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作者「やっべユ〇チュー〇見てて投稿するの忘れてたぁ」
【渡辺 進】
(~時は数分前~)
「はぁっ……はぁっ……おえっ」(吐く)
(ふっ、ようやく心が壊れてくれそうだな。あの時言った、俺の望みが叶う。)
……バトルロワイアルが始まって、勇気の仮面を手に入れてから1週間が経った。
僕は今まで、勇気の仮面に助けられていたんだ。
どれだけ嫌なことを言われても、どれだけ心に来る言葉を言われても、仮面のおかげで自分を保てた。
(……その通りだ。ミスターYとの戦いの前、俺に言ってたよな? ”多分僕は長期に渡って呪い続けないと心は折れないと思うよ、偽物だって知ってるし。”って。だが、お前は勇気の仮面の心の支えに寄り縋ってたんだよ。だから、それがなくなればこんなにも脆い。)
「……僕は変われないんだ。”変わりたい”って言っても、こうなったからには、もう変われないんだ……」
(そうだ。お前はこれからは積極的に敵を苦しめて、殺して、その手に染まった血を、俺に与えて生き返らせるんだ。もう”ギャグ”では済まされない。)
「僕は……あ、あ、あ……あぁ!」
大切な人を見殺しにしたのも、怯える小さい子を殺したのも、僕だ……!
僕はもう……仲間なんて……倫理なんて……正義なんて……………なんて!
(……ん?お前、そんなに”憎しみ”と”自己嫌悪”を高めたら、俺に人格が移るぞ?)
僕のせ……
”例えあなたが突然9歳から生まれた人だとしても、変人として睨まれたとしても、あなたは悪くないわ。そうさせたのは、神様っていう黒幕でしょ?大丈夫よ。あなたは元気な9歳の男の子、渡辺 進なんだから。それに、血なんか繋がってなくても、私はあなたのママよ。”
……こんな時に、義母さんの言葉を思い出した。
そうだ、そうだよ。……そうだよ!そうだよね!
(……!?お前、その目は何だ!?その壊れたヤンデレみたいな目は!?)
「……ははっ、ははっ、義母さんが言うなら間違いない。僕は、ただの被害者なんだ。悪いのは、全部あの主催者だ。あいつを殺せば、僕の罪も消えるんだ……!」
(……そんなことを言いながらも、”憎しみ”という感情が増大していく!?)
「そうだ。僕に良い考えがあるんだ!君は今まで僕の中で、後方腕組コーチ面みたいなことしててさ、正直僕は思ってたんだよね。生き返らせてほしいなら、お前も協力しろって。しばらく僕を演じててよ。この勇気の仮面がなくて戦いづらい僕の代わりにさぁ!」
(……圧が半端ねぇ!?俺は……俺は。 ……本当にそれでいいのか?お前はこれから”悪人”として戦っていくことになる。俺は確かに苦しんで欲しかったが、そんな方向に行くとは思わなかった!お前は主人公みたいに、俺の言葉を……)
「……僕は主人公じゃない。メンタルが弱くて普通の人とは違う一人の男の子だから。」
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【三人称視点】
圭?(進の体)「懐かしい?何が?とりあえず、お……僕は君を殺して先に進ませてもらうから。」
進(すごい……途中気になるところはあるけど、ちゃんと演じられてる……偽物の圭。)
結「……この懐かしさを感じさせる臭い……昔会ったのかな?でも、今となっては、そんな昔の記憶なんて覚えてないし、必要ないもんね……」
圭?「何ブツブツ言ってんの?」
そういった進……の体を使ってる圭?はコオリショットを放った。
圭?もまた桐島の魔法を無詠唱で放つ。彼の魔法は戦闘センスが高いほど、感覚で魔法を放てるようになる。
結「……無駄だよ。」
圭?「……!」
(ピーン!)
圭?「うげえぇ!?」
進(うっ……!?)
結の時間停止の能力を彼らは知らない。包丁の攻撃を、腹に無防備で喰らってしまった。
だが、進はそんなのでは大きなダメージを受けない。
その代わり……
圭?(……なんか腹がスースーするんだが?)
進(……腹に穴が開いてるんだけど!?)
ギャグがそれなりの代償を与える。
死んでいないことに気づいた結は再び時間停止を発動させ、今度は胸を貫いた。
進(うわっ……!?でも大丈夫。ギャグだからあまり痛みはないはず……)
圭?「あっ……あっ……お、おえぇ……」(吐血)
進(いや喰らうのかよ!)
ギャグはキャラクターに気まぐれなのだ。
結が優勢になる。しかし、圭?は結の異変と、とある動きに気付いた。
結「ふぅ、ふぅ……」(ポーズを取る)
圭?(あいつ、疲れるのがとんでもなく早い。それに、何だあの手の動きと、あのポーズは?)
圭?がそんなことを考えていると時間停止が再び発動し、今度は首を斬られ……そうになっていた。
斬る直前で……時間停止が切れていたのだ。
圭?は氷魔法で結の足を床ごと氷漬けにし、距離を取った。
圭?(恐らくあいつの時間停止には致命的な弱点が3つ存在する。一つは疲れが早く来ること。二つ目は時間制限があること。そして三つ目は……あのポーズだ。あのポーズをしなければ、発動しないのだろう。そうと決まれば……!)
進(……結局、あの言葉の意味は何だったんだろう?”懐かしさを感じさせる臭い”って……もしかしたら……いや、そんなことない。多分会ったことはないし、僕は渡辺 進としてしか認知されてないから、僕さえ分からない昔のことなんてねぇ……)
圭?「……《コオリアームブレイド》!」
結が再び時間停止しようとポーズを決めてるのを見計らい、圭?は結の腹を突き刺し、首を断ち切るのだった。
その時の音はアニメのような鋭い音で、別の部屋にいる桐島と豚田にも伝わっていた。
桐島「この音は……誰かが?」
豚田「……しつこいね。そんなに傷ついてるのに、僕に攻撃してくるなんて。」
桐島(ただ逃げるように避けてるだけ……洗脳以外の特殊な能力はない……のか?)
豚田「……しつこいからさっさと終わらせるよ。これでね。」
豚田が取り出したのは……腕につけるブレスと、1本の鉛筆のようなアイテムだ。
桐島「……それは……何だ?」
豚田は腕につけたブレスのボタンをいじり、そのブレスに鉛筆を差し込んで、こう叫んだ。
豚田「へ、変身!」
《ペーパーチェンジ!削る削るケズール!書いて書いてアラワース!チョッイィン……ペンシル!》
豚田の周りに大量の紙が張り付いたと思ったのも束の間、彼の姿はまるで、ある戦士の中に属する1人のキャラクターのようだった。
豚田「スーパーアーマー、”チョイン”。この力でトドメを刺させてもらうよぉ!」
桐島(ま、まるで仮〇ラ〇ダ~だ……)
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結を倒した圭?と進は、桐島の所に戻ろうとしていた。
進(さっきから気になってるんだけど……なんでここがすぐに分かったの?)
進がここにすぐ戻れたのは、圭?のおかげなのだ。進は圭?に問う。
圭?「……勘が当たったんだ。」
進(……気になるけどまぁいいや。とにかく、一旦人格を戻そうか。さすがに桐島には僕自らが話をしたいし。)
圭?「……そうか。」
圭??(このまま心がおかしいままだと……怒られるんだろうな。)
進と圭?は桐島のいるところへ急ぐ。
彼は……進は……まだ知らない。
今日のこの出会いが……彼の心をどちらかに傾けることになると……
(あなたは死にました。残機は残り1。あなたの番号は61番です。)
結(見間違いじゃない。顔、臭い、キリっとした時のカッコよさと可愛さがある表情……なんで!?あの時一緒に死んじゃったんじゃなかったの!?なんでこんな所にいるの!?それに、何この体!?私はなんで冥界にいないの!?また会いたい。教えてよ……りーくん……!)
渡辺 進の中にいる偽の赤根 圭。彼の行動の裏には何かが……?
そして、結という人物。”りーくん”とは?
次回、2期最終話『ぶつける』
つづく!




