに乗る。
優香の部屋があるのは4階、俺の部屋は5階。
優香「有難う、もう大丈夫だから…」
そう言って優香は4階で降りた。
そしてドアが閉まる直前、
優香が非常階段を上って行く様子が見えた。
その時優香はカバンの中から何かを取り出し、
それが照明にキラリと光る。
初め携帯かと思った。
そのままゆっくりエレベーターは上がり5階に着く。
そしてドアが開いた時、強烈な香水の匂いが漂ってきた。
その匂いは里穂が使っていたあの香水と同じものだった。
解説〜
はい、いかがでしたか？
それでは簡単に解説します。
今回のキーアイテムは香水です。
義人が住む界隈では殺人事件が頻繫に起きていました。
その事件は刃物による殺傷。
そして現場には、
里穂が使っていた香水の匂いが漂っていました。
でも里穂と付き合っていた義人の事を、
その友達だった佳子と優香も好きだったようです。
これは途中の場面から分かるでしょう。
そして後半からラストの場面。
遂に優香が犯人に襲われます。
そしてそのショックで動く事ができず、
義人の自宅マンションからすぐ近くの公園まで
迎えに来て欲しい…
そう優香はお願いしました。
義人と優香は同じ高層マンションに住んでいたのもあり、
義人もその公園の事は知っています。
だからすぐに優香を迎えに行き、
マンションまで一緒に帰る事にしました。
でも実はこれ、優香の自作自演だったのです。
優香は自分で自分の腕を切りつけていました。
もちろん服だけを切ったので血は出ていません。
自作自演ながら、警察に行くかと言われても
もちろん優香は断ります。
自分の犯行がバレては困るから。
そう、その犯行とはこの自作自演だけじゃなく、
界隈で起きていた連続殺人事件も含めていたのです。
つまり優香がその一連の事件の犯人でした。
サイコパス気質を秘めていたのでしょう。
優香は里穂の友達ながら、
遊ぶついでに里穂の部屋にも普通に入れます。
そこで里穂を殺害した理由は、
自分が好きな義人と付き合っていた事への恨み。
そして里穂が使っていた香水を
殺人現場に振りまいていた理由は、
単なる里穂への当てつけ。
まるで彼女の中では
一種の儀式のようにもなっていたのでしょうか。
そしてターゲットにしていたのは女性で、
優香は被害者の女性達がまるで
その香水を使っているかのように見せかけたのです。
なので警察は現場の状況から犯人は男…
と決めつけていたのかもしれませんね。
そしてラストの場面。
4階でエレベーターを降りた優香は
非常階段を上って行きます。
4階に部屋があるにも関わらず
階段を上って行った理由は次の目的へ向かう為。
そして鞄から光る何かを取り出した…
とあったその光る物とは刃物の事。
携帯電話ではありませんでした。
そして義人が5階に着いた時、
エレベーターのドアが開いた瞬間、
強烈な香水の匂いが漂ってきます。
その匂いは生前、里穂が使っていた香水と同じもの。
そしてその匂いはあの殺人現場にも漂っていた匂いです。
ここまで来ればもう解りますね。
そう、優香の次の目的とは義人をそこで殺す事。
香水の匂いを殺人現場に残すのは優香なりの儀式。
義人を殺す理由は、
結局、義人が自分のモノにならなかったから。
ストーリー中盤で義人が佳子と優香の告白を断った時、
優香はその返事が…
「自分がもう受け入れられない事」
だと勝手に思い込み、
その時から義人を殺す計画を練っていたようです。
サイコパスとは時に
自己中極まりない人の事を指します。
そしてそのサイコパスの気質は
誰に宿っているのか判りません。
もし自分の身近な人にそんな人が居たら、
怖いですよね…
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
