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150 こんな事に付き合う必要はないんだ (改訂-5)

【こんな事に付き合う必要はないんだ!】をお送りします。


宜しくお願いします。

 時貞から見えない角度で、ヒロトは印を結び続ける。印は密教で印契とも言われ、修行者が本尊(その修行者の守護神)と融合する為の契約に用いられる。有名な九字印などは密教では無く、道教から修験道に受け継がれ、独自の進化をした呪法だ。ヒロトのそれはMMORPGファイヤーグランドラインの自由な魔術創作に起因したオリジナルの呪法で、密教と西洋魔術をミックスしたものだ。



「……おっさん、俺が奴を別の世界に放り込む……術の発動まで何とか……」

 小声でヒロトは印を結びながら武蔵に伝える。九郎にも目配せで伝える。ここまで来ると以心伝心だ。



「わかった。さっさとかましてやれ! 」

 武蔵は二刀を構え、間合いを詰め、神剣【天十握剣】(アメノトツカノツルギ)に神霊力を流し込み、その圧力を上げてゆく。



「ならば私が援護しよう。風獣を全員に纏わせる! 」



 風獣とはあらゆる運動法則を支配する召喚獣である。正確には異世界のエネルギー生命体を召喚し自身に纏わせる。運動力学を自在に操る事が可能となる。クラインが武蔵、九郎、ヒロトの順に術を施してゆく。



「なんだこれ? こんなのありか? 身体が軽い! 」

 九郎は思いのほかこの術を気に入ったようだ。



「これなら、ちょっとはましな戦闘が出来るかもな! 」

 九郎は準備運動は終わりと言いながら、愛刀【蜘蛛切り】を抜き放つ。



「そろそろ、時貞が私の術から脱出するぞ! 」

 クラインは掌で更に時貞を圧縮するが、超重力の球に亀裂が入り始めた。



「ならおっ始めるか! 行くぞおっさん! 」



「おっさん言うな! 」

 武蔵と九郎は黄泉平坂の穢れ供を薙ぎ倒しにかかる。凄じい動きだ。穢れ供からの攻撃を全て風獣で晒してゆく。




◆◇◆



「……うっつつ!! ぶっふぁ!! 死ぬかと思った」

 総司はズタボロの身体をなんとか立ち上がらせた。



「……うっぐ、 ジャンヌの大聖堂が無かったら死んでいたな……」

 ウィリアムも何とか耐え抜いた。



「あんな攻撃を喰らい続けたら持たんぞ! 」

 アーサー王も膝をつき身動きが取れない。



「……なんとか、致命傷は避けれた……もっと障壁を強化しないと……」

 ジャンヌは更に神霊力を高める為に、大天使ミカエルをその身に憑依させていく。





「これがヒロトの言っていた破魔の結晶体かや、これを弾丸の代わりにして、奴の胸に撃ち込めと言っとった」

 そう言ってマーリンはビリーにその紫色の結晶体を渡す。ちょうど超電磁加速粒子砲の実弾の弾丸のサイズに合う。



「この特殊な結晶体は魔導回路を遮断する……て言うか、回路と回路の線を寸断するんじゃよ」



 この世界の魔法は、神霊力を魔力に変換し、魔導演算された術式で魔法を発動させる。この結晶体はそのシステムの流れである回路を寸断する働きがある。同じ様なやり方にスペルインターセプトがある。これは発動した術式に誤った術式を差し込んで魔法発動を阻害したり、誘導したりする。



「……あんまり意味がわからんが、要するに奴の魔法を止めれるんだか? 」



「ああ、だが奴も回路を繋ぎ直すじゃろうから、そう長くは持たんがの。アヴァロンの次元バーストとかいう攻撃を行うまでの時間稼ぎじゃ! 」

 だが虚なる神は次々と人工の天使を生み出して来る。奴を狙撃する射線に天使がどうしても入ってくる。



「このままだと、撃てない……なんだ?! 」

 沢山の声と振動が伝わる……人が?! あれは各軍の騎士達だ! 大勢の騎士達が天使に次々と攻撃を仕掛けてゆく!



「なんだ? どうした? こんな事に付き合う必要はないんだ! 下がれ!! 」

 小次郎は思わず叫んだ!



「世界が駄目になるか、ならないかの瀬戸際なんだ! やってみる価値ありますぜ! 」

 ゴドラタンの騎士が答える。



「だって、怪我をしている者もいるじゃないか?! 」

 今度はミノタウロスとオーガの一団が、天使に襲いかかる。



「妖魔まで?! みんな下がれ! 殺されるだけだぞ! 」

 人も妖魔も本能的に何が本当の敵かを感じ取っていた。



「……遅かれ早かれこんな悲しみばかり広がってゆく……奴をやらないと死に切れるもんじゃない……」

 ビリーはスコープ越しに虚なる神を捉え続け、呼吸をシンクロさせて行き、その瞬間が訪れた! 引き金を軽く引く!

 


 ズッガガガガガガガガガガンンンンン!!!!!





【こんな事に付き合う必要はないんだ!】をお送りしました。

(映画 機動戦士ガンダム逆襲のシャアを観ながら)

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