語る②
作者「〇に入る言葉、それは想像にお任せします。」
【渡辺 進】
「勇気の・・・仮面・・・?」
「そうさ。これはね、つけた人が"怖くて一歩踏み出せない行動"をする為の勇気を増幅させたり、会話がスムーズにできるようになったりする、君にぴったりの仮面だよ。」
確かに、僕にぴったりかもしれない。
でも、これは明らかに罠が気がする。つけたら呪われて死ぬなんてことも普通にありえる。
「全然信じちゃいない顔だねぇ。しょうがない、お金は要らないから、一度つけてごらんよ。」
…もし仮に死んでも残機が1つ残るから、そうなったらこのおばさんを殺せばいい。
僕は仮面をつけることを決意し、ゆっくり装着してみた。
「・・・!? これは!?」
“ナニカ”が、僕の背中を押してくれてる感じがする。
それだけじゃない。話したい事が文章として頭に浮かんできた。
「すごい・・・!ちゃんとスムーズに話せるようになってる!」
「どうやら、信じてくれたみたいだねぇ。それに、話がスムーズになっただけじゃないよ。声の震えも消えてるし、距離も少し近くなってるよ。」
「あ。」
仮面の能力が本物だって分かったけど、だからってこのおばさんを信じきるのは危険だ。
僕はそっと距離を取った。
「ありがとうございます・・・。」
「うーん、そうだねぇ・・・。あ、そうだ!今なら私の条件を飲んでくれたら、私が手に入れた情報と一緒にこの仮面を売ってあげようかな。」
「・・・分かりました。買います。」
「まいどあり。じゃあ、まずは条件だ。今更否定はしちゃいけないよ。」
・・・クーリング・オフ制度ってないの?
「条件は一つ。絶対にこのバトルロワイアルを生き残って・・・私の娘と結婚してほしいかな。」
「・・・は?」
「いやぁ、娘がね、20後半になっても相手が見つからなくてさ。色々やってみたんだけど、全然上手くいかなくてねぇ。それにあの子、ちょっと欲求不満だから・・・君みたいな巨〇持ってる人はきっと喜ぶと思うよ。」
…僕って巨〇なの?
上手くいってないのは多分娘に問題があるんじゃ…?
てか僕まだ17だけどなぁ。
嫌すぎ。でもこの仮面を貰うためにも了承するか。
「・・・分かりました。絶対に生き残って、あなたの娘と結婚することを約束しましょう!」
「・・・本当にやろうとしてるか分からないけど、まあいいさ。はい、仮面。」
僕はおばさんから仮面を受け取った。
「そして、私の手にした情報を言うよ。私はね、絶対操られたり死なないようになっているのよ。この世界には神様の商品を売る人が私しかいないからね。だから、これは神様が言ってた情報なんだけど、始まった直後から操られてる人がいるらしいのよ。私もその一人のはずだったけど、神様が守ってくれたみたいでね。」
洗脳……!?この個人でのバトロワで洗脳はめっちゃ強くない?
気をつけなきゃなぁ。
「分かりました、ありがとうございます!この仮面、大事に使います!」
「多分同じ場所にいるから、何かあったら来な。」
僕は仮面を一旦外し、山を下り始めた。
…てかこの仮面すごいな。固定するゴムとかないのに、全く落ちない。
山を下りている途中、一人の男を見つけた。
すごいキョロキョロしてて、すぐに気づかれた。
「おい、なんだ?その仮面、怪しいすぎるんだが、お前も参加者か?」
僕はとっさに仮面をつけ直した。
「・・・あぁ、そうですけど。」
「会ってすぐ言うのもなんだが、俺と手を組まないか?」
「・・・何考えて・・・」
キュイイン!
…!?体に力が湧いてきた。
「今、お前は氷の魔法を使えるようになった。これでお前は俺を襲ってくるかもしれないだろう。でもな、俺は火・氷・電気の魔法をすぐに使える。さっき練習してたんだよ。お前は俺には勝てない。」
「あ、うん。」
ギャグ小説の力、まだ試してないけど使い道ってあるのかな?
「だけど、俺はあまり戦いたくないんだよ。そこでだ。生き残るために、俺たちで仲間を集め、襲ってくる奴を倒す。そして最終的にはこのゲームを仕掛けた黒幕も倒す。まぁ強制とは言わないが、その方が得策だと思わないか?」
……どうしよう。
勇気の仮面を手にし、山を下りた進は、偶然桐島に遭遇した!
進が桐島と手を組むことは確定しているが、その後のことはどうなっているのか!?
次回『語る③』
つづく!




