発揮する
作者「ギャグ漫画とかで起こりうる事って、結構作品によって違いますよね。あ、ちなみに桐島をキリシマと書いたりしているのは、その人に対する漢字を知らないからです。圭はキリシマという名前がどういう漢字か知りませんが、進は知っている。そんな感じです。」
【赤根 圭】
進が……真っ二つに……
嘘だ…!
残機がまだあるとはいえ、こんなの見ていられない…!
「さて、進は死んだか……」
真っ二つになった進は全く動かない。
…ただの屍のように。
「悪いな、ケイ。友達が死ぬ所を見せちまって。だが、進はまだ残機が残ってる。そこでだ。ケイ、俺たちと手を組まないか?それで、一緒に進を見つけ出そうぜ。」
「……!?ちょ、ちょっと待ってください桐島さん!こいつは……!」
「確かに、自らを殺した相手を許せないのは分かっている。だが俺は、進から仲間にしてほしいと約束されたんだ。約束はしっかり守らないといけないしな。」
「その進を殺しておいて…!友達を殺した人に勧誘されて“はいなります”って、言う訳ないだろ…!」
「そうか、残念だ……。進に会ったら謝らねぇとな。」
キリシマには、まだバフが残っている…!このままじゃどうやっても勝てない…!
ザッ…ザッ…
……え!?
音がした、進の死体から…!?
「結構……痛い……。」
……おいおい待て待て!
「おい……!?嘘だろ……!?」
「こんな状態で平然と生きてる……!?」
「これが……渡辺のギャグ小説の力……!?」
…進の死体が動いた。
しかも、喋ってる…!?
色々とツッコミたいところはあるけど……生きてて嬉しいぞ!
「……よいしょ!」ガチャ!
真っ二つにされた体は……下半身が上半身がくっついていき……!?
そして元に戻った…!?!?
進は何事もなかったかのように起き上がった。
「え……!?今何が……!?き、気持ち悪い……!」
大西が驚いている。
てか、何で進は生きてて…!?
「いやーなんか、僕の小説の展開でさ、『怒った剣道部の部長が主人公を竹刀で真っ二つにするけどその次のシーンで何故か元に戻ってる』ていう展開があってさ。多分それの再現だと思う。」
平然と言ってるけど……もしそうだったら、ギャグ補正って実質最強じゃん……
「そ、そんなことでか……!?」
キリシマが怯んでいる。今だ!
「く……!?」
気づいたキリシマが咄嗟に防御しようとする。
けど…攻撃力1000倍の力は、キリシマであろうと防げない!
膝から崩れ落ちるキリシマ…だけど…
…回復してる!?
「危ねぇ。風真のバフがなきゃ死んでたな。」
《エックス・エル・オート・リカバリー》か…!
…中途半端なダメージじゃ駄目だ!
「先輩! 先にドクジマを倒しましょう! 《ファイヤーボール》!」
大西が火の球を数発放つ。
だが…
「《ホノオショット》!」
「《デンキビーム》!」
後ろにいた仲間に全て相殺された。
なら…キリシマの仲間からだ!
俺は走り出した。
「させねぇ!」
く…!?
キリシマが咄嗟に動き、俺の目の前に………!?まずい…!
…その時だった。
キリシマに纏っていたバフの光が途絶え、キリシマは麻痺したかのように動きが止まった。
…え、なんで!?
辺りを見回すと……進が……ドクジマの……あ、アソコを殴っていた…。
(チーン♪)
…な、なんだこの効果音!?
ギャグアニメとかでアソコを殴った時の効果音が頭に響いた。
「な、なんだこの音は・・・!?く、体が、動かねぇ・・・!?」
……今だ!
「はあああ!」
俺は咄嗟にキリシマの腹に拳を叩き込んだ。
「ぐおっ!?」
俺の腕がキリシマの腹を貫通し、キリシマは血を吐く。
腕を引いた途端、キリシマが意識を失って倒れる。
た、倒した…のか…?
人をまた殺した…。罪悪感が胸を刺すが、今はそれより…倒したかどうかの不安が大きかった。
キュピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!
な、何だ!?
眩い光と音。
そして……
「ふう…。死の直前で復活し、パワーアップする。これも主人公の王道展開だな。」
キリシマが……生きていた。
死の淵から蘇りパワーアップした桐島と、攻撃力なら誰よりも上回る圭…決着の時!
進が見る死体は、どちらになるのか!?
次回『死ぬ』
つづく!




