白斗に兄妹
真白と付き合って10年が経って私はもう26歳になった。去年の夏には第一子の白斗が生まれて今年の夏は皆が手作りの結婚式を開いてくれた。
そして、今日は12月31日。去年は私の実家に泊まったので今年は真白の実家に来ている。とは言っても私の実家とも近いんだけどね。
実は今日、重大発表がある。まだ真白にも言っていない秘密だ。
「さくちゃん!」
「愛理久しぶり~。また大きくなったね」
「あいり、さくちゃんよりもおおきくなる!」
「じゃあ好き嫌いはダメだよ」
「ピーマンも?」
「ピーマンも」
愛理はホントにピーマンが嫌いでお店に並んでるピーマンを見るだけで嫌がるってゆずちゃんが言ってたな。けど、こっそりハンバーグとかに混ぜても気付かずに食べてるとも言ってたけどね。
「咲久!久しぶり!」
「紫輝!この前は大会優勝おめでとう!」
「ありがとう~!」
紫輝は真白の3歳年下の弟で現役の水泳選手だ。この前のアジア大会では優勝していた。ホントすごいよね。翔たちも世界大会に出たりして私の幼馴染みは皆すごい。
「咲久、荷物3階まで運ぶからいるのだけ取って」
「ありがとう、真白」
白斗のオムツや必要なものだけポーチごと取り出して真白は荷物を持って上がっていった。だいたい皆が落ち着いたところを見計らって皆にソファの側に集まってもらった。お父さんとお母さんにも来てもらって私はソファの前に立った。
「咲久ちゃん、話ってなに?真白の不満?」
「違うよ、ゆずちゃん」
「じゃあ、惚気?」
「紫輝、それも違うよ。あのね、私……2人目妊娠しました!」
私が笑って数日前撮ったばかりのエコー写真を見せると『え~!』と一斉に声が聞こえた。けど、一番驚いていた真白の反応を見て皆はさらに驚いていた。
「え、待って。ホント?」
「うん。つい2日前に知って、真白忙しそうだったから大晦日に言おうと思って」
「今年一嬉しい。幸せすぎる」
真白は泣きながら私を抱きしめた。白斗のときと同じ反応だ。
「あ、咲久。カーディガン羽織る?寒くない?体調大丈夫?」
「うん。今回は特に症状がないから大丈夫だよ」
「そっか。でも無理はしないでね」
「うん」
真白はまた嬉しそうに私を抱きしめた。今度は白斗も抱っこして。でも、次の子が生まれたら親バカに拍車が掛かりそうで不安だな。真白も白斗もそっくりな顔しておねだりしてくるんだもん。断るのがどれだけ大変か。
それから、お昼になる前にお母さんとお父さんは家に帰った。お昼はちらし寿司やたくさんの手作りのご飯が並べられて、お腹いっぱい食べた。食べ終わって、私がお皿を運ぼうとすると真白が横からお皿を取って食洗機まで運んだ。
「ちょっと、真白。別にこれぐらい平気なんですけど。食器は大して重くないし」
「ごめん。つい」
真白は申し訳なさそうな顔をして目を逸らした。
「真白、白斗と3人でお散歩がてら神社行こう」
「っ!うん」
コートを羽織ってマフラーを巻いて真白と白斗と玄関に向かった。
「咲久ちゃん、神社まで行くならお祖父ちゃんたちのところも行ってあげて」
「はい。友里さん、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
真白の家を出て神社に向かった。
「それにしてもさ、真白のマフラーそろそろ新しいの買ったら?それ、私が一昨年ぐらいに編んだのだよね?」
「うん。市販より咲久が編んだマフラーの方がいい。」
「じゃあまた新しく編むから出来たらそっち使ってね」
「うん!咲久大好き!」
「ぱぱ、まま、すき?」
「そうだよ。白斗のことも大好きだけどね」
「はくと、まますき!」
可愛い~!それにしても、白斗は1歳4ヶ月で話せるようになるの早くない?こういうものなのかな?まあ、真白がずっと話し掛けてるから覚えたのかもな。
「ママも白斗が大好きだよ。」
「俺は?」
「「すき!」」
「2人とも可愛い~!最近、咲久にも似てきたよね」
「そう?」
「うん。笑った顔がそっくり」
嬉しいな。顔立ちは結構真白に似てるからあんまり私に似てるって言われたことないんだよね。そもそも白斗は私と真白のどっちかがいるときしかあんまり笑わないからな。
「真白、今何時?」
「えっとね、13時29分」
「ありがとう。って、待ち受け!結婚式のときのやつじゃん!しかも、キスしてるやつ!変えてよ」
「いつもこの写真見て頑張れるんだけど」
「じゃあ、そのままでいいよ。」
「良かった~。咲久の待ち受けも見せてよ。俺だけ見られるの嫌だな。白斗も見たいよね?」
真白が白斗を抱っこすると白斗はコクリと頷いて私の顔を見た。可愛い。
「普通に白斗の写真だよ」
「じゃあ見せてよ」
「もう分かったよ」
スマホを真白に見せてすぐに閉じた。真白は嬉しそうにニヤニヤ笑って私の顔を覗き込んだ。それもそのはず。確かに私のスマホの待ち受けにしている写真には白斗が写っている。けれど、真白と一緒に寝ている白斗の写真なので真白も写っている。だから見せたくなかったんだよ。
「咲久も俺と白斗のこと大好きだね。まあ、俺も咲久と白斗が一緒に寝てる写真あるけど」
「あるんだ」
「ないと思った?」
「ううん」
それから、神社について3人で一緒にお参りをした。白斗も真白から降りて一緒に手を合わせた。これって初詣の逆だよね?年末詣だっけ?初めてしたな。
「じゃあ、お祖父ちゃん家に行こっか」
「そうだね」
「じじ?」
「真白のお祖父ちゃんだから、白斗のひいお祖父ちゃんだよ」
「ひじじ!」
白斗は私の顔を見上げてぱあっと笑って目をキラキラさせた。可愛い。私が白斗を抱っこして額をコツンと当てると真白が写真を撮った。
「待って、めちゃくちゃ可愛い。俺の奥さんと息子、世界一」
「……どうも。」
「咲久照れてる」
「うるさい。早くお祖父ちゃんのところ行くよ」
「そうだね~」
真白のお祖父ちゃん家は神社から少し歩いたところにある、大きな日本家屋だ。
相変わらずいつ見ても大きな家だな。チャイムを鳴らすと着物を着た女性が出迎えてくれた。
「中村さん、お久しぶりです」
「お久しぶりです、真白さん。咲久さんと白斗さんもお久しぶりです。咲久さん、さらに綺麗になられましたね。白斗さんも1年でこんなに大きくなられて。あ、すみません、長々と。こんな寒いところにずっといたら、旦那様たちに叱られてしまいますね」
中村さんは笑って家にあげてくれた。そして、玄関から少し歩いた位置にある居間に案内してくれた。
「お祖父ちゃん、久しぶり」
「久しぶり、お祖父ちゃん」
「おお、咲久ちゃん、白斗くんも。よく来たな」
「俺は?」
「真白は昨日も会っただろ。」
ちなみに、真白のお祖父ちゃんは定年退職するまで私の掛かり付けのお医者さんだったので、私は3人目のお祖父ちゃんのように慕っている。そして、合気道の先生だ。それに、昔はよく真白のお祖父ちゃん家に遊びに来ていたのでトランプやオセロや将棋などでよく一緒に遊んだ。
「咲久ちゃん、黒豆茶もらったから一緒に飲みましょ。白斗くんにはぬるめの物を用意してもらうわね」
「ありがとう、お祖母ちゃん」
お祖母ちゃんもよく一緒に遊んでいた。お菓子作りを教えてくれたりしたこともあったっけ?
そして、お茶をもらって少しお話をして本題に入った。
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん。私ね、2人目妊娠したの」
「あら、まあ!おめでとう、咲久ちゃん!」
「真白、咲久ちゃんを気遣ってやれよ」
「うん」
「これは可愛いひ孫を見るためにもまだまだ長生きしないとな。白斗ももう少し大きくなったら合気道を教えてやらないとだし、2人目が女の子なら尚更護身術を教えないと心配だからな」
~~~~~~
それから、翌年9月。長女の咲良が生まれた。1人目同様すぐに生まれてきて、担当医で真白の叔母の真也さんは『咲久ちゃんに会いたくて早く出てきてくれたのかもね』と言っていた。
「咲良は俺のライバルになりそうだな。」
「なんの?」
「咲久を取り合う」
「あ~、でも、真白を取り合うかもよ」
「それは嬉しいな」
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咲良が生まれて、1年と半年。もうすっかり桜も咲き始めた。最近生理が遅れてるなと思って検査薬を試してみると陽性だった。産婦人科で検査を受けてみると妊娠6週目だと分かった。
そして、私はサプライズを決行することにした。数日前、我が家宛ての手紙を実家の住所を使って出した。その中には妊娠の報告と真白への日頃の感謝を綴ったメッセージとコピーしたエコー写真が入っている。
名前はお父さんに借りて、封筒を見ただけだとただお父ちゃんから手紙が届いたと思うような仕掛けにしてある。ちなみに、お父さんはなぜかたまに真白宛ての手紙を送ってくることがあるからそこまで不自然ではないはず。
そして、そろそろ真白が白斗と咲良を保育園に迎えに行って帰ってくる。
「ただいま~」
「おかえり~」
「また、海斗さんから手紙着てた」
「そうなんだ。あ、真白。先にお風呂入ってきて」
「うん」
真白たちがお風呂に入っている間にご飯の準備を終わらせて、お風呂からあがってきた3人と一緒ご飯を食べた。真白たちがテレビを見ている間に私はお風呂に入った。真白ってお父さんからの手紙を読むときは必ず部屋に戻るよね。ってことは、私がお風呂に入ってるときは咲良と白斗から目を離せないしまだ読んでないんだろうな。
「そろそろあがろ」
髪を乾かしてリビングに行くと、真白は部屋に行ってしまった。その間に咲良はもうぐっすりだ。
「白斗もそろそろ寝ないとね」
「おやすみなさい」
白斗は自分の部屋があるので先に寝に行った。ホント、いい子に育ってるな。
それから、数時間後。ドラマを見終わっても真白はなんの反応もない。咲良も寝てるし部屋に連れていきたいんだけど、真白はまだ手紙読んでるのかな。
寝室に行ってドアをノックすると中から声が聴こえてきてドアが開いた。
「ごめん、ちょっと勉強してて」
まだ手紙読んでないんだな。まあ、いいけど。
「無理はダメだよ」
「咲久、なんか拗ねてる?」
「拗ねてない。もう寝るね」
「うん。俺ももう寝よ」
「おやすみ」
「おやすみ」
電気を消して目を閉じた。
翌朝、今日は真白の誕生日だ。起きて咲良を抱っこしてリビングに行って朝ごはんの準備をした。まだ、つわりがあんまりないんだよね。
それにしても、せっかくサプライズを準備したのに全然気付いてくれないな。ため息をついておにぎりを作っていると白斗が起きてきた。
「白斗、おはよう」
「おはよう」
「パパはまだ寝てるのかな?」
「ぱぱおこす?」
「ううん。今日はいいよ。白斗は先に朝ごはん食べてて」
おにぎりと卵焼きとウインナーをお皿に乗せてテーブルに置いた。
「野菜ジュース飲む?」
「のむ!」
野菜ジュースの入ったコップをテーブルに置くと、ほぼ同時に真白がすごい勢いで走ってきて私を抱きしめた。
「ビックリした~。朝から元気だね」
「まま、ぱぱないてるよ」
「え、あ、もしかして手紙読んだの?」
「うん」
それでか。朝起きてすぐに読んだのかな?結構いっぱい書いたけど、多分冒頭部分しか読んでくれてないんだろうな。なんなら、エコー写真見て飛んできたのかも。
「咲久、昨日勉強で忙しくて封筒開けれなくてごめん。最高の誕生日になったよ」
「それはよかった。誕生日おめでとう、真白」
「ありがとう」
「白斗もおいで」
私が手招きをすると白斗はごちそうさまでしたと言って椅子からおりて私と真白の足に抱きついた。真白は涙を拭いて白斗を抱き上げた。
「白斗、ママのお腹の中にね、赤ちゃんがいるんだよ」
「あかちゃん?さら?」
「ううん。咲良よりももっと小さい赤ちゃん。」
「いないよ」
「まだ、ママのお腹の中にいるから見えないの。サンタさんが来る頃に会えるよ」
「サンタさん、はやくきてほしい」
今はぐっすり寝ている咲良もお姉ちゃんか。どんなお姉ちゃんになるのかな。楽しみだな。
~~~~~
それから、約3年後。末っ子の楓真はもう2歳半になった。楓真生まれるタイミングで桜川市内に家を建てた。そして、地道に続けていた動画配信などのSNSはとても人気になって、テレビに出たりイベントに参加させてもらったりした。
「咲久、綺麗だよ」
「真白もスーツ姿似合うね。」
「ありがとう」
「……って、白斗の入学式に何で褒め合ってるの!?」
そう。今日は白斗の小学校の入学式。なのに、白斗が構ってくれなくて拗ねた真白は出発前に私の新しいスーツ姿の写真を撮っていた。
「お父さん、来ないでね」
「白斗~。せっかく休み取れたのにひどいよ~!」
「だって、お父さん手を振ってくるから恥ずかしいし、笑われる」
「白斗、大丈夫だよ。私がお父さんのこと見張ってるから」
「それならいいけど」
白斗ってば大人びてるよね。ホント、昔の真白にそっくりだな。まあ、真白はもう少しほんわかした感じだったけど。
咲良と颯真は保育園に預けて白斗の小学校に向かった。ちなみに、私と真白の出身校だ。
「白斗は、1年2組だね。あ、白斗の担任の先生、佐野先生だって」
「ホントだ」
「お母さんとお父さんの知ってる人?」
「まあね」
佐野先生は私が中学3年生のときの担任の先生で、真白が2年生と3年生のときも真白の担任をしていた先生だ。しかも、生徒会の先生でもあった。風の噂で小学校の先生になったとは聞いていたけど本当だとは。
1年2組のクラスに行くと名札を付けてくれる6年生の子達がいた。
「入学おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「じゃあね、白斗。お母さんたちは先に体育館行ってるから」
「佐野先生と話さないの?」
「後で話すよ」
「分かった」
白斗は全く寂しがることもなく教室に入っていった。保育園で慣れてるんだろうけど、もう少し甘えてくれてもいいんだけどな。
「寂しいね」
「え、」
「ほら、白斗って空気読めるというか咲良と楓真がいるからあんまり甘えてこなかったでしょ?それで、そのままもう小学生になっちゃったからさ」
「そうだね。」
真白は少し悲しそうに笑って私の髪を耳にかけた。
「前髪、目に掛かってたよ」
「ありがとう」
「それにしても、楽しみだね。白斗の返事。」
「ちゃんとできると思う?恥ずかしがって小さい声だったりしないかな?」
「白斗の声なら小さくても聞き逃さないよ」
だろうね。でも、そういう意味で言ったわけじゃなかったんだけどな。
それから体育館に向かって開会宣言を聞いて1年生が入場してくるのを待った。
『新入生、入場』
後ろのドアが開いて1年生が続々と入場してきた。あ、白斗だ。真白が手を振ろうとしていたので私は真白の手を握った。これで、白斗との約束を守れた。
『21番、仁科白斗さん』
『はい』
杞憂だったようだ。白斗はちゃんと大きな声で返事をして堂々と席を立った。ホント、こういう社交での性格は真白そっくりなんだろうな。
『新入生、退場』
1年生が退場していって私たち保護者は自分の子供たちのクラスに向かった。
「白斗、堂々としてたね」
「うん。ビックリした」
「俺は咲久に手を握られたときの方がビックリした」
「白斗との約束を守っただけだよ。手を振ろうとしたでしょ?」
「つい、ね」
真白はイタズラっぽく笑った。その顔、絶対わざとじゃん。白斗のクラスに入ると、白斗は帰りの準備をしていた。
「誰かのお父さんとお母さん、手繋いでる!」
白斗のクラスの子が叫ぶと一斉にこっちを見た。馴染みすぎて手を離すの忘れてた。白斗はこっちを見ないように準備を続けてるし。私は少しショックを受けて手を離した。
すると、何人かの女の子たちが私と真白の前に来た。
「ねえ、何で手を繋いでたの?」
「俺がこの人のこと大好きだからだよ」
「なんで大好きだから手を繋ぐの?」
「好きだよって声に出さなくても伝わるようにだよ。ほら、大好きな友達とかお母さんと手を繋ぐでしょ?」
「うん!」
「それと一緒」
真白は笑って言うと納得したような顔をして女の子たちは席に着いた。すると、真白の顔から笑顔が消えて悲しそうな顔になったかと思うと真白は頭を抱えた。
「白斗にめちゃくちゃ無視された。他人のふりされた」
「なんだ。真白も気付いてたの?」
「当たり前じゃん」
「後で一緒に謝ろ」
「そうだね」
それから帰りの会が終わるのを待った。
「「さようなら」」
挨拶を終えて靴に履き替えてグラウンドに向かった。
「白斗、さっきはホントにごめんね。わざと目立ったわけじゃないから許して」
「白斗、ごめんね」
「え、あ、うん。いいよ」
真白があまりにも素直に謝ったことに驚いたのか白斗はすぐに許してくれた。すると、白斗の後ろに佐野先生が立った。
「白斗くんってやっぱり仁科の息子だったのか。顔そっくりだな」
「よく言われます」
「それにしても、小鳥遊と結婚してたんだな」
「はい。めちゃくちゃ幸せです」
「見たら分かる。でもまあ、教育相談のときもずっと恋愛相談ばっかり乗ってきた甲斐があったな」
先生が笑って真白の肩に手を置いた。真白の顔を見ると真っ赤になっていた。
「咲久の前でその話はしないでください」
「お父さん顔赤い。照れてるの?」
「当たり前でしょ。好きな人の前でダサいところ知られるとか恥ずかしいんだよ。白斗もいつか分かるよ」
「毎日キスしてるのに?」
「関係ないよ」
毎日キスしてるってところに何かツッコミいれてほしかったんだけど。
「明日から白斗をよろしくお願いします。じゃあ、」
私は白斗の手を引いて真白の背中を押してその場をあとにした。
「入学式って書いてる横で写真、撮らない?」
「撮る!咲久、白斗並んで」
「え、真白は入らないの?」
「俺はいいよ」
「白斗。~~~って言って」
「嫌だ」
一緒に写真撮りたいって言ってって言っただけなのにそんな嫌そうな顔しなくても。はぁ、私が言うしかないか。
「真白、せっかくだし3人で一緒に写真撮りたかったんだけど嫌、」
「じゃない!撮りたい」
「やった。あ、すみません。写真撮ってもらえませんか?」
近くにいた人に声を掛けて写真を撮ってもらった。プリントしてアルバムに貼ろう。
「じゃあ帰ろうか」
「そうだね。あ、そうだ。今日の夜ご飯なに食べたい?」
「ハンバーグ食べたい」
「俺も」
「じゃあ、腕によりをかけて作るね」