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戦う ~桐島 剛side⑦~

作者「実質総集編回。最後以外は別に見なくていいかも。 あ、あけましておめでとうございます!月曜日と金曜日にあげてますのでどうか今後もお願いします、なんでもする訳じゃないですけど!」



【桐島 剛】


「俺は……進に会いに行く。」


俺は皆に隠れて、進と出会い、戦い、そして勝った方を軸としてレイド対象の92番を倒す事を決めていた。

俺が92番を倒す事が出来れば、レイド仲間として一応登録していた修也、奈珠波、壮真、そして俺自身は残機が1増える。生き残るために、皆のためにも倒すべきだ。


その戦いに皆を参加させ、もしそこで死んでしまう可能性があるなら、俺は連れて行かない。

92番を倒すために、以前俺達を裏切った進に手を貸してもらおうとした。

そのことは絶対言わないように決めていた。


だけど……俺は秘密を口に出した。

隠しきれなかった。俺は秘密を全部話した。


聞いていた全員が固まっていたが、今日初めて会った昇が先に口を開いた。


「……進とは誰だ?」


そうだった。昇は進と一切面識がない。


「分かりやすく言うと……元仲間です。しかし色々あって、僕達を裏切る行動に出たんです。進……渡辺さんには友達がいたんです。その友達に僕らが牙を向けてしまって……渡辺さんは、その友達を守るために……」


「私と彼、そして彼の友達の赤根先輩は、元々同じ学校の生徒だった。渡辺……は先輩と仲が良かった。私以上に……」


「……え?」


壮真と奈珠波が昇に説明した。

進と奈珠波と圭が同じ学校って初耳なんだけど……

その事実に、修也も驚いていた。


「何故牙を向けた?」


「以前僕達に毒島さんという仲間がいたんですけど、その人が赤根 圭に殺されたらしくて……それで毒島さんの話を聞いて……僕たちは彼に牙を。」


「……以前? つまりその毒島という者は死んだのか?」


「はい、残念ながら。」


「……一番進について謎なのが、9歳より前の記憶が全くないってことだよなぁ。進は全く気にしてないからいいけど。」


「……そんなことありえるはずないだろう。」


昇が否定した通りだ。小説とかならともかく、現実でこんな事が起こるとは考えにくい。

9歳以上の時の事は大体覚えてるのに、それより前がすっぽり抜け落ちてる……ってことあるのか?


「……ねえ。進をどう思う? 大西とかは。」


話を転換するように、修也が問いかけた。


「私? ……あいつの事が嫌い。あの仮面がなきゃ情けなくペコペコしてるから。それに、本当に信用してる人にしか優しさを見せない。初対面の人とかが助けを求めてても”知った事か”って感じでスルーしてるし、自分の為にならちょっとしか関わってない人を犠牲にできる人だから。」


「じゃあ、自分たちは元々信用されてなかった?」


「……少なくとも俺は、あの時は信用してたと信じている。俺は進が裏切った時の言葉を聞いた。その時の進の声は、どこか弱弱しくて、申し訳なさそうな声をしていた。そもそも信用してなきゃ今でも俺の事を”剛”と呼んでない。」


俺にとっての進は、確かに大切な仲間だった。


「なんだ?お前はその男が憎くないのか?」


「……いや、憎い。」


進が裏切ったのも、友達を守る為で、しょうがなかったと思っている。

だけど許すことが出来ない。


「あいつは無意識とはいえ、俺達の仲間を3人も殺したんだ。壮真はこうして戻って来たが、あの2人はあのまま失格になって、もう……戻ってこない……!」


以前、毒島に進を許してあげて欲しいと言われた。

だけど……俺は許そうと思っても許せない。


実際には……俺は人の事を言えない。

俺も、この手で圭を殺したから。

だからこそ、憎くて、憎くて……


「僕は、渡辺さんに殺されました。あの時、突然裏切られて、裏切ったのは友達を守る為って知りませんでした。殺された時は、なんで僕を殺すのか分からなくて……怖かったです。あの氷漬けられて死ぬあの感触は身体中に残ってて、冷たい風を浴びる度に腕が恐怖で震えるんです。僕も……渡辺さんを許せません。」


壮真も自分の思いを告げていた。


「俺も進も……大切に思ってた人を互いに殺して殺されたんだ。だから、俺は進ともう一度会って……戦う。互いの怒りをぶつけて。」


「……憎しみは連鎖する。結局、負けた者は勝った者を憎む。戦っても何も解決しない。」


俺の言葉に昇が言う。


「……分かってる。進はどうか分からないが……俺は勝っても負けても進を許せる自信がある。本気で戦う。憎しみを全部発散する気で。」


「……本気で戦えば、渡辺が負ける。渡辺、氷魔法しか使えない。」


「……あいつの能力は未知数だ。油断したら負ける。修也も見ただろ?進の"ギャグ"という名の再生能力を。」


「まあ、確かに。」


「……話は済んだか? 今日はもう遅い。一旦食事にするがいいか?」


「……あぁ。」


進からの連絡はない。進の方もも何かハプニングがあったのかもしれない。

だが……進は多分約束を守る。あいつもレイドの92番が気になっているから。

俺の力が必要だと思っているだろう。


今日は休むことにした。

俺達は昇が作った卵料理を食べた後、風呂に入り、就寝した。


昇の作ったオムライス……今までのオムライスと違って独特の味がしたが、凄く美味しかった。



【麻生 芳助】


「……ふうう。」


これが死……だいぶ怖いなぁ……

一旦あいつらは後にしよう。油断しなきゃ絶対勝てるけど……しばらく顔は見たくないなぁ。

僕はしばらく道を進み、気づけば森から出てた。


「何あれ?」


あれは……城?

なんか城の前で女の子が見張りしてるんだけど……

心を見てみよう。


<さっき葵ちゃんから報告があったけど……洗脳されてない女の子がいるって本当なのかなぁ?ご主人様には女の子全員を虜にして、私も含んだハーレムを作る宿命があるのにぃ。>


ご主人様?ご主人様って……あのレイド対象の92番の?

ラッキー、こんな偶然があるなんて!じゃあ倒しにいきますかぁ!

進との戦い。何も生まない憎しみを捨てるため、桐島は戦おうとしているのか?

果たして進は約束を守ってくれるのだろうか?

一方で……進はミスターYに勝利するが、言いなりにされていた清水は城の前にいた。

城の近くには、倒そうと向かった麻生がいて……!?

次回『戦う ~渡辺 進vs桐島 剛~ ①』

つづく!

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