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組む⑤

作者「トリックオアスター☆ お星さまをくれなきゃ………この先の中盤の展開を誰もがトラウマになるような超絶胸クソ残酷展開にします。(低音ボイス)


っていうのは置いといて……5話も続いた桐島パートも今回で最後です。ちなみに『組む』は、桐島と大西が手を組むって意味だったんですけど……毒島がメインの展開になりました。」



【毒島 風真】


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《回想》


「また平均点以下!?何やってんの!お前は京大行ってる春真の弟なんだから、こんな問題90は取らなきゃダメでしょう!?」


「ご、ごめんなさい……」


「お前は兄と違って見た目も運動神経も劣ってるから、せめて勉強だけでも出来なきゃダメだろ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「待ってあの人めっちゃカッコいいんだけど」ヒソヒソ

「隣にいるブス誰?」ヒソヒソ

「あんな奴の相手しなきゃいけないあのイケメンさんカワイソーw」ヒソヒソ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「お前はバイトの先輩なんだから、後輩の責任はお前も取れ!」


「あ……あ……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



うるさい。消えて欲しい。死んで欲しい。

僕に何かを求めるな。



そう思ったことは何度もあった。


”人間は平等”、それはただの絵空事だ。

僕は恵まれてない、そう思うばかりで……


でも、違った。こんな事が起き続けてるのは、僕にも責任がある。それを昨日の男から分からされた。


僕はそんな風に扱われながらも、それを変えようとした事がなかった。


テストで平均点以下を取っても、ゲームや動画の視聴は続ける。

親に顔が不細工と言われても、整形しに行かない。

……冤罪をかけられても、アリバイを証明しようとしない。


ケイという男に殺されたのは、僕が先に襲ったから。

渡辺さんが裏切ったのは、僕が復讐しようとしたから。


相手が悪くても、何もかも相手のせいにしてはいけない。

ここで、この異世界のゲームで気づかされた。


そんな事に気づいたのは、あいつがそう言ったからというのもあるけど……

あの時生かしてくれた桐島さん達のおかげだ。


僕は今まで幸せな居場所が欲しくて……”その人が今一番欲しいもの”……って言われると、居場所を作るために人を殺す決意だってした。


でも、桐島さん達は……今までの現実世界での扱いからは考えられない程優しくしてくれて……会話の輪にはちゃんと入れてくれて……


これが、僕の求めてた居場所だったんだ。


だからこそ……



「ここだ! 《エックス・エル・スピード・バフ》!」


「は!? なぜ私に……う、うわぁ!」


(ゴゴゴゴ……!)


「わ、私のスピードをわざと上げることで、制御不能にして……自滅を狙った……!? うっ……覚えときなよ!」


(スタタタタタタタタ!)



僕の最後は……僕の居場所が良い……




【桐島 剛】



「はぁ、はぁ……」


「……ん!? 風真!?」


「桐島さん…………ただいま。」


「その傷跡……治ってるみたいだが、何があった!?」


「あのご主人様って奴の居場所を特定しました……それより……他の皆さんは?」


「まだ見つかってない仲間を探しに行った。失格になるのがあと2人いるからな……」


「あ……はは……」


「お前はどうした? 失格を免れてたのか……?」


「……まだです。失格にならない為に飛び出していったのに……馬鹿馬鹿しいですよね……」


「んなっ!? ……あ、おい!お前、身体が消えかかってるぞ!?」


風真……お前……!

……嫌だぞそんなの! また仲間が……友が、消えていくなんて!


「奴の居場所は……あっちの方角をずっと進んだ所にある……町の大きな城です……」


「……そんなことは今どうでも良い! 駄目だ、死ぬなよ……! 風真!」


「桐島さん……お願いがあります。 渡辺さんと……縁を戻してください……」


「す、進と……!? なんでだ……!?」


「あの人……裏切った時、とても悲しそうでした。 そんな事になったのは……僕のせいだから……お願い……」


「分かった、あいつと仲を戻すようにやってみる……! だから死ぬなよ、頼むからさぁ!」


「桐島さん………あの時僕を仲間にしてくれて……温かく接してくれて……」


「そんなこと言うなよぉ……!」


「僕に……居場所をくれて……」


「あ、あぁ……!」


俺からも、風真からも、涙が零れる。



「ありがとうございました……!」



駄目だ! 消えないでくれ!

あああああぁぁぁぁ!!



……風真は、星のように消えていった。


ピコン!(94番脱落)



「………桐島さん。」


「……桐島。」


修也と壮真がその場に帰ってきた。



ピコン!(バトルロワイヤルが始まって6日目になりました。ここまで生き残った方はおめでとうございます。しかし、人を殺さなかった参加者は、残念ながら失格となります。)



「ダメだった……」


「……ああああああああ!!」


風真の他に……”奏太”も、”然”も……!?


あいつらも死んだのは心に来る……だけど……


(僕に……居場所をくれて……ありがとうございました……!)


あんな事を……死ぬ前に言われたら……!

……クソッ!



……俺はもう、皆を死なせはしない!

決めた。

皆が死なないように、俺1人でご主人様を倒しに行く!

そうすれば、みんな残機が増える……ならば、例え奴の命を奪っても、やってやる!



【?? ??】


どうやらあいつ、立ち直れなかったみたいだねぇ。


(新スキルが追加しました。)


バフスキルと状態異常スキルか……これは使える!!


ふふふ……そうと決まればぁ……!

レイド対象の92番を片っ端から探しに行くぞぉ!

目の前で毒島が消えるのを見た桐島……

一方で進は、鉄の回収等の為”ご主人様”のいる町に向かう日がやってきた。

しかし、ぐっすり寝てから目を覚ますと……そこにいたのは……

次回『幻視する』

つづく!

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