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イチオシ短編

俺の作った栗きんとんを耳くそって言ったこと一生忘れんからな

作者: 七宝

 3歳上のいとこのKよ、お前の耳くそはあんなに黄色くて甘いのか? 美味しい耳くそが出せるのか? 小学生が一生懸命作った栗きんとんによくもそんな酷いことが言えるものだ。


 お前はいつも人とズレたことをしているような人間だった。いとこ4人とばーちゃんで集まって公園に行った時も自分だけ美味しそうな粉をつける飴を持ってきてたよな。駄菓子のやつじゃないぞ、200円くらいするかっこいいやつだ。かっこいい飴ってなんだよって思うかもしれないけど、とにかくかっこいいんだよ。


 お前が俺の家に泊まりに来た時のことも覚えてるぞ。夜中にトイレに行きたくなったお前は俺の母親に向かってフンフン泣きながらズボンを上げ下げし、イチモツを出したりしまったり、出したりしまったりしていたな。あのことはうちではまだまだ笑い(ぐさ)になってるんだからな。


 お前とお前の弟と俺の3人でばーちゃんの家に泊まりに行った時のこともちゃんと覚えてるからな。夜トイレに行くのが怖くて、結局畳にうんこしたよな。そのせいでみんな起こされて、次の日眠かったんだぞ。


 俺が1番許せないのはお小遣い事件だ。お前はばーちゃんに1000円欲しいとねだったな。俺はそういうことを簡単にお願い出来るタイプじゃなかったので羨ましかったよ。その時お前1万円貰ってたよな。中学生に1万円は多すぎるよな。


 一時期みかんにハマりすぎて、毎日30個ずつ食べてたって言ってたな。その頃お前の手が黄色すぎてみんな謎の奇病だって騒いでたんだぞ。ちゃんとみかんの食べ過ぎですって自白しろよな。


 俺のハンバーガーをひと口食べたいと言って半分以上ひと口でかじったこともあったな。あの時は殺意が湧いたよ。


 思い出したら腹立ってきたなぁ。こんなんじゃ寝れないよ。

 私の場合ありのまま起こったことを書くとこうなります。身の回りではそうそう面白いことが起きないので、普段は嘘ばっかり書いてます。

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