132 魔神復活 (改訂-5)
【魔神復活】をお送りします。
宜しくお願いします。
この世界は現世と合わせ鏡である……
晴明とヒロトが調べた結果、現世の地球の地形とは、鏡に写した様に真逆に地形が存在する。北極が上部になる様に地図を置き、正面中央に日本列島があるとすれば、ユーラシア大陸が右側に存在する。
このナイアス大陸は現世ではインドに位置する。グランパレス氷河はエベレストの位置だ。ではこのロード・グランデ大森林はちょうどゴビ砂漠あたりか……
星座も位置が真逆。宇宙その物が真逆……ただ違うのは、月が二つある事だった。
この奈落の底は松明が灯されても、闇を払いきれない。何処までも深い闇が広がってゆく。
「魔神がついに復活した事で、神の子宮のプロテクトが解かれた……」
「それでは? 」
「あと少しで全ての条件が揃う……宝珠はほれ、この通り」
クレイン皇帝の足元に全ての宝珠が揃っている。転移を強制する魔法で、アーサー王とグラウスの持つ宝珠を奪い取った。
「魂の揺り籠で精製された生命の神珠は、既に神の子宮の中にある。
「ならば、早速魔神にこの宝珠を喰らわせまする。して召喚者共は? 」
「もう奴らの役目も終わりだ。早々に処分しろ! 」
「は! では転生者を向かわせまする 」
踵をかえして、蘭丸は立ち上がった。
◆◇◆
「……やられた……」
グラウスは宝珠が無くなった事にいままで気がつかなかった。アーサー王もだ。
「強制転移か? 」
アーサー王も事の重大さに顔が暗い。
「ならば、すでに全ての魔神の制御が完了したと考えた方が良いな」
「なら何故直ぐに魔神を解き放たない? 前回の災厄の渦では、直ぐに制御出来た魔神から世界に送り出して来た」
「たしか何か得体の知れない者を復活させようとしていたな? それと関係があるのか? 」
「……わからん。直ぐにヒロト達と合流して、奥に進むぞ! 」
◆◇◆
ヒロトは真っ二つになった魔導兵器を改めて調べてみる。機械の中身はヒロトもよくわからないが、かなり進んだ科学技術だと伺いしれる。エネルギーは神霊力が魔力変換されている。これはこの世界の魔導士が魔法を発動させるのと同じ事だった。ただそのコントロールを機械が行なっている。
「……この丸い球体が動力源か? この部分は生きているな……なんらかの情報が取れたら……」
量子AIアップルシードの見解では、何とか動力源を外せそうだ。アップルシードが機械脳に侵入し、制御下に置いた。
「……どうなのじゃ? 」
マーリンが座り込んだヒロトの横に来て、ヒロトの作業を面白そうに見ている。
「制御下に置いた。データをスキャンして、問題なければ、抜き取る。この世界に召喚された俺達には、言葉の壁が無い分だけ、何とかやれそうだよ。それはプログラムにも当て嵌まる」
「……魔導防壁が多数……フォロー解体頼む」
「了解じゃ……カウント……参……弐……壱……」
マーリンが手を翳し、防壁を解除していく。
「突破! 映像が……何だ? 」
その瞬間、魔導兵器がショートした!
「くぅ! ……機械脳が焼き切れた。大丈夫か?? 」
「ああ! 大丈夫じゃ。どうだえ? 」
「……映像が……あれは、世界の崩壊……アリストラス超帝国が崩壊する映像……その崩壊から逃れる為の船、人を襲う魔導兵器達……そしてあれは……うっ!! 」
「大丈夫かえ?? 」
「……何とか……この魔導兵器は人間だけを襲う機械。それも遥か五千年前に制御を受けている……魔神が解放された事で、そのプロテクトが解除されて……目覚めた……」
「魔神解放がプロテクトの解除キーじゃと? 」
「ああ、だんだんわかって来た」
◆◇◆
ヒロトはグラウス達第二部隊と合流した。そこで魔導兵器の見せた映像から推測した事を皆に伝える。
「魔神が、復活した。だが前回の災厄の渦と違うところは、本来の魔神の役割を前回の解放者は知らなかった点にある」
「本来の役割? 」
グラウスも初めて聞く話しだ。予言の書にもその記述は無い。
「前回の解放者は、魔神を単純に強力な戦力の駒として扱った……だが本当の魔神の役割はもっと別のものを封印するプロテクトの意味合いが強い」
「そのプロテクトが解除されたと? 」
「ああ、プロテクトが解かれた為、魔導兵器が復活し始めた。この災厄の渦は、アリストラス超帝国が生み出した産物だよ。俺が観た映像では、この力が暴走して、当時の文明が崩壊した。約五千年前の話しだ」
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アリストラス超帝国の終焉の真相は?
(映画 スターウォーズⅠを観ながら)
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