戦う ~桐島 剛side④~
作者「以前にも言ってましたが、元々毒島はもう少し生きてもらう予定だったので、毒島が行うはずだった出番は他のキャラに担ってもらいましょう。『桐島 剛side』と書かれていますが、今回は桐島が1度も出てきません。ナンデダロ」
【相上 修也】
「《エル・パワー・バフ》! やああぁぁぁ!」
(ブチッ ズルッ………)
「…………nnnnnnnnnnnnnnn!!」(言葉にもなってない声)
「うわ、グロ……すごいねこの力。一般人でも、手刀で腕を欠損出来るなんて。」
「あ、あ、相上さーーーん!」
「nnnnnnnnnnnnnnn!!nnnnnnnnnnnnn!!」
(ポタ……タ……タ……)
死にたくない!死にたくない……!
麻痺で……腕を抑えられない……!
痛い!苦しい!血が……体から流れていく……!
「……君の記憶を見せてもらったけど、くだらないね。ただの妄想だから全然可哀想に思えないよ。」
「相上さん!危ない!」
「君は! 君は、ここに来てから全く同じ夢を見続けてるみたいだね。自分が、桐島 剛を殺してしまう夢を。そして、ぼやけて見えない誰かに殺される夢を。」
「っ!? ……相上さん?」
「そんな自分で考えた妄想でただ1人苦しんでるんでしょ?それでこう思ってるね、”自分は何者なのか”、”裏切ってしまうなら、その前にいなくなりたい”とも思ってるでしょ?予知夢だって分かってないのに、そんな夢ごときでこんなに考えるなんて馬鹿馬鹿しいね、変な人。」
「うる……さい……」
「まあでもいいや。今はお喋りしてる場合じゃないね。」
「あ、相上さん!」
「《シールド》!」
(カンッ! ギギギ……パリン!)
「えっ!?」
「……邪魔しないでよ?」
「なんで……」
「《ヒーリング》!」
なんで……大西が、僕を助ける?
(グチュチュ……ズチャッ!)
「痛っ……あ!?」
「あ、相上さん……う、腕が治ってる!?」
「その麻痺は、雷魔法で上書きできるから。鑑定でそう書いてあった、早くやって。」
「……なんで、助けて?」
「なんでって、仲間だからでしょ? 桐島ならそうしてる。」
「そ、そうじゃない……!さっきの聞いたでしょ?自分は変な人なんだ。きっと桐島を殺す夢を見てるのは、少しでも桐島達に嫌な思いを寄せてるから……!」
「変な人なんて、麻生が勝手に言ってるだけでしょ?」
「違う、違う……もしアソウの言ってることが嘘なら、あの夢は予知夢なんだ!自分に何があったのか知らないけど、桐島を殺すって分かってるなら、自分は……いらないんだ。こんな自分を助けても……」
「……急に喋るね。」
「あ……失望したでしょ?自分の事をアソウから聞いて。」
「……確かに失望した。でも、私が失望したのはその予知夢のせいじゃないよ。」
「え……?」
変な人だって事……?
「なんであの夢を見続けてるって分かった時に、私……いや、桐島に言わなかったの?」
「え……?そりゃだって、本人にそんな事言うのは……」
「あなたはひとりじゃない。そんな予知夢、1人で何とか出来なくても、皆でなら変えられるでしょ?あなたは仲間。いなくなっていい存在じゃない。不安な事なら、ちゃんと話してよ?」
「でも……自分なんか……」
「少なくとも私は今、あなたの仲間。裏切るとしても、私が止めるから!」
「……!!」
この異世界に来てから背負っていた重い荷物が、急に落ちたような気がした。
「そろそろ良い?今桐島来たらちょっと面倒だから、さっさと終わらせたいんだけど?」
「……相上、立てる?」
「……ん! 神よ、私を電気の力で強化するのだ! 《デンキチャージ》!」
本当に出来た、麻痺を雷魔法で上書きするのが。
「そんな感動シーンみたいの見せられても、こっちからしたら寒いんだけど?もういいや。《エル・スピード・バフ》!」
あいつ……今度はスピードが……!
「……うっ!?うあああああああああああああああああ!?」
え……?
急にアソウが……苦しみ出した?
「………反撃開始だよ。相上、井東!桐島が帰ってくるまでに、私たちで終わらせよう!」
「はい……!」
大西の言葉に自分は頷いた。
何故だろう……今、少しだけ体が熱くなった気がした。
奈珠波の言葉で立ち上がった修也。壮真も交えて反撃開始!
一方で……エーシィをシャドウエーシィに進化させて、有利に進めようとする進。
しかし、ミスターYの編成したラミンには、強力なスキルが備わっていて……!?
次回『 戦う ~渡辺 進side⑤~』
つづく!




