組む②
作者「実はもう終盤の展開や生き残るキャラはもう決まっています。しかし、中盤の展開を全く決められず、その場のライブ感で書いているので、意味不明すぎる展開になるかもしれませんね。」
【桐島 剛】
「風真! 危ない!」
「え……!?」
風真は背後から斬りかかる女性を見た途端、身体がすくんでいた。
まずいな、このままじゃ間に合わない…!
「フラッシュ!」
(ピカーン!)
「ぐっ! 目が……!」
「ちょ、一体何を……」
(スッ ゴッ!)
奈珠波がフラッシュを使ったらしいな。突然の強力な光に戸惑った彼女は思わず体勢を崩し、攻撃を外した。 ……ナイス判断。
「ふっ、やるねぇあんた達、私の名は本田 由衣。 ご主人様に”参加者を減らせ”って頼まれてるんでぇ、悪いが倒させてもらおっかな……!」
「……ご主人様?」
「……桐島、どうやらこのバトロワにいる参加してる女性は、私以外みんな洗脳状態に陥っているらしいよ。」
奈珠波がそう説明する。
女性を洗脳……だと……!? それはちょっと気持ち悪い能力だな。
……なんで奈珠波は操られてないんだろうか。
「陥ってるんじゃなくて、あんた以外のみんながご主人様の魅力に気づいただけだよ!」
……絶対嘘だろ。
襲ってきたものの、この女性は洗脳に侵された被害者だ。……殺しはしたくないな。
「《エックス・エル・ポイズン》!」
「……んぐぅ!? な、あんた何を…!? ゴホッ!」
話が終わった途端、風真は強力な毒を入れた。
「ぐぅっ! おのれぇ!」
「うっ!? 《エックス・エル・パラライズ》!」
「んおおおぉぉぉ!?」
毒に耐えながら飛びかかろうとした女性……ユイ?
だったが、風真が麻痺を付与した事で、膝をついて完全に動けなくなった。……やりすぎだろ。
「説明してもらおっか。ご主人様って誰?」
ユイの剣を回収した風真が口を開く。ご主人様……俺も気になる。
「あ、あんたに教えるわけ……ゴホッ!」
毒に耐えられてないユイは血を吐く。
「……一旦毒は外した方がいいんじゃない?」
奈珠波が提案する。確かに話を聞き出すなら、毒は邪魔だ。
「私の《ヒーリング》じゃ毒は治せないけど……毒を治す技とかポーションとかってあるの?」
毒を治すポーション……そういえば。
「ダンジョンの奥で沢山ポーションを拾ったんだっけか。色が全部違くて、緑のが回復のポーションなのは分かってるんだが……」
そういって俺はアイテムボックスから20種類にも及ぶポーションを出す。
回復のポーションを全部進に渡してたんだっけか……仕方ない。
「……その紫色のポーション、毒を消す効果があるらしいよ。」
奈珠波がそう説明する。《鑑定》スキル……流石だな。異世界で主人公が最初から鑑定を使えるのは王道っぽいが、俺は使えるように書いてなかったな……
俺は毒を消すポーションをユイに飲ませた。
毒は治せても、強力な麻痺はまだ残っている。動けはしないだろう。
「ん!? コホッコホッ! 毒が治ってる!?」
「……もう一度言うけど教えて、お前が言ってるご主人様の事。また毒にかけられたくないならさ。」
「……私の体がどうなろうと、私はご主人様の秘密を守り抜く!」
このユイって女性……本当に可哀想だ。
目が狂気と忠誠に染まっている……
全く関係がない俺でも……殺しを躊躇っている俺でも、そのご主人様とかいう奴に殺意が湧いてくる。
「何故なら私はご主人様の事が……」
((((ピコン!))))
ユイが何かを言いかけた時、全員の携帯が一斉に鳴った。
「……レイドバトル?」
「92番を殺せ……?」
「殺したチームは全員の残機が1増える……?」
「……92番!? マズい、ご主人様が!?」
……92番が、ご主人様なのか!?
そんな驚きが全員が凍り付く中……
「くっ、やあああああああ!」
……何!? 麻痺を打ち消した!?
「私の小説の主人公の主な能力は!”妻の最強パワー”! ……あと2日で誰も殺してない参加者は失格になる! 私だって誰も殺してないけど、残りの2日間だけでも、ご主人様をお守りする! もし私たちの時に来るなら、返り討ちにしてみせるよ、じゃあねあんた達!」
そういってユイは何かを取り出し、俺がいる所へ投げる。
これは……煙幕!?
「ゴホッゴホッゴホッ」
「うぅっ!」
俺と奈珠波に命中し、辺りが見えなくなったが……
「あと2日で……僕は……あぁ、ああああぁぁ!」
風真には命中していなかった。
あと2日……あと2日で風真は誰かを殺さなきゃ失格になってしまう!
いや、風真だけじゃない! まだ戻ってきてない他のみんなも、4人は失格になる!
これは……どうにかしなければ……!
……少しして。
煙幕が長い。しかも強めの煙だ。
「……桐島さん。僕、あの女を追いかけて殺してきます。大丈夫です!生きて帰りますから!」
「……なっ!? ゴホッゴホッ!」
風真……流石に焦りすぎだ!死亡フラグが経ってる!
止めたいが……クソっ、煙幕の煙が喉まで入って上手く言葉を言えない!
「……ついでにあのご主人様って言われてる奴の居場所も確かめてきます! 《エル・スピード・バフ》! はっ!」
(ビュッ!)
……風真あああああ!!
煙が上がった頃には、風真もユイもいなくなっていた。
あと2日で失格になるという恐怖で敵を追いかけに行った毒島。
そこに待ち構えていたのは……ご主人様と全く関係ない1人の男だった。
毒島はこいつに殺されたのか!? それとも普通に失格になったのか!?
次回『組む③』
つづく!




