加わる
作者「立ち直れない程の鬱状態を描写した場合、残酷すぎてアウトになりそうな気がするので、多分大体のキャラは立ち直りができるようにすると思います。」
【赤根 圭】
…………………………………………………え?
え?え?
頭の処理が追いつかない。
俺が、1回死んだ?
そんな、そんなはずはないはず、だって、ちゃんと《ワンパンプレイク》は命中させたし……!
それに俺はここで生きてる。死んだらランダムな場所で復活するはずなのに。
もしかして、力の使い方を間違えた?
……死んだときの感触が全く思い出せない。それに、疲れもそのまま残ってる。
嘘だ。死んだなんて絶対嘘だ。
そうだ、携帯だ。
あなたは22番って言われてたっけ。参加者の残り残機を見るところで、22番を確認する。
…22番の横に『1』と書いてある。
死んだことを確信したわけではないが、その数字を見た途端、過呼吸は更に激しくなり、汗が熱さと冷たさでぐちゃぐちゃになった。
「参加者の諸君、バトルロワイヤルはどう過ごしているかな?」
……この声は!?このバトルロワイヤルが始まる前に脳内に語りかけてた男……!
「謝罪をしよう。説明の時に言ってなかったルールがある。この2日間既に適用されていたが、伝えるのを忘れていた。」
「1つ目。テレポート系統の能力を使う参加者がいるが、テレポートでステージの外に出ることは不可能。出ようとした瞬間、能力の使用が強制中止されるはずだ。」
「2つ目。残機が2の状態で、他人に殺された訳ではなく、自爆や自殺といった本人による要因で死亡をした場合、ランダムでテレポートして復活するのではなく、その場で再び再生する。」
「どうやらこの2日間で自殺を試みた参加者もいるようだが・・・その場で復活したことに疑問を感じているかもしれない。これはまあ、あと3日で殺していない人は失格になる都合上、一度見つけた相手が勝手に死んで姿を見失ったら殺すのが難しいかもしれないという私なりの慈悲だ。」
慈悲…? 人の殺し合いを楽しんでおいて…! ふざけんな!
「以上だ。」
…もしあの男の話が本当なら、俺は《ワンパンブレイク》で自滅したということか……!?
…ごめん、進。お前は俺の事を探しているかもしれない。でも、もしかしたらその時は俺はもう…!
「え、なんで、え…………?」
大西が今までにないほどの動揺をしている。
……そういえば、大西はさっきヒョロガリの男を殺したことで、失格を免れたのか。
俺は死にたくない。でももし死ぬなら大西と進に生き残ってもらいたいわ。
そんなことを思っていたその時だった。
キィィィィン!
金属がぶつかる鈍い音が徐々に大きくなって聞こえてきた。
な、何だ…?
動揺して上を見てみたら、2人の男が目で追えない速度で剣を交えていた。
1人は空を飛び、もう1人は大きく跳躍しながら、空中戦を繰り広げていた。
残機が1になった圭。…マァシュジンコウホセイアルトオモウカラシンパイシテナイケド(小声)。
そんな圭の近くで超人2人の空中戦が繰り広げられていた!
しかし圭はそれに巻き込まれて…!?
次回『逃げる』
つづく!




