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怒る

作者「いよいよ2章の始まりです。

安心してくださいね!さすがに2章でまた主人公交代とかはしませんから!

今回の敵には、見ててスカッとする末路にさせようと考えてますから!

少しでも面白いと感じたら、ブックマークお願いします!」



【渡辺 進】


僕は1人になりたくて、さっきまでいた洞窟に戻っていた。


……僕は何をしたら良い?


"生き残って、圭を生き返らせる"

目標までは考えた。でも、生き残るために何をすればいいのか……圭が死んだことへの悲しみが、考えるのを邪魔してくる。


一旦、冷静になりたい。でも…


「う、うぅ…うああぁ!」


悔しさと怒りが壁を殴ってしまう。

殴った手は痛くて、大きく膨れ上がる。

これもギャグ小説による現象なんだろうけど、そこに笑いは生まれない。


(ピピピピピピピピ………)

「ーーーーーーーーーーーー……」


誰かの携帯電話の音と、誰かの話し声が聞こえる。

対応した方が良いだろうけど、喪失感で体がうまく動かない。


しばらくして…


「ここにいた。」


大西 奈珠波がやってきた。

くっ……1人になりたいって言ったのに…!


「教えてください。何で話し合いに持ち込まず、裏切る行動に出たんですか。毒島を説得できれば、戦うこともなくて、先輩が死ぬこともなかったですよね?」


低いトーンかつ真面目な声で僕に問いかけてくる。


……実際その通りだ。圭と剛が戦いになった時点で、僕はもう話し合いは諦めていた。

でも…ちゃんと話し合いに向き合っていたら、圭は死ななかったかもしれない……。

でも……!


「黙ってないで答えてよ!」


「うるさい! 基本戦いはしたくない剛を毒島が説得できてた時点で、もう話し合いなんか無理なんだよ! ……ていうか何で来たんだよ、僕は1人にしろって言ったよね!?」


自分への怒りと、大西に圭が死んだ責任を押し付けられる怒りが混ざり合い、我慢できずに声が出た。

普段は義母さんに説教されても、ヤンキーに絡まれても、面倒事を避けるため反抗するのを我慢できたのに…。


大西は少し驚いた表情をした後、静かに言った。


「どちらにせよ、あなたには私に協力してもらいます。先輩と、私の幸せの為に……」


………ん? "と"?

いや、変な妄想はしないでおこう。


僕は心を少し落ち着かせ、考えた。

そして、出した答えは……



「……僕は生き残って圭を生き返らせたい。でも、僕は僕自身も幸せになりたい。だから、僕は君と協力して、2人で生き残ろう。だけど、どっちが圭を生き返らせて、どっちが『今一番欲しい物』を貰うかは、ちゃんと決めよう。それでどう?」


「なんであなたがリーダー気取ってるんですか。……まぁ、いい案ですね。必ず生き残って先輩を生き返らせましょう……!」


別にリーダー気取りしてるつもりないんだけどなぁ……。


これで、僕は大西と協力関係になった。

どうやら大西は僕の事が嫌いらしい。対して僕も、苦手ではある。

けど……互いに関係が少しでも良くなればいいかなとは思う、協力する仲間として。


「ひとまず、今日はこの洞窟に滞在するのが良いんじゃないかな。そろそろ夜になって危ないし。」


「いえ、とりあえず町や村を探しましょう。暗くなっても、私が「フラッシュ」で照らせますし。」


ぐううぅぅぅ…


……大西の腹が鳴ってる。

そういえばバトロワが始まってから今日まで何食べてきたんだろ。

鳴ったのも束の間、大西が僕の首元に杖を突き付けてきた。


「……何も聞かなかった。いいですね?」


…もしかしてこの人、怒らせたら襲ってくるタイプ?

敬語口調で礼儀正しいと思ってた、僕から見た人物像が嘘みたいだけど、まぁいいや。


僕たちは洞窟を出て、しばらく歩き続けた。

すると……


「そこの女性の方。すみませんが、あなたを捕らえさせていただきます。」

「諦めてね!葵にかかれば一瞬だから!」


僕たちの前に、赤い瞳を光らせた謎の女子2人が立っていた。

協力関係を結んだ進と奈珠波の前に現れた謎の女性2人。

彼女らは、奈珠波を捕らえようとしていた!

一体何のために…?せっかく結んだ協力関係、早速崩れるのか…!?

次回『連携する』

つづく!

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