連携する
作者「新たに1件のブックマークが入りました!
本当にありがとうございます!これからもこの作品を楽しんでいただけると幸いです!」
【渡辺 進】
「そこの女性の方。すみませんが、あなたを捕らえさせていただきます。」
「諦めてね!葵にかかれば一瞬だから!」
僕たちの前に、赤い瞳をした女子2人組が現れた。
充血……という訳ではなさそうだ。若干ピンクがかっている……そんなこと考えてる場合じゃない。
「あの2人……何者かに洗脳されてるみたいです。」
大西が鑑定スキルを使い、そう告げる。
洗脳…?勇気の仮面を僕に売ったあのおばさんが、”洗脳されてる参加者がいる”みたいなこと言ってたけど、何か関係が…?
「鑑定スキルですか。よく分かりましたね。私たちひ弱な女性を優しい優しいご主人様が拾ってくださったのです。洗脳・・・とは言っても、私は自ら望んで洗脳してもらいましたよ。」
そうは言ってるけど、このセリフも洗脳された上で言ってるなら……
……ていうか、洗脳の力を持つ主人公って珍しいなぁ。
まさかとは思うけど、〇眠アプリとかを駆使したエッな作品の能力?
『みんなの妄想』は、18歳以上だと確認できればR18指定の小説を読み書きできる。
そんなクソみたいなエッの能力がこんな形で役立ってるなんて……。えぇ……。
「でもおかしいのよ!バトロワに参加してる全部の女性を洗脳したはずなのに、そこの女の子は洗脳を受けてないのよ!」
全ての女子を洗脳……?恐ろし。
もし言ってることが正しければ、あのおばさんはともかく、大西が洗脳されてないのは確かに不思議だ。
「そんな不思議な事が起こっているので、私たちは一度あなたを捕らえ、ご主人様直々の洗脳を受けてもらうことにしました。すぐに終わるので、悪く思わないでくださいね。」
敬語つかってる人……アオイって呼ばれてたっけ?
アオイが大西に告げる。
「……絶対に嫌です! 渡辺……………さん!この2人を何とかしましょう!敬語の方は『歌』、もう1人が『動物化』の能力だそうです!」
歌……動物化……?
聞いただけじゃ正直何してくるか分かんないんだけど……。
「そうですか……では、力ずくで。」
そう言ってアオイはマイクを取り出した瞬間……
(♪♬♪~~)
……!?!?
どこからか明るい感じの音楽が流れ、アオイが歌い始める。
「♪(ちょっとだけ油断させたフリ わざと見逃しちゃおうかな)」
ヒュルルルルルルル……!
「え・・・!?」
歌い始めた途端、五線譜のような形をした光の帯が現れ、夜空を照らし始めた。
そして、その五線譜から何かが飛んできて………
で、でっか…………!?
黒い謎の球体が僕を押しつぶそうとした。
僕は間一髪で避けるが……
「♪(もうすぐだよ ゴールは目の前)」
五線譜による追撃が止まらない…!
「《エレキショック》!」
……大西の魔法が物体に直撃し、物体同士がぶつかって連鎖するように軌道がずれた。
「渡辺さん、早速協力しなきゃ倒せないみたいですね、私が攻撃を当てれるよう動きをサポートします!」
「う、うん分かった。」
「神よ、私が思い浮かべている足場を氷で再現してください!」
僕は詠唱を唱え始める。
”足場”という単語から、僕の考えてる事に気付いてくれるだろうか……?
「……《ウィンドアップ》!」
大西の魔法で僕は宙に飛び上がる。
……どうやらすぐ勘付いてくれたらしい、良かった。
「《コオリクラウド》!」
僕は宙に浮かぶ氷でできた雲を作り、それを足場とし、徐々にアオイがいる場所へと下がっていく。
五線譜を攻撃しなくても、歌ってる本人を攻撃すれば良い!
「させない! 《動物チェンジ》!」
戦いを見ていたもう1人の女子が割って入る。
……!?
そして……カラスのような生物へと姿を変えた……!?
「《ウィンドアップ》! 《エレキショック》!」
カラスと五線譜から僕と足場を守るように、大西も氷の足場に飛び乗り、攻撃を決めた。
「くぅぅぅ!! 《動物チェンジ》!」
そして、また姿を変えた。
次の動物は……うわ、スズメバチ……
……とにかく、僕は歌い手のアオイを攻撃しに行くのに専念しなければ…!
「♪(My Sweet Hunter! 君への恋路 どんどん進んでくよ My Sweet Hunter! もう逃げられない)」
サビかは分からないけど、盛り上がるようなパートに入った途端、五線譜からの攻撃が激しくなる。
「……うわっ!?」
やばい、足場が崩される!
パリィィン!!
まずい、ほとんど壊れた!
こうなったら……!
頼む、ギャグの力よ…!
ブウウウウウウウウウウウウウウウウゥ!
…よし!あんまりしたくなかったけど、ずっと我慢してたオナラをジェット噴射のようにできた!
「♪(あなたのハートを 撃ち抜くから 諦めて私に降さ)・・・え?」
歌が中断した途端、どこからか流れてた音楽も聞こえなくなり…
「葵の五線譜が消えた・・・って、くっさ!?」
「カミヨコウショカラアンゼンニスベリオリルヨウニシテクダサイ! 《コオリスロープ》!」
僕は早口で詠唱を唱えた。
そして、大西のいる足場に小さい氷のスロープを作り、オナラを直撃させないよう逃げ場を作った。
2人共硬直している。五線譜も消滅した。
……今だ!
「う、《ウルトラミラクルスーパートツゲキアタック》ウゥ」
そういって僕は、僕のギャグ小説に出てくる突撃技を叫んだ。
……こんな恥ずかしい技名を叫べるのは勇気の仮面のおかげだなぁ、そうに決まってる。
よし、このまま突撃を……
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!
「ま、まず…………………はえ?」
う、うあああああああああああああああああああああああああ!?
……な、何!?
……突如として、体中を強烈な電撃が駆け巡った。
まるで、僕自身の体が”やめろ”と拒絶してるみたいに。
葵に突撃攻撃しようとする進。(下ネタではない)
しかし、突如として強力な電撃を体の内部から喰らった…!
一体何が起こったのか!?それには〇〇〇〇〇が関係していて…!?
次回『覆される』
つづく!




