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作者「『動く』の桐島パートの続きからです。」



【桐島 剛】


「俺には……どうしても生き返らせて、謝りたい人がいるんだ。」


俺には……救えなかった友人がいる。


……昔、俺はその友人をいじめていた。

単純に、クラスがあいつをいじめていたから、俺もいじめていた。

だけどある日、先生にこっぴどく叱られた。

俺がいじめていた理由は”みんながいじめてるから”だった。でも、いじめられていた理由を知った。

その理由が、理不尽で、酷くて……俺はもうあいつをいじめないと心に誓った。

だが、クラスの奴らは違った……先生がいない間を狙って、あいつをいじめていた。

先生に言いつければいいんじゃないかとは思ったが、あいつは引き気味な性格で、自分から先生に報告できなかった。

そこで……俺は庇った。頭の中で、何か正義感が湧いたんだろう。

その結果、俺までいじめの対象にされた。……あいつの気持ちがやっと分かった気がした。

俺はその出来事を境に、強くなることに決めた。

空手、剣道、サッカー……色々やった。

俺が強くなったことで、俺もあいつもいじめの対象から外れた。

俺は晴れてあいつと友人になった。

カラオケに行ったり、中学に一緒に入った後は卓球をしてみたり……楽しかった。

だけど……


「お前さ、あ、あいつと友達なんだろ?」


いじめは……終わってなかった。

俺の知らない間に……陰でのいじめがあった。

その主犯格は……中学で新しく友達になった奴。


「なんであんな奴と友達なんだよ! なんで!」


「お、落ち着け。俺は知らない……」


「落ち着けるかよ! お前だけは僕を守ってくれる友達だって信じてたのに! うわああぁぁ!」


そういってあいつは……走って道路を飛び出した。


(キキ―――――ッ ドガッ!!)


俺はもう、あいつに謝れない。

俺が、何も知らなかったから……俺が、あんな奴と友達だったから!


……7年後。


俺はこの異世界に召喚された。新しい力を手に入れた。

だけど、主催者の言った事に……期待と怒りが浮かんだ。

このバトルロワイヤルに勝てば、あいつを生き返らせれるかもしれない。

だけど、そのやり方は残酷だ。

俺は主催者を殺したい。そう思った。だけど、あいつも生き返らせたい……

主催者を殺すと、生き返らないかもしれない。


俺は……今悩んでいる。


「……とにかく俺は、お前に協力はできない。」


「だったら、ここであなたを……いや、今の私じゃあなたに勝てない。 ……提案があるんだけど、私たちが協力して生き残り、最後に私たちが戦う。これで良いよね?」


「あ……あ……」


「何?」


「俺は……もう戦いたくない……!」


俺のせいで、彼女は怒っている。それが、あの時の友人と重なって見える。

もう、俺のせいで人を悲しませたくない……!


「……何言ってんの? あなたはもう人殺しから逃れられないよ?」


「……くっ!」


「でも、あなたはそれを胸の奥にしまわなきゃいけない。戦わなくちゃいけない。戦って、生き残って、罪を償う。それが、あなたのすべき事。死んだら、全部パーになるから。」


……そうだ。

反省は、生きてる時しかできない。

……俺は、もう迷わない。

戦う。生き残る。……生き返らせる。

それが、俺のすべき事なら。


「分かった。 ……一旦俺達の拠点に行かないか?みんなには俺が説明つける。」


「……いいの?」


「あぁ、俺達はもう仲間だ。 改めて、俺は桐島 剛。 俺の小説は……」


「分かってる、私には《鑑定》スキルがあるから。 私は大西 奈珠波。」


「あ、あぁ……」



俺は奈珠波を連れて、拠点に戻った。


拠点にいたのは……毒島だけだ。

みんなまだ帰ってきてないのか?


「あ、桐島さん! おかえ……なっ!? お前は!?」


「あ、そうだった……」


「ちょっと桐島さん! なんであの時の、俺を殺したあいつの仲間を連れてきてるんですか!?」


言い合いが始まりそうな時、ゴソゴソと物音がした。


「やああぁぁ!」


森の奥から剣を持った女性が、毒島を斬りかかろうとしていた……!


「風真! 危ない!」

桐島と奈珠波。最後は戦い合う事を条件とした仲間となった!

そんなことも束の間、1人の洗脳された女性が毒島に襲い掛かる!

だけど、こん時はまだ4日目。毒島が死んだのが確認されたのは6日目に入った時のはずだが……?

次回『組む②』

つづく!

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