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約束する

作者「前回、『次回から、~絡み合う4つの勢力編~がスタート!』とほざいてましたが、2章であることには変わりないので……」



【渡辺 進】


「……久しぶりだな、進。」


「剛……!?」


電話の相手は、まさかの剛……桐島 剛だった。


「……どうしたの急に?」


「……お前に頼みがある。 だがその前に……聞きたいことがある。」


聞きたいこと?

……僕だって聞きたいことがある。


「奇遇だね、僕も剛に聞きたいことがある。 毒島はなんで死んだの?」


「……! あいつは……あいつは……!」


「誰かに殺されたの? それとも失格に?」


「……失格だ。」


電話越しの剛の言葉はかなり暗い声をしている。

失格……状態異常という人を殺しやすい能力を持っていながらも、できなかったんだ……


「これはお前への頼みにも繋がるんだが……俺は仲間を置いて、奴を倒しに行こうと思ってる。」


「……奴?」


「……レイドの対象の”ご主人様”だ。」


「レイドに参加するんだ。でもなんで1人で?」


「……もう仲間を死なせたくはない。だからこそ、俺は奴を倒し、皆の残機を増やそうと思ってる。」


「へぇー。」


あの中だと1番仲間を想ってる剛、君らしいちゃらしいけど……


「そうやって1人で突撃して返り討ちに遭ったら、皆が悲しむと思うけど?」


「……そこでお前に頼みだ。俺たちが圭と初めて会ったダンジョンを覚えているか? そこで、俺と殺しなしの1対1をして、俺が勝ったら倒すのに協力して欲しい。どうだ?」


剛と、1対1!?

いやいや勝てる訳ないでしょ。だって……


僕は彼から貰った氷魔法しか使えないし、一部は詠唱しなきゃいけない。

対して剛は炎・氷・電気の3属性の魔法を全部無詠唱で使える。

無理だね、言うまでもない。


「嫌だ。絶対負けるし、勝ったとしても僕にメリットないでしょ?」


「言われてみれば確かにな……だが、圭を殺した俺を憎くはないのか?」


「確かに憎いけど……でも……」


……あ、そうだ。

僕もあいつの居場所に行って、鉄の回収をする必要がある。

でも、わざわざ倒しに行く必要もない。


だったら……


「じゃあこうしない? 実は僕も奴の居場所の方に用があるんだ。だからさ、僕が勝ったら僕の目的を果たすまで、僕を守ってくれない? これなら僕にも剛と戦う理由はある。圭を殺した君への憎しみもぶつけたいし。」


「お、おう……分かった。じゃあ、近くまで来たら俺に電話してくれ。 約束だぞ、じゃあな。」


「ちょっと待って。 僕に聞きたい事があったんじゃないの?」


「……いや、それは会った後にする。それじゃ。」


そう言って剛は電話を切った。


あんな事を言ったはいいものの……


「……僕ここからどうやって行けばいいのか分かんないんだけど!?」


僕は吹っ飛ばされてここに来たんだ。

どうやって行くかは……《異世界ネットシステム》を使える長谷川の所に戻って聞くしか……

いや、この場で電話すればいいか。




そう思って僕は携帯を再び取り出そうとした。その時だった。


「お前は”上手そう”だな。」


「……え?」


突然背後から声がした。

上手そうって……何が?


「あんたを捕らえる。俺は清水 空。一度”彼”に会ってもらう。」


「彼?」


なんか面倒臭そうな人が来た。

その鋭い目つきから、断ったら力ずくで捕えてきそうな気がする。


「抵抗するなら力ずくでやるが……」


「待って、”彼”って誰? 僕何にも分かってないんだけど?」


ちゃんと説明しないと抵抗するかしないか変わってくる。


「……まぁ後々分かるからいいか。 ”彼”は、彼自作のカードゲームで勝って倒すしか勝つ手段がない。彼はゲームを楽しむ為にフェアかつハンデつけて戦ってくる。が、それでも勝つことはほぼ不可能。」


「……カードゲーム?」


ここまで”力と魔法のぶつかり合い”みたいな戦い方ばっかだったけど、やっぱりそういう能力の人もいるのか……


「彼の名は……」
































































……いや間が長い! どこまで名前言うのにタメるのかな!?


()()()()Y()、と言っていた。」

進と桐島は会う約束をした。

しかしそんな進の前に現れたのは……ミスターYが言いなりにした清水 空だった!

これから進にはどのような展開が待ち受けているのか!

次回『戦う ~渡辺 進side①~』

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