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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

描写は、僅かな違いで、解釈が変わる。

作者: 沖田 楽十

ルカ

「私さ、未だに納得出来ない話があるんだけど……」


チホ

「…なに? やぶから棒に」


ルカ

「アンタさ、思わない? オリオン座の神話しんわ


チホ

「えーっと……確か、水浴び中の女神の裸を見たから、自分が狩りしてる最中の鹿にさせられて、自分だってわかってもらえず、飼い犬に狩られて絶命する…だったよね? 」


ルカ

「そっ。あたしさ、そのオリオンに同情するわ」


チホ

「えーーーっっ!?!! 女神の裸を見たんだよ!? オリオンが絶っっ対悪いじゃん!!! ……まぁ、狩り中の鹿にさせられたのは、可哀想だけど…」


ルカ

「小学生の頃さ、社会科見学でプラネタリウムに行ってその話聞いたんだけど、オリオンは、偶々(たまたま)その場を目撃しただけで、不可抗力ふかこうりょくなのよ? 水浴び中の女神と目が合って、覗き魔扱いされて、鹿にさせられた。【偶々見てしまった】、だけなのに…」


チホ

「あれ? 私は、女神の水浴び中を見つけたのは偶然だけど、その後ガッツリ見てて、其処そこを女神達に見つかり、罰で鹿にさせられた、って話を聞いたんだけど」


ルカ

「えっ…えぇーーッ!?!! ちょっ…えっ?? 」


チホ

「これは、私の推測なんだけど……ほら。子供達の前でさ、男女のドロドロとしたリアルな話、話すわけにはいかないじゃん? でも、【事実】は語らなくてはいけない。で、女神の水浴び中のオリオンの対応の表現を変えて、語られ方が違うのではないか、と」


ルカ

「!? ………一つの表現方法で、此処ここまでイメージが変わるとは…」


チホ

「事実をちゃんと伝えるって難しいからね。伝言ゲームはまさしくそれで、答え合わせで全く違った回答だったりするし」


ルカ

「なっ…成る程」


チホ

「そーゆう話聞くとさ、桃太郎の話も子供に伝えられない話よね。大人でも、知らない人とかいるし」


ルカ

「えっ!? そうなの? 」


チホ

「桃太郎ってさ……お爺さんとお婆さんが一時的に若返って出来た子だって」


ルカ

「は? いやいや……えっ!? 」


チホ

「昔、テレビでやってた。私、子供の頃、まぁ性的な意味解らないからさ、なんで若くなると子供が出来るんだ? って思って観てたから、妙に記憶から消えなくて、今でも覚えてるんだけど、あれは衝撃的だったなぁ」


ルカ

「まじか。そういや私も昔、悪い事ばかりしてたら、黒いサンタクロースに、動物だったかな? の臓器が入った袋で、クリスマスの晩にバシバシと殴られ続けるって話をテレビで観て、クリスマスが近付く度におびえてたっけなぁ…」


チホ

「………アンタ……どんだけ悪い事したのよ? 」


ルカ

「っ……いっ…いや…。たっ…例えばの話じゃん!? ほらっ! 自分ではそんなつもりがなくても、他人が不快に思う事ってあるでしょ? 悪い事って、そーゆうのも含まれるのかなぁ、って…」


チホ

「あー……正しく、解釈の違いね」


ルカ

「………えっ? 」


チホ

「同じモノを見た時、どう思うかは、その人によって違うという事よ。結局、正義とか悪とかって、自分のとらえ方で変わってしまうものなのね」


ルカ

「あー……という事は、オリオンの神話は…」


チホ

「語り手の感情も入ってるから、アンタが女神の方が悪いと感じるのは、語り手の感情に同調したって事なのよ」











後書き

頭空っぽ状態で気楽に読めたよ❗️という方がいたら嬉しいです‼️\(//∇//)\❤️❤️❤️

もうね、此処最近、暗い変態かエグい話しかあげてないので、明るい話…笑える話が欲しい…となり、、

自分を励ます為に書きました……はい(`・ω・´)


ほんっっとうはコメディーがめちゃくちゃ好きなのに!!!!……シリアスな話が書きたい人間なんだ…。

シリアスな先のハッピーエンドがさぁ……ずっと影で頑張ってきて、むくわれなかったコがようやく幸運を掴んだ話っていうのが大好きで!!!!

でも、ずっと腹抱えて笑える話も大好きだし……矛盾むじゅんの板挟み!!!

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