逃げる
作者「様々な小説を題材にしているので、戦い方がそれぞれ変わってきて、路線変更を疑われるかもしれませんが、本質はバトルロワイアルであることには変わらないのでご了承ください。」
【赤根 圭】
ガキィィィィィィン!! シュッ!シュッ!
俺たちが見上げる空で、2人の男が空中戦をしている。
どちらも短剣。軽い身のこなし。攻撃を避けては剣で突く。
明確な違いがあるとしたら、1人は空を飛び、もう1人は建造物を使って跳躍しながら、戦っていることだった。
ズキィィィィィィィィィン!!
さっきより戦っているところが低くなった。衝撃はが大地をえぐり、俺たちは吹き飛ばされそうになる。
「せ、先輩……! あの2人、どっちも異世界で活躍する暗殺者の能力を持っています!」
あんな空中で派手な動きをしていて、暗殺者……?
今どき異世界ものだと主人公が暗殺者な作品が多いが、これほどのド派手な戦いをする暗殺者は見たことがない。
暗殺者の作品であって暗殺が主体じゃないのか…?
「ふん!」 「ぐおおおおおっ!?」
その声と共に、飛んでいた男が剣を囮にして蹴りを放ち、隙を突かれたもう1人の男が凄まじい速度で落ちてきた。
……運が悪いことに、俺のすぐ傍に落ちてきた。
「誰だ?」
睨みつけられ、俺は思わず身構えてしまった。
「戦おうとするなら容赦しない!」
戦う意思を思わず見せてしまったらしい。男が空から襲い掛かってきた。
速い…!
俺は思わず腕を振り上げていた。
本当にギリギリだった。男の凄まじいスピードの斬撃と、俺の攻撃力1000倍の腕の振り上げがぶつかる。最初は拮抗していたが、俺が押し勝った。
衝撃で男は少し吹き飛び、地面を転がったがすぐさま体勢を立て直した。
こんなに速いスピードに加えて、パワーも代償払ってまで1000倍になった俺に拮抗している!?
くそ、勝てるわけがない!それに、俺はもう残機があと1つ。ここは逃げるしかない…!
だが、簡単には逃げられないことは分かっている。どうやって…?
……その時だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ! ズドォォォォォォォン!
突如として地面が揺れたと思ったら、大きくえぐれ、巨大な穴が口を開けた。
襲ってきた方の男は動揺を隠せないまま避けきれず、地面に落下。
もう1人の男の方も、悲鳴をあげながら地面に落ちていく。
俺と大西は、ギリギリ端の方にいた為、回避できた。
「大西、今のうちに逃げよう!」
「はい!」
俺たちは迷わず、近くにあった森の入口へと走って逃げた。
【???】
あの2人は逃げたかー。
まあいいや。残りの2人は巻き込めたし!
「な、なんだ、ここは?」
「う、うぅ・・・?」
「気づいたようだね。」
落とし穴作戦成功ー☆
「僕はミスターY! ねえ、僕とゲームしない? 勝てたらここから出してあげるよ!」
逃走に成功し、森の中へ向かう圭と奈珠波。
一方で戦っていた2人は、ミスターYと名乗る者にゲームを持ちかけられた!
そのゲームの内容とは…!?
次回『切る』
つづく!




