戦う ~渡辺 進side③~
作者「今回から新たな試みに足を踏み入れました。ちなみにミスターY考案のカードゲームを再利用したりする気は一切なく多分これっきりなので、2章のまとめを書く際もルールは書かないと思います。ちなみに私は相手がいないのでやってないです。多分クソゲーです。これは完全に他のTCGでいいだろう!」
AIイラスト:Gemini
図の作成:Power Point
作者「図が分かりにくいかもしれません。それは私の技術不足です申し訳ありません。」
【渡辺 進】
「……何言ってんのこれ。」
部屋に来てから30分が経過した。
とりあえずルールブックをひと通り読んでみたけど……
そもそもこのルールブック自体かなり簡素で謎が多い。
図もあるけど一部の範囲しかなく、肝心な所になかったりする。
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図にある説明も含め、覚えるべきことを机にある紙とペンでまとめてみた。
《基本ルール》
・2人プレイの時は、互いに向かい合わせの位置に”ギルドセンター”というスタート地点がある。
・デッキは30枚まで。その内"道具カード"を3枚まで加えれる。
・最初は3枚の”所属者カード”を持った状態でゲームスタート。もし道具カードを引いたら、デッキに戻しシャッフル、引き直し。
・自分のターン開始ごとにデッキからカードを1枚ドローする。
・”所属者カード”からアタッカー・タンク・サポーターを1人ずつ選び、3人編成を作る。
・ゲーム中に存在できるチームは、2チームまで(基本は)。
・チームを編成したら、自身のギルドセンターからチームを出撃する。
・ターンごとに1マス進むことができ、動いたマスに敵がいたらスキルで攻撃する。
・スキルは、攻撃のアタックスキル、防御のガードスキル、援護や妨害のサポートスキルがある(何故か図では英語)。違うスキルを持つ奴もいる。
・ターンごとにアタッカー・タンク・サポーター(陣営)をチーム内で変更することができる。
・全員共通の”道具カードの山札”は、"ダンジョンモンスター"を倒すことで1枚ドローできる。"ウヲ"と呼ばれる通貨を50支払っても1枚ドローできる。
・相手プレイヤーと同じマスにモンスターがいる時、とどめを刺したプレイヤーが道具カード1枚とウヲを獲得する。
・相手プレイヤーと対峙した時、タンク→アタッカー→サポーターという順番に攻撃する(例外あり)。
・誰か1人やられた場合、自身のギルドセンターに行かなければ、所属者カードをチームに追加することができない。
ただし2人やられると"単独状態"となり"チーム"ではない為、自身のギルドセンターにチームがいなければ、新しいチームを編成・出撃できる。
・ゲーム開始から"単独状態"にさせることはできない。
・"道具カード"は、条件が合えばいつでも何枚でも発動できる。
・そして、"相手のギルドセンターを直接攻撃すれば勝ち。(ギルドセンターに相手のチームがいると直接攻撃はできない)
こんな感じでいいかな?改めて文字にして見ると、まあまあ複雑。
というか正直に言うと……クソゲーでは?
まずこのゲームのストーリー。
『王族の失敗により貧困になった国の費用を削減する為、ギルドを1つだけにする命令が下された。
ギルドの存続をかけて、国にあるギルド同士で潰し合いをしよう!』
なんで潰し合うのにギルド会員を駒のように利用するの?
そんな雑な扱いしたら多分ギルド会員減るじゃん。
ギルドの偉い人達で勝手に戦ってろってなると思うけど……勝てば超高額の報酬を出す、とか?
っていうか4人プレイだとなくなるとはいえ、こんな存続の危機に不干渉のギルドがあるって何?
傍観者?それとも諦めてる?なくなることに肯定してる?
ただ、不干渉ギルドは一部の道具カードを使うことで協力関係になったり潰したりできるらしい。
こう聞くと……ゲームの完成度はちょっぴり高いのかもしれない。
……それ以前に道具カード『5京ウヲ入りの袋』がストーリーの矛盾を示してるんですがそれは?
次に……このゲーム逆転しにくいから、劣勢になると諦めがつきやすい気がする。
まだカードの効果とかを見てないから完全には言えないけど、一度相手にギルドセンターまで入り込まれたら絶望的になるのは当然。
ここから逆転の可能性も、ドローの引き次第でありえるのが一般的。
だけど、相手の攻め込んでない方のチームがダンジョンモンスターを倒してると思うから、相手は道具カードを何枚も持っている。
逆転なんてあまり考えない方が良さそう。
「うわ終わった絶対負けるこれ……」
今更ながら後悔している。
Yはこのゲームの製作者だから、あらゆる戦略性や対処法などを考えているだろう。
対して僕は……”は” ”じ” ”め” ”て” !!
勝つ確率は1%ぐらいかな……運にもよるだろうし。
(なぜ話し合わなかった?)
うわ、来たわ……
僕の頭の中に話しかけてくる、偽物の圭だ。
(あいつの目的はカードゲームで楽しむことだろ?じゃあ”何故負けたら言いなりにするのか”とか聞き出せよ。ちゃんと話し合わないから、お前は良くない方向に話が進むんだ……!)
「……黙っててくれない?今僕は急いで良い感じのデッキを作る必要があるんだ、邪魔しないでくれないかな?」
(言っただろ?俺はお前を呪い続けると。お前の心を折らないと俺は満足して成仏できないんだよ。)
やっぱり偽物だ。
圭は人を苦しめたいなんて思うような人じゃない。本当の圭は優しくて、僕みたいな異質な人とも友達になってくれる、物語の主人公みたいな人だ。
「偽物だと分かってるし、お前を気にかけてられない。成仏したいなら勝手に死ねよ。っていうか呪い続けたいなら、今僕に協力すべきじゃないかな?」
(は? 何言ってんだ?)
「多分僕は長期に渡って呪い続けないと心は折れないと思うよ、偽物だって知ってるし。心を折りたいなら僕はここで勝って、生きて帰る必要がある。協力してよ。」
(……一理あるな。分かった、協力しよう。)
「じゃあこれからカードを見ていくから、一緒にデッキを考えてくれない?」
(それもそうだが……お前に頼みがある。)
「え、何?」
(今お前の心に宿る"憎しみ"を増幅させろ。そしたら体の主導権は少しだけ俺に渡る。)
「………え、何言ってんの?」
(俺はお前の中に宿る霊体であり、憑依体でもある。)
「いやいや無理無理!体の主導権渡してどうする気!?今渡す必要ないでしょ!」
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「……そんなこと本当にできるの?」
(0%より1%だ。可能性があるなら、試さない手はない。)
……そういうことなら、悪くないかもしれない。
「お前を信じていいの?」
(……そうでもしなきゃ、ほぼ負けるだろ?)
「……おっけ、分かった。 じゃあ待ってて、今憎しみを増大させるから……うんんんんんんんん!!」
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(ピピピピピピピピ……!!)
(ガチャ ウィーン……)
「やっと僕らのカードゲームが始まるね。 楽しみだし、初めてだよ。僕の作ったゲームで、これ程楽しくなるっていう期待が高まってるのは……!」
3時間が経ち、タイマーが鳴ったので、僕はYの元に向かった。
既に舞台は整っていて、某カードゲームアニメで見たことがある、大きな台座があった。
僕は台の階段を上り、上った先にある自分の置き場所にデッキをセットする。
台は机くらいの大きさで、このゲームにある13マスそれぞれにカードを3枚ずつセットできるようになっている。
それより気になるのは……
「僕らの間にあるめっちゃ大きい装置は何?」
「あ、これはね、セットしたカードがホログラムとして映し出されて、実際に戦ったり移動してるかのように見えるんだよ!ある小説を見て再現してみたんだ!」
……ゆ〇ぎ〇〇じゃん。てか小説じゃなくて漫画じゃない?
僕が知らないだけでゆ〇ぎ〇〇をパクッてる小説もあるのかもしれない、それを見て真似たとか……
そんなことをいちいち考えてる場合じゃない。
僕はミスターYに絶対に勝って見せなきゃ。
休憩中に気づいたことだけど、Yに携帯と盾取られている。
勝ってYから取り返す。
……取り返した後、剛との約束も控えてる。
勝つために、自分なりに強力なデッキも考えてきた。
「じゃあ始めようか!」
その言葉と共に台が大きく揺れ、ホログラムを映す準備がされていく。
心臓がバクバクする。深呼吸……
【三人称視点】
渡辺 進「……決闘!」
ミスターY「開幕!」
全く違う掛け声と共に、2人のゲームが始まるのだった。
進とミスターYの戦いが遂に始まった……が……
進が霊体の圭と話した内容とか作戦とか……そこら辺は私にも分かりません!
一方で……晴也の言う”秘密基地”に連れて行かれた桐島を他所に、奈珠波、壮真、修也の3人は麻生という男に襲われている!果たしてどうなる!?
次回『戦う ~桐島 剛Side③~』
つづく!




