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俺の描いた物語による末路 ~300人の小説家のバトルロワイアル~  作者: この星にいる誰か
第1章「仮面の男の正体 そして22番の最期」
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作者「進が仮面をつけている理由…それはこの1章で分かるでしょう…!多分!」



【毒島 風真】



僕は一度殺された後、桐島さんや渡辺さんたちと行動を共にすることになった。

最初は警戒して、いつでも戦えるように身構えていた。

でも……桐島さんは共に行動する中で、僕の面倒を見てくれた。


話を聞く限り桐島さんは、昔友達と弱い者いじめをしていたらしい。でも、その中で"強い人に支配される弱い人の気持ち"が分かるようになって、このバトルロワイアルでも、襲われない限りは話し合いで解決したいという考えをもったそうだ。大柄で怖い見た目に反して、かなり穏やかな人だった。

渡辺さんは…いつも仮面をつけていて、どんな表情をしているかは分からない。でも、今まで一人だった僕の話に耳を傾けてくれたり、眠れなかった夜には、眠るまで付き合ってくれた。

他の人たちも優しかった。

…渡辺さん以外は、力を持たない人を桐島さんが勧誘して、共に行動するようになった人たちらしい。そして、桐島さんの小説の能力の一つ《魔力付与》で魔法を使えるようになったという。その人たちも、僕を仲間のように優しく接してくれた。


もしかしたら、これが僕の求めていた"居場所"だったのかもしれない。

現実世界にいたときよりずっと心地が良かった。

これからも桐島さんたちと共に居ることができればいいなと…



そう思っていた。


僕たちは、ダンジョンを次々にめぐって、生き残るための食糧や衣服、ポーション、そして現実世界に帰れた時に売れそうな財宝などを集めることにしていた。

三つの分かれ道でそれぞれ分かれて、向かった先にあった財宝とポーションを持ち帰ろうとした時、足音が聞こえて、僕たちは反射的に振り返った。


そこには……あいつが……僕を一度殺した男がいた。


…視界が歪んでいく。過呼吸になり、思わず後ずさりしていた。

恐怖を感じているであろう僕を、共に行動していた"西島"さんと"北口"さんがときょんとした顔で見ていた。



なんで、なんで、なんで、あいつが、ここに、まさか、ぼくに、とどめを、なんで、なんで、ぼくは、せっかく、いばしょを、みつけた、のに、あいつに、こわされる?

いやだ、いやだ、いやだ!

…ころす、ころす、しね、しねえええ!



【赤根 圭】



俺が一度殺した男が、再び襲い掛かってきた。それも、以前より怒りをあらわにして。



「《エックス・エル・パラライズ》!《エックス・エル・パワー・バフ》!」



そう叫んだ男は、パワーを大きく上げながら状態異常を試みた。

俺は状態異常は聞かない。それもあの男は分かっているはず。

…だとしたら標的は、まさか…!?


「うあぁぁ!?」



大西だ。大西が麻痺して崩れ落ちた。



「うおらああぁぁ!」


男は、以前より激しめな声を上げ、剣を俺の首を斬ろうと振った。


俺は間一髪、しゃがんで剣を避けた。だが、パワーが上がった男の斬撃は、刃が実体化し、後ろの壁を大きく傷つけた。


「神よ、この矢に酸素を極限まで貯め、そして矢を温めてくだされ!」


男の後ろにいた一人の魔法使いが呪文のようなものを唱え始めた。


「《ホノオアロー》!」


その声と共に炎を纏った矢が矢継ぎ早に襲い掛かってくる。

…狙いは俺じゃない!

その矢俺の避ける動きを封じる攻撃となった。


「うはあああぁぁ!」


男が剣を振り始める。

ダメだ、避けれない……!! し、死ぬ……!

俺は思わず目を瞑った。



「ふ、《フラッシュ》っ!!」


大西が技を放つ声が聞こえた。

目を開けると、目を押さえ苦しむ男と魔法使いたちがいた。


「せ、先輩・・・! 私を置いて、に、逃げてください・・・!」



麻痺していた大西が力を振り絞って、光で目くらましをしたみたいだ。


「せ、先輩・・・!」


「いや、ここは一緒に逃げよう!」


俺は大西を背負い、元来た道を駆け戻った。

風真達から逃げる圭と奈珠波。

遅い足でなんとか分かれ道のところまで戻ったところで、ある人物に出会い、そして、ある人物と再会を果たす…!?

次回『落ち着く』

つづく!

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