驚く
作者「300人という膨大な数にした理由は2つありまして、一つは中盤の展開をちゃんと決められていないので、迷った時に別のキャラとかでどっちもできるようにする予備を作っておく為で、二つ目は圭達が戦ってるときに他の場所でも誰かと誰かが戦っていることを表したかったからです。(実際圭達に何も起こらなかった期間で参加者が脱落しているという描写を書きました。)」
【赤根 圭】
俺の持つスキル..... 《ワンパンプレイク》を使った、いわばドラゴン討伐作戦が決行した。
俺はヒョロガリの男にバレないように丘を降りる。あのドラゴンは大きすぎて地上がよく見えないという予測に賭け、男にバレないことだけを考えて走った。
……やっぱり攻撃力を代償にしてスピードが下がっているのはとてもつらい。
現実世界で普通に過ごしてた時の方がずっと速く感じる。
「おい、ドラ! 敵が来たぞ! 燃や……」
「《エレキショック》!」
「ぐおぉっ!?」ビリビリ!
「くそっ、《使い魔召喚⋮出でよチンパン》!」
男が召喚したチンパンジーのような使い魔と大西が戦っている。
……ドラゴンの攻撃が止まった。
どうやら、あの男が指示をしないとドラゴンは技を出せないらしい。
……そんなことを考えてる場合じゃない。俺はドラゴンの足元に向かって走り続けた。
「ホウホウ!!」
使い魔が俺の方にも襲いかかってきた。俺は反射的に拳を叩き込み、一撃で倒した。
ドラゴンの足元へ走る、走る、走る。息が上がってきたが、今の俺にそんなことを気にする余裕はない。
「グオオオ!」
突然、ドラゴンが足を上げた。俺が狙っていた足だ。そして、俺のいるところに置こうとする。
あまりにも大きすぎる足に潰されそうになった。
やばい、殺される! そう感じた俺は最後の力を振り絞るかのように走った。
奇跡的に踏み潰されずに済んだが、足を置いたときの地響きと風圧が背中に襲いかかった。
俺の小説のノックバックは防御力に影響する仕様になっている。
俺の身体は宙を舞った。
だが、これはチャンスだ!
俺はドラゴンが足を落とすギリギリで内側に潜り込めたのだ。吹き飛んだ先にはもう一つの足がそびえ立っていた。
「ふう、ふう、……《ワンパンプレイク》ウウウウウ!!」
今の吹き飛んだ状態では拳が作れない。俺は身体全体に《ワンパンプレイク》を発動し、そのままドラゴンの足にぶつかっていった。
「グッ!? グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!」
《ワンパンプレイク》が見事に炸裂。
ドラゴンは、鼓膜を破る程の断末魔を放ち、横倒しになる前に光の粒子となり消えていった。
「なっ!? ド、ドラが!?」
倒される訳ないと思っていたであろう男は大きな隙を見せた。その隙を...…
「《ファイヤーボール》!」
大西は炎の玉を放ち、男の身体を燃やした。
灰と生ゴミを混ぜたような悪臭が遠くからでも漂い、炎が消えたころには跡形もなく姿がなかった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
足が痛い。腕も痛い。町で休みたいが、その町ももうない。俺はその場で倒れ込んだ。
「せ、先輩! やりましたね!」
俺のもとに大西が駆け寄ってくる。
……俺達はドラゴンと操っていた男を倒した。
だが携帯に脱落の通知はない。あの男は残機がまだ残っている。
もう一度襲ってくる可能性が...!
...…そんなことを思っていた時だった。
携帯が突然鳴った。
(あなたは死にました。残機は残り1。 あなたの番号は22番です。)
.................................................................え?
-----------------------------------!?--------------------------------!?----------------------------!?
.................................。
次回『加わる』
つ、つづく!




