第4話・栗VS胡麻
大事なものはちゃんと持っていないと、とんでもない目にあうぞ!
特に形状がそっくりなアイテムにはご注意を・・・!
ごまはキレイになった神社で、無防備に腹を出しながら寝ていた・・・。
すると真夜中にもかかわらず、誰かが叫びながら神社へやって来た!
おっさん「号外!号外ーーー!!」
ごま「なんなんだ!?
新聞はまだとってないぞ!!」
おっさん「大変だよ!この街で殺人が〜!」
ごま「な、なにっ!?
ちなみに葬式とかは受け付けてないぞ・・・?
で、どんなふうに殺害されていたんだ?」
おっさん「なんかね、奇妙な生き物に食い殺されたらしいんだよ!」
ごま「それって・・・。野良犬に襲われただけじゃ?」
おっさん「違うよ!
目撃者の話によると、その生き物はイガグリに鋭い牙が付いたような奴だったらしい!!」
ごま「イガグリ・・・?鋭い牙・・・?
アッー!」
ごまはすぐに気づいた!
殺人事件の犯人は、クリッターだと・・・!!
おっさん「まぁ、詳しい話はこの号外を見れば・・・。
あれ?」
ごま「どうしたの?
まさか・・・、ないのか?」
おっさん「そんなはずは・・・!
たしか、ポケットに丸めて入れていたはずだが・・・あった!」
おっさんはポケットからそれを取り出した!
みると、それはちくわだった!
おっさん「・・・(硬直」
ごま「さっさと号外くれよ!」
おっさん「ちくわしか持ってねぇ・・・」
すると、ごまはキレた!
ごま「無いなら・・・、言えよ!!」
ごまは、おっさんを殴った!
おっさん「あべしっ!」
なんだかんだで朝が来た・・・!
コアラーも殺人事件の事を聞いたのか、神社へやってきた!
コアラー「殺人事件が起きたってな?」
ごま「犯人はわかっている。
だから倒しに行くぞ!」
ごまはちくわを食べながら、戦いの準備をした!
ごま「武器はカッター。
防具は赤いスカーフ」
コアラー「頼りない装備だな」
ごま「そういうお前はどうなんだ?」
コアラー「俺にはユーカリブレードがあるから大丈夫だ!」
コアラーはそういうと、ユーカリの木の枝をどこからか取り出した!
ごま「お前・・・、そんな武器で大丈夫か?」
こうして、二匹はクリッター退治へ出かけた!
一方、クリッターは街の人を襲っては食べていた!
クリッターA「うまいうまい!」
クリッターB「幼女の肉くれ!」
クリッターC「すまねぇ、ガチムチの肉しかねぇ!」
ごま「ガチムチの肉って何なんだーーー!?」
ごまはそういうと、クリッターCを殴り飛ばした!
クリッターC「デジャヴっ!!!(死」
クリッターB「き、貴様・・・!!」
ごま「喰らえーーー!!!」
ごまはクリッターBをカッターで斬った!
クリッターBを倒した!
クリッターA「馬鹿めが!!後ろががら空きだ!」
ごま「しまった!」
その時、コアラーがユーカリブレードでクリッターAを叩き斬った!
クリッターA「あ゛ーーー!
ちょーーーとーーー!!!(死」
コアラー「一通り倒したな!」
ごま「ああ!」
二匹が安心していると、目の前に恐るべき敵が現れた!
ごま「な・・・なにぃ!?」
コアラー「で、でかい!!」
なんとその敵とは等身大のクリッターだった!
通常のクリッターと比べても、明らかに大きなクリッターだった。
ビッククリッター、略してビックリッターだ!
ビックリッター「よお、おちびちゃん!」
ビックリッターはそういうと、ごまちゃんの顔を舐めた!
ごま「舐めるなぁ!!」
ごまはカッターでビックリッターを切り付けた!
しかし、ビックリッターは動じていない!
ビックリッター「そんなので俺を殺せると思っていたのか?」
ビックリッターはごまとコアラーを掴みあげると、地面へたたき付けた!
二匹は死んでしまった!
気がつくと、二匹は神社にいた!
ごま「あれ・・・?
さっきのは夢か?」
コアラー「さっき死んだよな・・・?」
話し合っていると、ごまがあることに気づいた!
財布がさっきより軽くなった感覚がした!
ごま「ん・・・?」
ごまは財布の中を確認した!
なんと、10万円あったのに5万円に減っていた!
ごま「あれーーーっ!?」
コアラー「どうなっているんだ?」
ごま「とにかく、でかいクリッターを倒さなきゃダメだ!」
ごま達は早速ビックリッターの討伐に出かけた!
一方、ビックリッターはコンビニでエロ本を読んでいた!
ビックリッター「ゲヘヘ・・・!うまそうなメスの人間・・・!!(ヨダレ」
すると、ごま達が立ち塞がった!
ごま「ビックリッター、倒してやる!」
ビックリッター「けっ、また死にに来たのかよ?」
コアラー「それは・・・どういう意味だ!?」
ビックリッター「さっき、お前達は俺に殺されただろ!」
ごま「ごちゃごちゃいうんじゃねーーー!!!」
ごまとコアラーはひたすらビックリッターを斬りまくった!
しかし、ビックリッターはびくともしない!
ビックリッター「またさっきと同じように殺してやる!」
ビックリッターが二匹に向かって一歩近づいた、その時!
おっさん「待てえぇぇぇいっ!!」
なんと、おっさんが助けに来た!
ビックリッター「わざわざ死にに来るか・・・、一般人め!」
おっさん「ごま、あいつを倒すにはダイナマイトしかない!」
ごま「それはいい考えだけど、持ってるのか?」
おっさん「大丈夫だ!」
おっさんはポケットから筒状のものを取り出した!
なんと、それはちくわだった!
おっさん「・・・(硬直」
ごま「さぁ、おっさん!
ダイナマイトをぶちかますんだ!」
おっさん「・・・ちくわしか持ってねぇ」
ビックリッター「死にぞこないめぇーーー!!!(大激怒」
こうして、ごま達は二回目の敗走を迎えた・・・。
低いレベルで強敵に立ち向かって負け、所持金が半分減る・・・。
典型的RPGだ!!