戦う ~渡辺 進side⑦~
作者「お教えしましょう。AIで描いてない”エーシィ”というキャラクターを。」
エーシィは小さい頃、モンスターに片親の母を殺されたんだ。
そして配信中のラミンに助けられ、一命を取り留めた。
それからラミンは彼女の持つパーティの下で人間の温かさと優しさを知った。
1人、2人、3人、4人と新たな仲間も出来た。
ある依頼中、剣ゾンビがやってきた。仲間と共に戦った。エーシィは楽勝だと思ったんだ。
だが奴は強……否、エーシィ達がまだまだ未熟だった。
仲間の1人であるズークによってラミンは盾とされ命を落とした。
エーシィはズークを問い詰めようとしたがその前に逃亡されてしまった。
エーシィは独りになった。信頼していた仲間に裏切られたエーシィの悲しみと憎悪は計り知れない。
その時痛感したんだ。”人間は善意を被った悪人”だと。
それと同時に理解したのさ。”人間もある意味モンスター”、”もはや人間の方がモンスター”なのだと。
非情になれば強くなれる。強くなれば独りでも戦える。そこに人間は不要。
作者「僕はそんな悲劇を起こした元凶が主人公である事と自分で隙ジ語みたいに説明文を描いてる自分に笑ったんです。私は神でもピエロでもないです。」
【三人称視点】
シャドウエーシィを失った進は、少しずつ劣勢になっていた。
~6ターン目~
進:手札4枚(その内???3枚 道具カード1枚)
所持ウヲ:60
ミスターY:0枚
所持ウヲ:30
チーム1
マーク:最終進化
ラミン:ATK20↑MaxHP20↑HP60
6ターン目。
進はメーブーモーによってドフのHPが50下がって20となった。
ファンコル&カツイのスキルによりHPが削られ、アタックスキルを発動したことにより、メーブーモーのHPは40となる。
ミスターYはターン開始時に黒耳の砂蛇の攻撃を受けラミン(分身)のHPが20となる。
手札0枚から始まったが、マークのアタックスキルで黒耳の砂蛇は倒され、彼は50ウヲと道具カード1枚を入手した。
~7ターン目~
進:手札5枚(その内???4枚 道具カード1枚)
所持ウヲ:60
チーム1
ドフ:HP20 受けた攻撃数1
ミスターY:2枚(その内???1枚 道具カード1枚)
所持ウヲ:80
チーム1
マーク:最終進化
ラミン:ATK20↑MaxHP20↑HP60
ラミン分身:ATK20↑MaxHP20↑HP20
進(ドフのガードスキルは、HPが0になった時、受けた攻撃回数分コインを投げ、表が出た回数分カードをドローできる効果……次で倒されるのはもったいないけど仕方ないなぁ……)
メーブーモーの攻撃を受け、ドフは倒される。
メーブーモー:HP40→30
進(HPが0になった時、ドフのガードスキル発動、《果たした仕事》。攻撃は2回受けたからコインを2枚投げる。)
コイン《裏・裏》
進「えぇ……」
進の運が悪かった。所詮ずっと表である可能性は低い。
進「手札から”呑気な冒険家”ハクーを2チーム目のサポーターとして加える。そしてマイギルドセンターに所属者がいる事によって、僕は50ウヲを支払い、道具カードを1枚ドロー。」
Y(ラミンといいドフといい……ドローを目的としている。何か切り札がある?そしたらその前に……ピンチにする。)
進「ファンコル&カツイのアタックスキル《炎の突撃》発動、メーブーモーに20ダメージ。ターンエンド。」
マーク達がいる場所のダンジョンモンスターが新たに姿を現す。
”カウンターデブゴブリン”。自らは攻撃してこないが、攻撃された時に受けたダメージを2倍にして返すモンスターだ。
Y「僕のターン、要請。僕は手札から”マッドサイエンティスト”リフージジーを2チーム目のサポーターに編成。そして50ウヲを支払って道具カードを1枚引く。そして……リフージジーのサポートスキル《怪しい発明品》発動。リフージジーが単独状態の時、道具カードを2枚捨てて、道具カードの山札から好きなカードを1枚手札に加える!」
進(何か嫌な予感が……)
Y(このカードで……僕は進に賭ける!)
Y「道具カード《俺がギルドそのものだ!合体!》を発動!このカードはこのゲームが始まって7ターン経過した時に、手札を全て捨てて発動できるカードだよ。チームのアタッカー1人を、相手のギルドセンターまでテレポートさせる!」
進「………は!?!?!?!?!?!?」
進は生きてきた中で一番驚いたような表情をした。
カードゲームを今までやって来た進がこんな反応をするのはおかしい気もするが、このゲームには自分のリアルの命運が掛かっている。そんなゲームにこんな理不尽カードを出されては動揺を隠さない人間などいないに等しい。
Y「これによって、マークを相手のギルドセンターまでテレポート!まあこんなカードを使ったデメリットとして、マークがやられたら僕が負けるんだけど……マークのHPは250。アタックスキルで150。残念だけどもう終わりだね。ふあぁ、空に次の対戦相手探させといて良かった~」
進(僕はどこまで持つか……デッキに残ってる所属者を盾にしまくるしか……)
Y「マークのアタックスキル《神威の一閃》発動!これでハクーは終わりだね!」
進のハクーは倒された、サポートスキルを披露する前に。
Y「……残念、マークには3つ目のスキルがあってね。マークには”アタックサポートスキル”があるんだ。」
進「アタック……サポートスキル?」
Y「そう。アタックサポートスキル、《パワー譲渡の要請》発動!マークのアタックスキルの後、自分が相手のギルドセンターにいる時に発動できるスキル。カードを2枚引いて、その内の1枚が所属者カードだった時それを捨て、既に使われた道具カードを1枚手札に加えつつ、攻撃力を10上げる!」
進(実質《墓荒らすスコップ》の完全上位互換を所属者1体だけで発動したってコト!?)
Y「何を加えるか分かるよね。このカードで僕は《連続攻撃を教える動画》を手札に加える! それだけじゃないよ。僕が引いた2枚目のカードは道具カードなんだ。つまり、次のターン僕がコインを表にするだけで僕はもう勝ちなんだ。」
進(つまり50ぱ……)
Y「50%だと思うよね?でも残念。次のターンでラミン(分裂)が倒されるんだけど、まだ明かしてなかったね。彼女のガードスキルは《本体へ託すコイン》。次のコインは絶対表になるんだ。」
もし進が何もできなかった場合、彼が負ける確率は100%だ。
Y「悔しい?でもまあ仕方ないよね、君はこのゲーム初めてなんだし。僕は楽しかったよ。渡り合えるような相手とゲームが出来て。」
進(いや、まだだ。僕には……まだあのカードが残されている! Yは今フラグを立てているから、絶対このカードを引いてみせる!)
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(~時は、数時間前~)
【渡辺 進】
「じゃあこれからカードを見ていくから、一緒にデッキを考えてくれない?」
(それもそうだが……お前に頼みがある。)
「え、何?」
(今お前の心に宿る"憎しみ"を増幅させろ。そしたら体の主導権は少しだけ俺に渡る。)
「………え、何言ってんの?」
(俺はお前の中に宿る霊体であり、憑依体でもある。)
「いやいや無理無理!体の主導権渡してどうする気!?今渡す必要ないでしょ!」
(いいか、よく聞け。そこの引き出しの中に、何も書かれていない、いわば素材のカードがある。)
それが……?何を言いたいのこの人?
(俺は憑依体だと言っただろ?俺は……その無記入のカードに入れる!)
……は!?
(俺のスキルは、この異世界で手に入れたスキルが入っている。それがどんな効果を表してるか分かるだろう?)
本物の圭が手に入れてた小説の能力……攻撃力が1000倍の代わりに他が貧弱。
(俺はどんな所属者だろうがモンスターだろうが一撃で倒せる。まぁ細かいスキルとかはやってからでいいさ。……とにかく!俺に主導権を変え、そのカードに俺を宿らせろ!)
「……そんなこと本当にできるの?」
(0%より1%だ。可能性があるなら、試さない手はない。)
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【三人称視点】
Y(あるんでしょ?君にはここから逆転できる切り札が。僕はそれに賭けたんだよ? あいつとの約束を果たすために……)
進(アニメみたいな展開を求められてる……このドローに僕は運命を賭ける! 頼むよ、圭……の偽物……)
進「僕のターン!! ドロー!!」
進の声は先程より大きかった。
勝ちたい、言いなりにされたくないといった感情が混じっているのだろう。
結果は……
進「……よし!このゲーム、僕の勝ちだ! 手札から”受け継いだ力”赤根 圭を編成!!」
このゲーム、進の勝ちだ。
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【清水 空】
(ビュウウウウウ)空を飛ぶ音
「ミスターYに頼まれて、次の対戦相手を探していたが……なんだここは、城? 城の周りには……なんで女性が見張りを?」
やったね!このゲームは進の勝ちだ!でも、Yの言う約束って何だったんでしょう?
それに、清水はなんか見覚えのある場所に行ってますね?(詳しくは『組む④』にて)
一方で……桐島は進と会おうとするが、遂に2人が約束通り”戦う”のか?
次回『戦う ~桐島 剛side⑦~』
つづく!




