第2話・戦いの準備
時代背景(昭和?)とは明らかにおかしい描写(物価、言葉、道具など)があったりするかもしれませんが、ご了承ください。
ごまちゃんはトボトボと歩いていた。
すると、いきなりイガグリみたいな怪物が現れた!
それは、クリッターという魔界栗の変化した化け物だった!
クリッター「へへっ、うまそうな白大福だ!」
ごま「なにが大福だ!お前だってイガグリじゃないか!」
クリッター「うるせー、食ってやる!」
クリッターは食いかかってきた!
が、ごまは石を投げつけた!!
クリッター「いてっ!!」
ごま「早く逃げねば・・・」
ごまはそういうと、そそくさと近くにあったホームセンターへ逃げ込んだ!
ごま「くそぉ〜。あんなやつ、自慢の剣捌きでバラバラに・・・」
と言いつつも、ごまは店で売っていた包丁をただ眺めることしか出来なかった・・・!
ごま「うむぅ・・・。欲しいところだが、高いなぁ。というか、金ないし。
このままじゃあ、カッターどころかカミソリも買えないぞ!?」
ごまが困っていると、それを見かけたコアラがやって来て、いきなり300円をくれた!
ごま「これ・・・、もらっていいのかい?」
コアラー「ああ。困っていたようだったからな!
それに、お前から運命みたいなものを感じたからな!」
ごま「あの・・・。名前だけでも教えてくれないかな?」
コアラー「俺の名はコアラーだ。子供に英語を教えに、オーストラリアからやってきた」
コアラーはそういうと、店で買った木の棒を担いで帰っていった・・・。
ごま「これがあれば・・・!」
ごまは早速カッターを買って装備した!そして買物袋をマントのように着こなした!
ごま「見てろよ、クリッター!!」
ごまはクリッターを見つけるやいなや、いきなり切り付けた!
クリッター「なんだ貴様は!?通り魔か!!!」
ごま「うるせぇ、化け物め!!」
ごまはクリッターをさらに切り付けて、見事やっつけた!
ごま「まったく、なんでこんな戦いをしなければ・・・ん?」
見ると、敵が居たところにお金が落ちていた!
ごま「おおっ!さっきのような敵を倒すと、金を手に入れる事が出来るんだな!!」
ごまは嬉しくなった!
敵を倒すだけで簡単に金儲けが出来るのだから!!
ごま「よし、ここら辺に住み着いているクリッターを全て倒すぞ!!」
ごまはそういうと、手当たり次第にクリッターを倒しまくった!
クリッターの出す金は10円くらいだったが、あっという間に500円くらい手に入れた!
ごま「よし、これでマントにするためのスカーフを買うぞ〜」
ごまは真っ赤なスカーフを買った!そして、マントの代わりに装備した!!
気がつくと、もう夕方だった。
ごま「もうそろそろ夜になるな・・・」
ごまは晩飯に、近くの川で魚を採った!
ごま「鮎を5匹採った。食べ切れないから残りを干物にしよう」かつて、ゴマーフは地球の魚を食したことがあった。
その中で、魚が一番好きになったのだった!
だから、動物の時の主食は魚介類と決めていたのだった。
しかし、寝場所は決めていなかった・・・!
ごま「あの神社で寝るか・・・」
ごまはそういうと、古びた神社へ戻った。
神社の中は薄暗く、汚れが多かった。
ごま「あーあ、明日は掃除しようかな〜」
ごまは囲炉裏に火をつけ、鮎を三匹焼いて食べた。残りの二匹は開きにして干物にすることにした。
ごま「もう寝よう・・・」
ごまは囲炉裏の近くで寝転び、そのまま眠ってしまった。
こうして、ごまの一日は終わった。
神社を立派に建て直すための道はまだまだ遠いぞ、ごまちゃん!