第12話・正義の女神
“選ばれし者は何をしてもいい論”を信じ、ごま達はものしり博士の家へ押しかける!!
正義の女神というより、不義の女神か・・・?
ごまちゃん達はすぐさま、ものしり博士の家に押しかけた!
ものしり博士「そのほうはなんじゃ!?」
ごま「義賊だぁーーー!!!」
ものしり博士「ふっ、誰かと思えばあの時の愚かなアザラシだな!!!」
コアラー「お前の金を盗みに来てやったんだ!!」
ものしり博士「こっそり盗むもんだろうが、金はよ!!!」
ごま「うるせぇ!!死ね、くそじじいーーー!!!」
ごまは、ものしり博士を殴ろうとした!
しかし、気持ち悪いオッサンが立ち塞がった!!
貴島隆一郎「この先は行かせんぞ・・・!!」
ごま「だ、誰だ!?」
ものしり博士「わしがバイオ技術で作り出した、バイオ人だ!!!」
貴島隆一郎「ふははははーーー!!喰ってやるぞバカヤローーー!!」
貴島隆一郎はそういうと、口をありえないほど開けて襲い掛かってきた!!
ごま「喰えるものなら喰ってみな!!」
ごまは高速移動して貴島隆一郎を馬鹿にした!!
貴島隆一郎「くはははは!!その程度のスピードで俺を惑わせられると思ったか!?
身の程を知れ!!!」
貴島隆一郎は凄まじいパワーでごまちゃんにつかみかかった!!!
ごま「何だと!?」
ものしり博士「ふしゃしゃ!貴島隆一郎はどんなに素早いキャラも捕まえることができるのじゃ!!
ちなみに、貴島隆一郎は料理評論家だからな!」
貴島隆一郎「うれしいこと言ってくれるじゃないの」
貴島隆一郎はそういいながら、ごまちゃんを舐めた!
貴島隆一郎「なんだか、薄っぺらい味だな」
ごま「ふざけんな、ボケ!!」
ごまは腕から強力なエネルギー波を放ち、貴島隆一郎を吹き飛ばした!
貴島隆一郎「ぐばう!?」
ものしり博士「この役立たずがぁ!!ドーピングみそ汁を飲んで、パワーアップするんじゃ!!!」
貴島隆一郎は言われたとおりにドーピングみそ汁を飲んだ!すると、筋肉がとてつもなく増加した!!
貴島隆一郎「ガハハハ!!この筋肉ならば、お前など瞬殺だぁーーー!!」
ごま「そんなことすると、アミバみたいになるぞ!?」
貴島隆一郎「そんなはずはない!!そんなはずは、ハズハ・・・ハズ・・・ワ?」
なんと、貴島隆一郎は溶けて無くなった!
ものしり博士「しまった!!みそ汁として与えたのはジャイアンみそ汁じゃった!」
ごま「馬鹿だ・・・。こんな奴が科学者として存在していていいのか?」
コアラー「さぁ、おとなしく金を渡してもらおうか!!物尻博哲さんよぉ!!!」
ものしり博士「コラコラ、それは疲れた大人の言うセリフじゃよ。
実はもう一人戦わせたい者がおるのじゃ」
ものしり博士がそう言っていると、その人が家から現れた!
ごまとコアラーは、その姿を見て驚いた!!
その人物とは、真夜中に赤ん坊と散歩していた女子高生だったのだ!
女子高生「げえっ!あなた達はあの時出会った・・・」
ごま「そう!獣だよ!!」
コアラー「お前、なんでこんなジジイのところにいるんだよ!?」
女子高生「アルバイトでたまたまやることになったのよ。
そうそう、自己紹介まだしてなかったね。私の名前はジャスティス。よろしく」
ものしり博士「コラコラ、敵に向かって紹介なんかしなくてもよい」
ごま「あの時の赤ん坊は元気か?」
ジャスティス「あの赤ん坊なら、兄さんに預けたわ。
私いつ死ぬか、わからないし・・・」
ごま「そうだな、この場で討ち死にするかもしれないしな!
でも、容赦なく攻撃するんだい!!」
ごまは、自作の剣でジャスティスに切り掛かった!
しかし、ジャスティスは持っていた剣でとっさにガードした!!
ごま「僕の素早い攻撃をものの見事に防ぐとは・・・!
お前、ただ者ではないな!?」
ジャスティス「その通り!剣さばきや攻撃の防ぎ方をハジャキ様から教えてもらったのだからな!!」
コアラー「ハジャキってたしか、魔界の名家のハジャキか!?」
ものしり博士「その通り。ハジャキは魔界の名家で、悪魔の中でもトップクラスの強さだよ!漢字では玻邪鬼と書くのじゃ」
ごま「お前がなぜそんな奴に業を教えてもらったんだ!?」
ジャスティス「私の父はレイレスという伝説の英雄だったから、ハジャキ様は私をメイドとして雇ってくれたのよ」
コアラー「ま、まさか・・・、お前が伝説の英雄・レイレスの娘だったとは・・・」
ごま「誰だそいつ?」
コアラー「この世の凶悪な魔物や妖魔を倒して、英雄になった凄い悪魔人だよ!!
心を捨てて不老不死を手に入れたらしいけど、どこかに封印されてしまったらしい・・・」
ごま「こりゃさらに面白くなってきたな。英雄の娘で、名家の業を使う奴なんてよ!」
ごまはジャスティスから離れ、体勢を整えた!
ジャスティス「いつまで面白いと言ってられるかな・・・?」
ジャスティスは一気に突進してきた!
しかし、ごまはすぐさまジャスティスの攻撃をかわした!
ごま「そんなしょぼい攻撃が当たるかよ!」
ジャスティス「さっきのが攻撃だと思ってるの?」
ジャスティスはほくそ笑みながらそう言った!
ごま「どういう意味だ!?
さっきのが攻撃でないのなら、なぜ突進してきた!?」
ごまがジャスティスに意味を尋ねた時、コアラーが突然叫んだ!
コアラー「ごまちゃん、上!上ーーー!!」
ごまは言われるがままに上を向いた!すると、上からビームの雨が降ってきた!
ごま「なんだと!?」
ビームはごまちゃん達を容赦なく撃ち抜いた!!
ごま「があばっ!!!」
コアラー「ごまちゃーーーん!!なぎやぁーーー!?」
ものしり博士「ふはははは!!ビームの雨よ、もっと降れ・・・だひがぁた!?」
ジャスティス「あちゃー!やり過ぎちゃったよ・・・。こりゃ逃げるしかないわ!!」
ジャスティスは逃げ出した!
三時間後、ごまとコアラーは起き上がった。
ごま「全く・・・。あの小娘、やってくれたな〜」
コアラー「それにしても、ジャスティスってやつの赤ん坊・・・。お父さんは一体誰なんだろうな?」
ごま「知らないよ。けど、なんだか胸騒ぎがするんだ。邪悪な“何か”と、いつか戦わねばならないような・・・。そんな気がしてならない」
コアラー「戦い続けるしかないのさ。男女の愛を踏みにじるような奴は生かしちゃおけないぜ」
ごま「なにロマンチックなこと言ってるんだよ!
とにかく、ものしり博士が気絶しているうちに!」
ものしり博士「う〜ん・・・。どれくらい気絶していたんだろうか?
もう暗くなってるし、寝るか・・・」
ものしり博士は自宅へ入った。三分後、物凄い絶叫がほとばしった・・・。
コアラー「いやぁ、500万円も手に入るとは・・・。ものしり博士のやつ、今頃どうしているかな?」
ごま「きっと叫んでるぜ!とにかく、これで借金も返せるし鮎の煮干しも沢山買えるぞ!」
二匹はウキウキした気分で神社へ帰還した!すると、熊みたいな小さな生物がいた!
ごま「あの・・・、君は誰?」
くまさん「僕はあの時の電子生物だよ!!」
ごま「ええーーー!?なんでそんなに姿が変わってるんだよ!?」
くまさん「お腹が減っちゃって、近くにあったフクロウナギの干物を食べたらこんな姿になっちゃったんだよ!」
コアラー「巫女がぁーーー!!」
電子生物の育成に失敗した二匹はひどく落ち込んでしまった!
その頃、オーストラリアからコアラーを探しに、ある鳥がやって来た!
キウイー「この国にいるのかしら?コアラー・・・」
次回、ごまちゃん達に新たな仲間が加わる!?