戦う ~桐島 剛side①~
作者「進がミスターYに連れていかれて、続きが気になるような終わり方ですが……桐島sideに移ります! 今回のパート『~絡み合う4つの勢力編~』は、進sideと桐島sideが交互に来る形で話が進んでいきます!」
【桐島 剛】
俺は進と待ち合わせをしており、電話を待っている。
だが、俺は1つ思った。
”あいつ居場所覚えてるのか?”
つい先ほど奈珠波から聞いた。
修也と壮真の2人と戦ったアオイという人とその仲間……フウカが、進と奈珠波の2人と戦ったことを。
そして、その戦いで進は遥か彼方に吹っ飛ばされていったらしい。
もしそうだとしたら……場所分からなくなってないか……?
進は場所を聞いてこなかったが……今頃分からなくなってるのでは?
俺は再び電話しようと皆から離れようとした。
「……他のダンジョンを探っている。」
「あ、はい。お気をつけて!」
「いってら。」
「……怪しいよ?」
何か裏があるかのような喋り方をしていたのか、はたまたちゃんと信用出来てないからなのか。
奈珠波が疑ってくる。
「回復のポーションを全部進が持って行ったからな。他の場所から探してくる。奈珠波は……ここを守っててくれないか?」
「……分かったわ。」
俺はこの場を離れた。
もう一度進に電話しようとしたが……
(バンッ!)
……危ね!?
銃声が聞こえたが、その弾は俺に当たらなかった。
「……はずした!?」
女の子の声がしたと思い振り返ると、木の裏から銃を持った背の低い子供が見えた。
「……誰だ?」
俺はその子に近づこうとすると……
「ひぃ!」
怯えるように後ずさりしていく。
バトルロワイヤルに参加している女性は全員洗脳されているはず。
だとしたら……この子も……?
小さい子の心まで操るなんて……あいつは許されない。
「やめろお!」
(ボオオオオオオ!)
今度は……
「は!? 男の子!?」
なんと、この子を守ろうと俺を攻撃してきた。
「……ほんとにどうしたんだよ! おれのこと、わすれちゃったの!?」
「……いみわかんないこといわないでって、なんかいもいったよね? それに、もうついてこないでよ! あるじじゃないおとこのこはみんなてきなんだから!」
「花子! ここにきてからおかしいよ!」
……これは一体どういう状況なんだ?
突然起こった急展開に、声が出ない。
「……おじさんはだれなの?やっぱりあるじのてき?」
お、おじ……おま……
「花子のてきはおれのてきだ!おれのことおもいだしてくれるまでは、しなせない!」
「……だからさ、わたしはあなたのみかたじゃないの! わたしにとってあなたもてきなの!」
「ひっ……!」
……やっと状況が分かった気がする。
この男の子と女の子は、現実世界での友達同士なんだろう。
だがこの異世界に連れてこられて、女の子は例の奴に洗脳されたから、彼女側はこの男の子が分からない。
そして彼は何が何だか分からないから、自分を思い出す為必死に頑張っている。
って事だろうか。
いやこの歳で『みんなの妄想』に小説書いてたのか……凄いな……
「……ぼく、名前はなんて言うんだ?」
俺は小さい子との接し方が分からないが、少し優しめに問いかけてみる。
「……小林 晴や。 それがなに?」
「ハルヤ。言いづらいが、今彼女は悪い奴に操られてるんだ……」
「は………? な、なんでそんなことがわかるんだよ!」
「悪い奴の仲間から聞いた。ここにいる女の子のみんなはその悪い奴の仲間ってさ。」
「じゃ、じゃあ花子はもう……? おれのことなんて……?」
「いや、大丈夫だ。その悪い奴を倒せば、みんなの記憶が帰って来る。」
「ほんとう?」
「あぁ、本当さ。」
”本当さ”とか言っているが、確証はない。
だが今はハルヤを元気づけてあげたい。そう思った俺は嘘をついた。
「そしてなんと……俺にはその悪い奴のアジトが分かるんだ!」
「え!? で、でもなんで……」
「……俺の……仲間が……場所を調べてくれてな……」
「……え!?」
近くから聞いていた女の子……ハナコも驚いていた。
「……じゃあおじさんを……ころす!」
そう言ってハナコは俺に銃を向けてきた。
”殺す”って……小さいのにそんな物騒な言葉覚えてるのか……
小さい体からは考えられない程の殺意を感じる。
(バンッ!バンッ!バンッ!)
「なんで、なんであたんないの!?」
「っく、仕方ない。」
俺は氷魔法を使い、ハナコの持つ銃を凍らせ、落ちた氷の銃を、雷魔法でバラバラに砕いた。
「そ、そんな……!」
「す、すごいねおじさん。」
「でも……わたしは、あるじのためにここでおまえをころす!」
そう言ってハナコは俺達に突進してきた。
「……まずい、じばくするきだ!」
「……自爆!?」
「花子のギャグは、まいかいしゅじんこうによるばくはつオチでおわるんだ!」
ギャグ小説!?やっぱり進以外にもいたんだな……
そんなことを考えていたら……
(どっかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!)
まさかの爆発オチで終わった。桐島や晴也、そして花子の運命は……
一方で進は、目覚めると…………
次回『戦う ~渡辺 進side②~』
つづく!




